指輪カードと私

Lapse of Will
『大いなる意志の崩壊』




1999年暮れのことである。

掲示板に『ICE会社更生法適用』のニュースが書き込まれた。

事実上ICEの倒産である。

ダンジョンズ&ドラゴンズを出していた老舗のTSR社も
Wizard of the Coast社に吸収されたことにも見られるように、
社会の多様化のせいか、多忙化のせいか、非コンピューター計・RPGの
ゲーム業界にはつらい時代であったと言われていた。
テーブル・トークのRPGはプレイヤーが減少し、トレーディング・カードゲームも
下火になってきていると噂されていた。

 そして、MECCGはルールがむずかしすぎて、
コアなコレクター、ゲーマーはいるものの、世界的にも一般ウケしているとは
言い難い存在であった。

 その後の報告で、ICEは事業を見直し、
今後トールキン関係のゲームを出す権利を放棄し、
それらのサポートも行わないと言うことを発表した。

 よって、これ以後MECCG関係のエキスパンションは発売されず、
予定されていた、LotR:CCG(仮称)の発売も中止された。
そして、ICEのサポートによる、トーナメントも行われなくなった。

ゲーム上のオリジナルの設定とはいえ、ICEは15年以上も
トールキンの世界を深く掘り下げ、中つ国を再現する手段を
提供してきていたのである。

MERPをはじめ、世界中の多くのコアな指輪ファンを魅了してきた、
トールキン関係のゲームを生み出してきたICEは死んだのである。


これは、MECCGプレイヤーにとって、もっとも恐るべきこと事件であり、
ちょうど、指輪が滅びの山に投げ込まれ、
崩壊したときのナズグルや闇の軍勢のオーク達のように、怖れおののいたのである。

・・・モルドールの全軍勢はおののき震えました。疑念に心怯え、 嘲笑の声は消え去りました。手は震え、四肢の力はぬけました。 彼らを駆使し、憎しみと凶暴な怒りで彼らを満たしていた かの大いなる力が動揺を来したのです。                    (指輪物語6)
MECCGの未来はどうなってしまうのか? それを受けて日本のやのまんはどういった処置をとるのか? お先真っ暗、明るい展望は見えてこない・・・。 MECCGは死んだのである。

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