鷺沢 萠 同年代の人が、もうこの世にいないというのは、かなりショックでした。 |
佐野 洋子 「100万回生きたねこ」は、読んだことがない…… |
コッコロから | (株)マガジンハウス | 発刊:1993.07.22 | |
主人公:佐々木 亜子(美術学校生) | 沢野 正則(東大法学部3年)/ケン(亜子の幼なじみ) | ||
あらすじ |
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たまたま見かけた亜子の笑みに、ほぼ一目惚れした沢野正則。2代続く美貌弁護士一家の一人息子で、自宅はお屋敷、軽井沢に別荘がある裕福なお坊ちゃん。対して、中流家庭で父母兄の4人家族が、うり二つならぬうり四つの容貌の佐々木亜子。 「笑うと、君、本当に笑っている」という普段の顔が笑っているように見える顔の持ち主。その笑顔に可愛いを連発する正則が、なんか初々しくていいの。東大に入るために少年時代をすっ飛ばしてきたと自嘲する彼。正則が「やるだけ」相手の女性と別れるすったもんだに偶然巻き込んでしまった亜子に出会えて、本当に運が良かったと嬉しそうに言うんだよね〜。 初めて男性から、恋愛対象と見られた亜子の舞い上がりも、わくわく感が伝わってきて読んでてとても幸せになります。男はずーっといないものだと思っていた亜子に正則という存在ができて、「やばい」とうろたえているケンとか。 「変な顔してもてないと思って人生なめるなよ」←とっても失礼な告白をケンがしたりして、困ってしまう亜子ちゃんがいいわ〜。 愛嬌のある顔もいいのかなーと思えてしまう作品……でも美人に生まれたかった(笑) |
柴田 よしき |
杉野 きこ 1957年、甲府市に生まれる。 |
瀬尾 まいこ |