指輪カードと私

ジャパンナショナル2002




2002 ジャパンナショナル・打ち上げ
グループディナー



自分は普段、居酒屋などに行かないので、
この日のために数日前から個室がある、落ち着いた雰囲気の
居酒屋をさがしておいた。
幸い、大会に参加してくださったプレイヤーのほとんどが参加してくださった。感謝。

前日に外国人(ゲスト)プレイヤーたちに
アメリカンバーがいいか、日本風の居酒屋が良いかと聞いたら、
日本風がよいといったので、日本の居酒屋に向かう。

ちなみに昼もスティーブンの希望で寿司を食べた。

おしゃれな感じのお店だったので、予算よりも高くなるかと思ったが、
みんなあまり飲まなかったおかげで、予想以上に安くあがった、
さらにサラリーマン払いということで、
優勝者のOKKOさんの好意で、激安にあがった。



デイブは仕事の関係で、日本に来たとのこと、

日本の印象は?と聞くと、「普通の先進国だねぇ」と、喜んでいいのか、
ガッカリすればいいのか、わからない答え・・・。

でも、私の持っていた携帯を見て、
携帯電話は日本の方がアメリカのものより3年は進んでいるとのこと、
自分の持っていた携帯はネットにもつなげない旧式のものなのですが・・・。



デイブの日本での仕事について聞くと、

横浜の金沢区のある施設には、世界一のスーパーコンピューターがあって、
そのコンピューターは、アメリカのベスト5のスーパーコンピューターを足して、
さらに2倍した性能(速さ)を持っている、すごいコンピューターだとのこと。(日本てすげー)


自分のコンピューターも、実はナサが月にロケットを打ち上げたときの
コンピューターよりも性能がいいんだよと説明する・・・。(汗)

デイブの研究チームの「月の生い立ち」"evolution of Moon"
の研究が雑誌「ネイチャー」に取り上げられ、原稿料として150万円ほどもらえるらしい。

月の歴史、月がどのようにしてできたか等を教えてもらったが、
数学的な事はよくわからなかった。
何でも、二つの隕石が衝突して月と地球になったそうだが・・・。


その後、OKKOさんから、カードの話題に絡めて、
「新月」では、なぜエルフがタップされるのか、とのジョークの質問があった。

デイブははじめ「はあ?」という感じだったが、

「あなたは月に関しての、プロフェッショナルだから、当然わかるだろう!!
答えろ!」みたいに聞くと、質問の意図を理解したらしく、

笑ってくれた。

「New Moon=新月、とは月のない夜のこと
(日本語と同じ意味でなんかうれしい、当たり前か・・・。)
月が無いと、真っ暗で何もできないからねぇ・・・みたいな答えだった。」


ここで、トールキン関係の話したいなぁと思って、話題を振る。

「トールキンの世界では、月や星々はエルフの隆盛の象徴、
太陽は人間の隆盛の象徴、月が無いと、エルフが弱まるのかもしれない、

しかし、自分が不思議に思うのは、トールキンの神話の中では、
月が太陽よりも先に作られ、扱いが上である。
日本の神話の中では、当然太陽が上である。」

月が太陽よりも上位にあるのは、不思議に感じる。

世界の神話の中で、そのような神話体系はあるのか?」と聞くと、


「たとえば、アメリカン・インディアンの多様な部族ではいろいろな伝承が合って、
その中には、月を崇拝する宗教もある」との答えだった。

その話の中の、「日本の神話の中では、太陽の神がもっとも上位に位置している。」
に反応して、

「アマテラス!!!」と大きな声で割り込んできたのがスティーブンで、

「弟が・・・ススス・・・スサノオ」

どうやら、日本の神話の授業を留学中の大学で受けていたらしい。

その後、なぜか日本人のプレイヤー達も、古事記の話題で盛り上がる。

「いざなぎ、いざなみ」とか、「あめの岩土」の話とか・・・、

「いざなぎが男神でいざなみが女神だよね?
「火の神を生んだときに、いざなみが死んじゃうんだよね?
「ヒノガグヅチ・・・がその火の神だと・・・。」

「いざなみを取り戻しに、いざなぎが黄泉の国に行くんだよね・・・。

等と話しながら、日本人でありながら、古事記など日本の事を知らないなぁと言うことに気がつき、
残念に思う。

「黄泉の国での話は、後ろを振り向かないでくださいと、言うのに振り向いてしまうんだよね。」

「何だかこれは、ギリシャ神話のオルフェウスの竪琴の話と似ているねぇ・・・。」

等々。




 その他、アメリカでは食事したときに、チップはいくらくらい払えばいいのか、と聞くと、
20%、との答え。
え、そんなに払わなきゃいけないの?
デイブ曰わく、TAXが約9%なので、その倍くらい払わなければならない、
とのこと。
別にチップは払う必要はないが、もし、チップが15%以下であれば、
その店には「もう、来ねーよ!!!」との意志表示だとのこと。

数人の海外旅行経験ありの日本人プレイヤーの顔から、血の気が引く・・・。
アチャー、やっちまったかなぁ・・・。

ちなみに、ホテルでの枕銭は必要ない、
習慣はほとんどないとの事でした。あくまで個人的な意見でしょうが。

昨年カナダを訪れて、アメリカとカナダの友好度の高さに驚いたので、
カナダとアメリカの関係は?と、聞くと、
デイブが「カナダはアメリカの国立公園だよ。」といったジョークは笑った。

あと、アメリカの軍事関連について尋ねると、
「ばかばかしい、多くのアメリカ人はすでにアメリカが多くの税金を使って、
No.1であり続ける必要はないと思っている。」と、まあ、予想通りの答えが返ってきた。
この話題についてはあまり深く立ち入らなかった。


その後、カード関係の話題で、
デイブの昨年の世界大会で使った、キャラクター0のサウロンデッキの説明
ブラック・レインを使ってワンリングを出す方法を聞いた。

いわゆる、「ブラック・レイン封じ返し」の戦略。
その戦略に対して、OKKOさんが、「ウルルルツ・ヌアン」の特殊効果を使った
あらたな(マニアックな)「ブラック・レイン封じ返し」の提案をしていたが、それに
ついていけた人はその会場には残念ながらいなかった・・・。


食事は普通の日本の飲み屋なので、日本料理的な大皿料理であったが、
『直箸』で、みんな遠慮なくガンガン食べていて、ほっとしたというか、焦ったというか。
特に問題なかったようです。


ディナー終了後、溝の口駅で解散。
参加者のみなさま、遅くまでありがとうございました。

世界大会のような雰囲気を少しでも感じられたならばら幸いです。


来年もMECCGは日本で生き延びることは出来るか(ハラハラ)
来年はどこで開催しましょうか?



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