指輪物語と私

MECCG2001年世界大会報告

ワールド・オープン



1日目 オープン戦

第一戦

Jim Gutt (from アリゾナ)
ジム・ガット

対戦相手にどの属性(アラインメント)をプレイするのか
と聞かれ、こちらはヒーロー(ウィザード)だと答えると。
あちらはフォレン・ウィザードをプレイすると言う。
ウィザードがかぶる心配が無くなったので少しほっとするが、
相手に堕落したウィザードはなにをプレイするのかとたずねると、
「ラァダァガスト!」と答える。
「ゲェ、フォレン・ラダガストかよ。」
フォレンラダガストは自分でもデッキを
組んだことがあるので戦略はある程度わかっている。

移動をあまりすることなく、強力な同盟者が集められるのだ。

効果的なハザードクリチャーは「暗殺者」や「Sell Sword between charters」
(「闇の武器商人」)くらいの
もので、エージェントロードブロックのこちらのハザードは
はあまり効果がない。
こいつは初戦から分の悪い勝負だ・・・。苦戦を強いられそう。


案の定、相手はスタート時のステージ・リソースに
"Friend of Secret Things"を選択してきた。

相手のカンパニーは「古森」、「塚山」、「石碑」あたりのエリアドール
地方を回り、アイテム集団を集めていく。

「ラダガスト」が登場すると、「エドラス」へ向い、
「飛影」を召集。その後、「水わきい出る広間」へと向い
エントの同盟者を召集。

「シフター・オブ・ヒューズ」と「マスター・オブ・ザ・シェイプス」
をきちんと手札に戻し、上手く使い分けていた。

こちらのハザードは「ユーオマ」と「オム・ブリ・オム」
が「精算無き追跡」で、1度か2度ロードブロックをしたり、
「河」で足止めをした程度。

相手のハザードはオーク強化戦略だったようで、
1ターン目にまだこちらのカンパニーがそれほど強化
されていない時に、
(晴れた空1枚程度がプレイに出ている程度)
"Minion Stir"+オーク=6ストライク
さらに「幾多の傷を負いながら」が連続でプレイされ、
一番弱い、フォルロングとガルドールに超過のストライクが割り振られ、−4
武勇10相当のオークと戦うが、何とか撃退。ひやりとした。
クリチャー殺戮ポイント+2

その後はターンを経るに従ってどんどん強化されていく
こちらの強力なカンパニーに対して、
相手はアタックをしてこなくなった。

こちらも相手も効果的なハザードが無かったため、
予想通り、両者とも高得点の結果となる。

途中で何とか「グワイヒア」を出すことができ、相手の同盟者ポイントが
倍になることは防げたが、
結局得点差で2−4の負け。


 おまけ:
ジム・ガットとプレイしているとき、となりの席では、
おばさんのプレイヤーと、たしかニコラスがプレイをしていた。
このおばさんは(たぶんアメリカ人)旦那さんといっしょに来ていて、
最初応援(見学)に来ているのかな?と、思っていたのだが、
しっかりプレイもしていた。
アメリカでは夫婦でカードゲームをプレイするというような楽しみ方も
ありなのだろう。
 横目でプレイを見ていると、おばちゃんは「ガラドリエル」をメインに
プレイをしていた。
「おばちゃんなのに『ガラドリエル』・・・。プププ・・・。」
と思った。
このおばちゃんは決して、美人でないわけではなかったが、おばちゃん・・・。

 んでもって、対戦相手のニコラスに「ワンリング負け」を喫していた。

時々、オープン戦中に会場の何ヶ所から、「ヒヤッホー!!!」
みたいな喚声があがり、これは「ワンリングでの勝利」を表していた。

 ジム・ガットとの対戦中、おばちゃんに、「高き希望の星」によって
エルフのハザード・クリチャーは強化されるのか?
とたずねると、「そうよ。」と言っていた。
ジム・ガットは「そうなのか?」と渋々したがっていたが、
後から、ブライアン・ウォンにたずねると。「ノー」との答えだった。



第二戦

Michel (from Canda)

次の対戦相手はミッシェル

対戦の開始前に、写真を見せてくれて、
「これが僕の町だよ。ここから車で4時間くらいの所なんだ。
湖と森に囲まれたすてきな町だよ。」
と教えてくれた。
ミッシェルはカナダ人でケベックの出身、英語よりもフランス語の
方が得意そうで、実は英語は片言しか話さなかった。

落ち着いた優しそうなおじさんで、外見はフォルロングに似ているなぁ
と思わせた。
英語を話すのもゆっくりで落ち着いた雰囲気でプレイできた。

相手が選択をしたアラインメントはミニオン。
また、やっかいな相手だ・・・。

とりあえず、ミニオン用には堕落ハザードを入れてある。
しかし、こてこての堕落ではなくて、アタックもそれなりに入れた
ハザード。
果たしてどれほど通じるか?

相手のスタートカンパニーに、ミニオン・エージェントがいたので、
「ミニオンエージェントはスタートキャラクターにできないのでは・・・?」
と指摘すると、マイナーアイテムの替わりに"Summons..."がついているのを
見せられた。
「あ、そうでしたか、失礼しました。」(笑い)さすがに本場、ルールを
良く知っている。


こちらは上手く強化リソースがついて、
好き放題リソースをプレイしまくる。

中盤に「ウインギルドのネンセルデ」でリソースを
使い回していると、
さすがにこれは強力なので、こたえたらしく、
途中から「イシルの石の災い」がプレイされ、
リサイクルができなくなる。
Oops!


対戦相手もアイテム集団同盟者など数多くのリソースを
プレイしたが、
ヒーローのリソースの得点の効率に助けられ
得点で勝利。

4−2で?勝ち。


第三戦は食事休憩のあとに行われた。

James Vollmer (from シカゴ、イリノイ)

ジェームズ・ボルマーはシカゴ出身、実は先日ネット・ミドルアースで
対戦をして、この大会で最も会いたかった人の一人である。
ネットで対戦したときは、ネット用のデッキ
(デッキサイクルの効率をアップさせるため、サイドボードにアクセスをしたり、
煙の輪を入れていないデッキ。)

今度のデッキはネットで対戦したときのデッキとはちがうぞといいつつ対戦。

ジェームズはネットの時と似たようなドワーフ+エオウィンのカンパニー編成。

早い内にエルフの強化ができて、アイテムを先行して集めることができた。
相手が「ダエロミン巣」を出したので、殺しに行こうかと思ったら、
危険を察知されてディスカードされた。

先行して竜の住処でグレーターアイテムをプレイできたおかげで
点数で優位に立てた。

5−1で?勝ち

第四戦

Charles Jenkins from U.S.A

チャールズ・ジェンキンズはちょっと石頭っぽい雰囲気のするアメリカ人。

相手のスタートキャラクターは
スライン2世
ビヨルン
あと意志の小さい人間のキャラクターが2人
マイナーアイテムは黒い矢

ここで当然あることを警戒するべきであったのだが、4戦目と言うことで、
すでに頭が働かなくなってきた。

最初のこちらのターンに移動をすると、堕落を2枚貼ってきたので、
ちょっと危険かな・・・。と思ったが、序盤に「旅の仲間」が2枚つけられたので、
序盤は安全な旅を送ることができる。
エルフ強化リソースもうまくプレイでき武勇+8くらいの状態が作れる。

オルクリストを収納し、ポイントもリードして、安全に勝てそうなムード。
アイテムポイントは充分に(オルクリスト4+ミスリルの胴着4=8)
かせいだので、手札にあった海行く人のエメラルドはディスカードして、
次に集団の召集に取りかかる。

序盤にチャールズのカンパニーは自動アタックで負傷し、
こちらの良いダイスロールで、従者のキャラクターを殺してしまったのであるが、
その時のチャールズの言葉が、
"Thank you."
だったので、バカ正直に(何か意図があるのかと思って。)
"What do you mean by thank you?"
と聞くと、
"Do you know the word satire?"「サティアーだよ。」
と言うので、理解して
"Irony"「アイロニーの同意語か、皮肉だね。」
とにっこりする。


ここで、チャールズのカンパニーがこちらの見落としていた行動に出る。
自ら貼った「バイラナクス巣」の相のある竜の住処に移動したのである。

しまった、このカンパニー編成、マイナーアイテムであったら、当然
「山の下王戦略」を警戒しておくべきであった・・・。

日本でシュミレートしていた、対応できる、対応すべき対戦相手の戦略として、
「一つの指輪戦略」と「山の下王戦略」を第一の候補にあげていたのに、
それに気がつかなかったとは・・・。
「山の下王戦略」は最も気をつけるべき戦略であったのに、日本のプレイの実践の
中で、やられたことが無かったので、実際の状況にあって、気がつくことが
できなかったのである。

日本でシュミレートしていた当然の対策としては、
チャールズの様なスタートカンパニー/マイナーアイテムに対しては、
ドラゴンの巣を「賢者達・・・」や「雄鶏が鳴く」で、消し、
野伏エージェントをヒースの枯れ野地帯に集めるというシミュレートをしていたのだが、
北東地帯担当のエージェントはうまくドローできず、、
ハザード永続イベントを無効化するカードも無駄に捨ててしまっていた・・・。


しまった・・・。
対戦相手はすでにスラインに武勇強化のための「ドワーフの戦斧」がついている。
1ターンは「河」で足止めをするも、
次のターンには、確実に「バイラナクス巣」は撃退され、続いて、
「山の下王5」
「何らかのグレーターアイテム3〜4」
「返ってきた追放者達5」
「くろがね連山のドワーフ4」
の様な強力なコンボが炸裂するのは目に見えている・・・。


これを防ぐ唯一の手段はスラインをディスカード、もしくはエリミネートするしか
手段はない。
急いで、サイドボードから堕落チェックを強制する「Echoes of the Song」を投入して、
スラインにプレイするが、そううまくはいかない。

注:あとから気がつくと、プレイミス(ルール違反)を犯していました。
  本来私の「Echoes...」はフォレン・ウィザード用のサイドボードに入っていたもので、
  普通のウィザードに対するサイドボードとしては使用していけなかったのです。
  相手が堕落してくれなくて良かった・・・。すみません。

にもかかわらず、チャールズは、
「うーん、これはいいカードだよね。マルチ・パーパスで使えるからね。
私も好きなカードだよ。」
と、ほめてくれた。

日本でプレイして教えてくれた小町さんありがとう。


現時点ではこちらの方が得点的にはリードをしているが、
こちらのハザードは効かず、
数ターン後にコンビネーションによって大量の得点をとられ、
逆転されることが目に見えているので、

得点を引き離すために危険ではあるが、決死の作戦に出ることにする。

「旅の仲間」を破壊するリスクを負って、4人であったカンパニーを分割し、
複数のカンパニーで集団を召集、するという、一か八かの賭に出る。

スランドゥイルとガルドールのパーティーが、「森エルフ」の召集
ファラミアとフォルロングが「東夷」の召集

へと向かう。

途中、ミスリルの胴着を持ったファラミアに予期していた最悪のカード
「Alone and Unadvised」がつけられるが、なんとか根性のダイス目出切り抜ける。

ほっとしたのもつかの間、なんと「力の誘い」がつけられる。

これにはまいったが、
手札に友情系カードが3枚あったので、
頭脳をフル回転させて、
安全な策を考え出す。

相手はまさか召集にマイナスの修正のあるフォルロングが集団を召集することなど
考えていなかったであろうが、
フォルロングに3枚の友情系カードを使用し、「東夷」の召集に成功。

さあ、フォルロングが「力の誘い」の堕落チェックを強制されるが、
こんなやついなくなっても、得点にはマイナスがつかない・・・。

チャールズも、
"Who cares?"「こんなやついなくなってもどうでもいいよな・・・。」
と苦笑いをしていた。

予想通り、フォルロングは堕落をしたが、
これにより、「力の誘い」はディスカードされたので、
得点を持ったファラミアもガルドールも堕落する危険にさらされることはなく、
フォルロングによる招集後、ガルドールは無事に「森エルフ」の召集に成功。

自分でも納得の戦術であった。

次のチャールズのターン、
チャールズは、
「朝の門」+「竜のいぬ間に」でストライク数−2
「ツグミ」+3/−3
「黒い矢」X2+2/−2

「ダエロミンは巣」を撃退、ダエロミンの身体値が無くなってしまうほどの勢いであった。

「山の下王」と「返ってきた追放者達」をプレイ

こちらの最終ターン。

ファラミアがアンタップで「Alone...」を外そうとするが、ムリ。
ファラミアは危険を承知で「シレルカイン」に集団「ドルイニオンの兵」を
プレイしに行く。

「Alone...」の堕落チェックをまたも根性のロールで回避し、
集団の召集にも成功。しかし、このターンに「それほど古くもなく・・・」が
プレイされ、収納してあった「オルクリスト」が手札に戻されてしまう。

そちらには同盟者がいないし、これはせった戦いになったぞ、
もしかしたら勝てるかも?
といって、

自由の民会議の堕落チェックを行うが、
堕落ポイント5のファラミアが敢えなく堕落。
持っていた「ミスリルの胴着」もディスカード。
こちらのアイテムポイントは0となり、対戦相手のアイテムポイントがダブルになる。
「オルクリスト」が「それほど古くもなく・・・」で手札に戻されてしまったのが、
痛かった。


1−5で敗北・・・。

試合が終わったあとに、

チャールズ:「お前は日本から来たのか?」
チャールズ:「いつ帰るのだ?」
鈴木:   「仕事があるから月曜日には返る。」
チャールズ:「おや、仕事をしているのか、君は若く見えるからまだ学生かと思った。」

みたいな軽い会話をした。


2勝2敗
総トーナメントポイント12点獲得

準決勝ラウンド進出。


11点が準決勝ラウンドに進むためのボーダーラインだったらしい。
なんとか、ぎりぎりで通過。

ほぼ予定通りの戦績であったが、もう少し自分のプレイレベルが高ければ、
第4戦にも勝てたかもしれない。
(もう少し早く相手の戦略に気がついていれば、うまい対策がとれたであろうに・・・。)

オープン戦でありながら予想通り、十分レベルの高い試合であった。
明日の準決勝ラウンドに続く・・・。



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