指輪物語と私

MECCG2001年世界大会報告

ドリンキング・ゲーム



大会1日目が無事に終わり、
ゲームが終了した後に行われるサイドイベント、
1日目のサイドイベントは、ジリアンズ・バーで行われる、
ドリンキング・ゲームであった。

ドリンキング・ゲームは酒を飲めば飲むほど(1ターンに1度だけ)
ダイスの目を修正できるが、どんどん酔っぱらっていくという、追加の
ルールがついたゲームである。

日本代表の3人は特に酒に強いわけでもないので、
予定としては、みんながどれくらい(酒に)強いものなのか、
ちょっと見てみたい、見学程度をしようと言う考えであった。

(もしかしたら、プレイをするかもしれないと言うことで、
ミドルアース合宿中にドリンキングゲームの練習はしておいたが。)

しかし、飲み屋(バー)で行われるのということは、
ゲームが中心ではなく、会話ができないと、浮いてしまいそうで厳しい・・・。。

他の国の人と話が合うだろうか・・・ちょっと不安ではあったが、
勇気を出して参加。

会場となるレストラン(バー)は図書館からすぐの所、
地元の客がたくさん来ていた。
壁いっぱいに大型液晶画面のテレビがついていて、これが売り物の様で、
テレビではカナディアン・フットボールの中継をやっていた。
地元のモントリオールのプロチームが参加していた試合であったので、
一部の客はやたら盛り上がっていたが、
ジミー・チェンらのモントリオールの地元のミドルアースプレイヤーは、
「カナディアン・フットボールはあまり好きじゃないね。」といっていた。
後ろの席では合コン?みたいのがあって、やたらとにぎやかであった。
別に恋人同士でもないのに、ほっぺにチュッ、とかは挨拶がわりでやってやがったよ、
コンチクショー。カナダ万歳。


店に入って、どこの席に座ろうかと迷ったが、勇気を出して、
オランダチーム3人の隣、
アルコの前の席に座る。

自分の隣にはウィムが座っていて、ウィムの前にはシモンが
座っていた。
ウィムの隣にはベルギーのルックがいた。
(このときはアルコの名前しか知らなかった。オランダとベルギーなぞは
隣同士の国ですでに親しい様であった。
 Beneluxという単語(ベルギー、ネザーランド、ルクセンブルク)
 があるということは世界大会から帰ってきて初めて知った。

所詮我々は名も無き東夷・・・。

何とか話題を切り出そうと、
オランダ代表の名前を聞いて、覚えようとしたり、

「ウィムの名前はオランダのサイトに出ていたから知っていたけど、
 シモンにの名はオランダのページに出ていたかい?」と聞いたりした。

また、アルコに「アルコの写真はオランダのサイトで見たけど、
長髪だったので、男か女かわからなかった。アルコって女の人かと思っていた。
『あるこ』という名前も日本では女の子の名前なのだよ。」
とか伝えて、何とか話題を作ろうとした。


大会主催者が、お店側に我々はゲームをしたいのであまり食事を
バラバラに運んでこないでくれ、みたいなすごい注文をしていた・・・。
それでも、お店の人は困りながらもこちらの注文を受け入れてくれていたのが、
びっくりした。

そうこうしていると、注文した料理が運ばれてきた。

自分にとっては注文したピザが、一人で食べるには大きすぎるものだと思ったので、
ウィムに「ピザがでかすぎる。これ全部一人で食べるの?」
と聞くと、

「いや、皿までは食えないよ。」とジョークを言っていた。

ピザをみんなはどうやって食べるのかなぁ・・・と見ていると、
みんな平然とナイフとフォークを使って食べている・・・。
いつも日本で自分は手で食べていたのに・・・。
薄くて固い生地のピザをナイフとフォークを使って食べるのは異様に難しかったが、
西洋に行ったときには西洋人のするようにしようと思って挑戦した。
手で食べて野蛮な人種だとか思われるのがイヤだったし。

その後、ドリンキングゲームが開催される。
どうも、見学者はいなく全員参加する様子である。
我々にもスターター1箱、ブースター3袋(ウィザード2,ドラゴンズ1)
が配られたので、参加をすることにする。

ドリンキングゲームのルールが説明されたが、日本で練習してきていたので、
だいたい、よくわかっていた。


ルールの中で一つだけ、新たに追加されていたものは
好きな「サイトカード」を1枚追加しても良いというルールであった。


それを聞いて、ウィムが
Ranked Assassin
「隊列を組んだ暗殺者(暗殺者の行列)・・・。」
(Rank upon Rank「幾列にも隊伍を組み」とAssassin「暗殺者」を組み合わせたカード)
武勇11、16アタック
スペシャル:負傷したキャラクターは必ず除去される。

というインチキカードを作って、

「エー?好きなカードを1枚追加してもいいって言ったじゃないか!!」
といって、ジョークをかましていた。

こんな状況でのシールドデッキの構築はもちろんいつでもできる経験ではないし、
とてもワクワクした。
しかし、配られたパックをあけてカードをよく調べてみると、

レアキャラクターなし、(これはしょうがない)
同盟者なし、
グレーターアイテムすらなかったので、これは厳しいなぁ・・・。

と思うが、
「東夷のカムール」と
「おぞましき獣」があったので、
「包み込む影」を入れる。
このコンボくらいしか楽しめるものが無いなぁ・・・。

あと、集団に同じサイトでプレイできる
「北ロバニオンの兵」と「湖の町の人々」があったので、
追加の1枚のサイトは「Lake Town(湖の町)」にすることにする。



第1回戦 対戦相手 ジョッシュ

ジョッシュはアメリカ人で、堅実なプレイをするベテランのプレイヤー、
非アメリカ人の英語の発音は、比較的ゆっくりで聞き取りやすいのだが、
ジョッシュやブライアンの英語の発音は本当に速くて、
聞き取りにくかった。

プレイする前に、ドリンキングゲームのルールは知っているのか?
と気を使ってもらった。

プレイ中にこちらが「ショット」をすると、
「「ショット」はちょっと飲むだけでいいんだぞ。」
と教えてくれる。
全部飲まなければいけないのかと思っていた。
周りの人たちもそんなに無理をして飲んでいる様子はない。
日本の「一気」とちがって、マイペースで飲んでいいのだね。
「俺の酒が飲めねーのか?」
とか無茶を言う、先輩や上司はいないし・・・。(^v^)

自分で追加したサイトカードLake Town「湖の町」で
「北ロバニオンの兵」の召集にロールで失敗した後で、
数ターンしてから、「湖の町の人々」をプレイして成功。
「なるほど、だからLake Townを選んだのか。」と感心された。

こういう細かい戦略にも、
気がついてくれてうれしかった。
(相手のレベルが低いと気がついてくれない。)

得点的には一進一退の攻防が続くゲームであったが、
最終的に相手の同盟者のポイントが倍になってしまったので、
敗北
(こちらのデッキには同盟者が無かった。)

ジョッシュに負け。


ゲーム終了後、1ショットすることによってキャラクターをアンタップ
させることができることを思い出した。

ジョッシュもこちらも、ああ、忘れていた。と苦笑いした。
このルールによって、ゲームの展開が画期的にスピードアップするのであった。


第2戦 ブライアン・ウオン

ブライアンはそつのないプレイをしていたが、
こちらのドローとロールが驚異的に良かったため、

安全にリード保って、勝利することができた。

アンタップ、ダイス修正、ドロー、追加の地域移動などを
上手く使ったら、

プレイ中に
君はルールをよく知っているみたいだな。」と言われた。

ブライアンは、さすがにレベルが高く、
「我が家の呼び声」をプレイするときにも、必要なロールの数値を記憶していて、
残りの総合影響力を考慮して、すぐに計算して、
カードをプレイすると同時に、
"Don't roll 2"「2を振らなければ大丈夫だよ。」みたいな声かけをしてくれる、
紳士的なプレイであった。

他の上級レベルのプレイヤーもそうであったが、
一流のプレイヤーになると、
紳士的で、期待値から予測される確立以上のの不運で
起こった相手の不幸をそれほど喜ばない、
傾向があった。
(楽しむためにやっているのだから、そりゃそうだよな。)

ドラゴンズのコモン「ここか、あそこか、それとも向こうか」を
盗賊の隠れ家で使うコンボを使ってきたりした。
(ロールが悪くて成功しなかったが。)

相手が、原野を通ったときに、

「東夷のカムール」
「おぞましき獣」
「包み込む影」
が手札にあったので、
コンボが発動できるかと思ったが、肝心の「夜の扉」を
ディスカードしてしまっていた。
このコンボには「夜の扉」が必須であったのに・・・。

コモンカードの効果を十分把握していなかったのが失敗の原因・・・。
悔やまれる。

それに対して、こちらの最終ターンにはなんと、
「夜の扉」+「吹雪」のコンボをされる。
なんてこった、びっくり。

やはり世界レベルのプレイヤーになると、地域移動のための地図なども
ある程度頭に入っているようであった。


ブライアンに勝利。




ドリンキング・ゲームが終了したのは、結局夜中の1時をすぎていた。
もうこの時間にはすでに半分くらいのプレイヤーは帰っていたのだが、
我々は全てのイベントをしゃぶり尽くすつもりだったので、最後まで残っていた。

帰りもホテルまで徒歩になるであろうが、(タクシーを呼ぶのがめんどくさいので)
モントリオールの治安状況などわからないので、用心のために、
財布にあった100ドル札を2枚取り出して、右と左の靴に1枚ずつ入れて置いた。

様子を見ながら、道を歩いて行くと、思った通りモントリオールの治安は良さそうで、
安全にホテルまでたどり着くことができ、ホテルの部屋でくしゃくしゃになった
100ドル札を財布に入れ直すのであった。




:::::ふろく:::::

我々がモントリオールに到着した、木曜日の深夜は
道路には車しか通っておらず、人通りは全くなかった。
とても静かでアメリカの都市的な感じがしたので、少し心配をしていた。
モントリオールはとても治安がよいらしく、土日の夜などは明るく、活気があり、
人通りも比較的多かった。(日本のそれとは比較にならないが)

2日目3日目の夜は比較的安心して(道に迷う心配以外は)
ホテルまでたどり着くことができた。

・・・もちろん海外の都市で、用心をするのに越したことは無いですが。




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