デッキ紹介7


2000.12.23やのまん最終公式大会 純コモンデッキ
2勝1敗準優勝(7名中2位 帽子ゲット)

<リソース30枚>
ゴンドリンの剣(メジャーアイテム2MP)
ゴンドリンの剣(メジャーアイテム2MP)
ゴンドリンの剣(メジャーアイテム2MP)
輝く鎖かたびら(メジャーアイテム2MP)
輝く鎖かたびら(メジャーアイテム2MP)
輝く鎖かたびら(メジャーアイテム2MP)
気高き猟犬(同盟者1MP)
気高き猟犬(同盟者1MP)
気高き猟犬(同盟者1MP)
北方の野伏(集団3MP)
煙の輪
煙の輪
徹底探索(タップ後のサイトで斥候をタップすることで、別のキャラが追加のアイテムをプレイできる)
徹底探索(タップ後のサイトで斥候をタップすることで、別のキャラが追加のアイテムをプレイできる)
徹底探索(タップ後のサイトで斥候をタップすることで、別のキャラが追加のアイテムをプレイできる)
何度も道を折れ(アンデッド、狼、動物、クモのアタックキャンセル。但し野伏が必要)
何度も道を折れ(アンデッド、狼、動物、クモのアタックキャンセル。但し野伏が必要)
何度も道を折れ(アンデッド、狼、動物、クモのアタックキャンセル。但し野伏が必要)
賢者達は不思議を語り
幸運な一撃
捨身の一撃
脱出
友達のひとり、いや3人(任意の影響力チェックか堕落チェックにカンパニー人数と同値のボーナス付与)
友達のひとり、いや3人(任意の影響力チェックか堕落チェックにカンパニー人数と同値のボーナス付与)
友達のひとり、いや3人(任意の影響力チェックか堕落チェックにカンパニー人数と同値のボーナス付与)
そして彼は先を急ぐ(ウィザードの居るカンパニーの任意のキャラをアンタップできる)
そして彼は先を急ぐ(ウィザードの居るカンパニーの任意のキャラをアンタップできる)
角笛が響き渡る(ディスカードパイルの全集団をデッキに入れる)
角笛が響き渡る(ディスカードパイルの全集団をデッキに入れる)
黄昏

<ハザード30枚>
洞穴のドレイク
洞穴のドレイク
洞穴のドレイク
殺戮者
襲撃者
うごめく骸
ワーグ
ワーグ
洞穴の長虫
洞穴の長虫
真の冷血ドレイク
真の火のドレイク
予期せぬ見張り
予期せぬ見張り
予期せぬ見張り
自然の誘い
自然の誘い
自然の誘い
感覚の誘い
感覚の誘い
恐怖に捉えられ(意志の低いキャラをカンパニーから切り離す)
河
河
河
探し出す眼(斥候技能のリソースをキャンセルする。「潜む」「密やかさ」対策)
探し出す眼(斥候技能のリソースをキャンセルする。「潜む」「密やかさ」対策)
探し出す眼(斥候技能のリソースをキャンセルする。「潜む」「密やかさ」対策)
蜂起した下僕たち(影・闇の砦で追加の自動アタック発生)
蜂起した住人たち(廃墟で追加の自動アタック発生)
黄昏


<サイドボード20枚>
くろがね連山のドワーフ(集団4MP)
森エルフ(集団3MP)
ファンゴルンのエント族(集団3MP)
ローハンの騎士達(集団3MP)
イシリエンの野伏(集団3MP)
退散(スペル。アタック回避)
精神の昂揚(スペル。カンパニーの武勇+2)
賢者達は不思議を語り
賢者達は不思議を語り
旅の仲間
旅の仲間
お世辞(アタック回避し、災厄リミットを減らす)
朝の門
部隊解散
部隊解散
我が家の呼び声
大海蛇
沼のドレイク
疫病神(ウィザードの直接影響力−2。旅の仲間等のイベントをディスカードさせ、プレイできなくする)
汚れた煙(道路封鎖)


<メインキャラ>
アラゴルン2世
ファラミア
エルロヒア

<スタートキャラ用マイナーアイテム>
クラム*2

<予備キャラ>
エルラダン
アンナレーナ
アドラザール
スランドゥイル
ケレボルン
ペレゴンド

<ウィザード>
サルマン
サルマン
ガンダルフ

<サイト:サイトにはコモン以外も混じっているかも・・・>
裂け谷
裂け谷
ロリエン
ロリエン
ヒムリング(アンデッド自動アタック メジャーアイテムをプレイ)
塚山丘陵(アンデッド自動アタック メジャーアイテムをプレイ)
烽火台の廃墟(クモ自動アタック メジャーアイテムをプレイ)
カメス・ブリン(気高き猟犬をプレイ)
ブリー村(北方の野伏と犬をプレイ)
ヘンネス・アンヌーン(イシリエンの野伏と犬をプレイ)
エドラス(ローハンの騎士達をプレイ)
くろがね連山のドワーフ砦(くろがね連山のドワーフをプレイ)
スランデュイルの館(森エルフの騎士達をプレイ)
水湧きいずる広間(ファンゴルンのエント族をプレイ)


<デッキ解説>
前回からカード資産が完全でない新規参入の方もいらっしゃったので、「資産がなくともここまで戦える」
というところを示そうと意気込んでコモンと固定セットのカードだけで組んでみました(プロモも使い
ません)。前から、一度コモンデッキを作ってみようと思っていたことですし・・・。
日本選手権'00ファイナルで使用するのはおこがましいとも思ったのですが、自分の実力(デッキ構築力
とプレイング能力)に敢えて挑戦してみました。結果としては中々の戦闘力を示せたと思います。
カード資産の無い方、レアをミント状態で取っておきたい方のデッキ構築の参考になれば幸いです。

まずはリソース戦略。
コモンデッキの最大の難点は、MPの貧弱さです。アイテムは「輝く鎖かたびら」等のメジャーアイテムの
2MPで最高で、3MP以上あるグレーターアイテムどころかユニークなアイテムがほとんどありません。
同盟者などは、気高き猟犬1MP以外は存在しません。
しかし、集団は固定セットに4MPの「くろがね連山のドワーフ」や3MPの「ローハンの騎士たち」がいて、
十分点が取れます。
また、2MP以上の永続イベントは「伝承の夢」と「捕虜救出」だけで、どちらも
かなり使いにくいです(使ったキャラがその後2ターンはアンタップしないから)。
よって、集団でMPをとることをメインに、また、集団だけでMPをとりすぎて切り捨てにならないよう、
他のMPもある程度稼ぐというリソース戦略になるのはほぼ確定です。

とすると、同盟者は犬3匹で最大3MPまでしかとりようがないので、アイテムをいかにとるかですが、
集団を3つで9MP程度とるものと仮定すると、アイテムもそのくらいとりたいものです。
しかし、2MPのアイテムをちまちま1ターンに一個づつとっていっても、5ターンで10MP。
それではとても時間がかかりすぎです。ここは一発「徹底探索」を使って、1ターンに複数のアイテムを
とることにします。
という風にMPのとれるリソースを挙げていくと、それ以外の補助リソースを入れる場所がありません。
しかも、MPリソースばっかり引きすぎると、消化する前に捨てる羽目になります(また、特に集団は
ウィザードの直接影響力を使って確実にプレイを成功させたい)。
ということで、ウィザードがプレイにでたところで、タップによりサイドからディスカードパイルに集団を
5枚落とし、「角笛が響き渡る」でデッキに投入する作戦にしました。
すると、後半は集団ばっかりドローすることになるので、序盤はアイテム収集タイムと位置付けられます。
また、犬はカメス・ブリン(上手く初手に北方の野伏が引ければ、ブリー村で)でまとめて2、3匹
プレイします(これは終盤に旅の仲間を張るため、中盤までにパーティーを固める意図もあります)。
同じ集団を先に出されてしまうとつらいですが、全部重なる事は無いだろうと諦めます。

次にキャラの選定ですが、「徹底探索」を使う事にしたので斥候が必要です。
しかし、コモンや固定セットにはまともな斥候が居ません。ホビットなど一人も居ません。
アラゴルン2世しか使える斥候が居ないので、ドラフトで重なる事をおそれながらも彼を中心にします。
アラゴルンがはじかれたら、アドラザールに託すしかありません。逆にアラゴルンをはじきあうのは、
アラゴルン戦略をとろうとする相手にダメージを与えて有利かもしれません。
その事も考慮して、ウィザードも斥候を前提にして、サルマンとガンダルフを選択。
賢者技能も不足する事が予想されるので(対堕落カードの「魔法使が現れる」が使えないので、
「賢者達〜」はかなり貴重になります。)、ラダガストははずし、斥候でないので泣く泣くパルランドも
諦めました。次点はアラタールでも良かったのですが、ガンダルフの出現のしやすさをとりました。
メインはサルマンでスペル(コモンには退散くらいしかろくなスペルがないのですがを)回収するよく
ある戦略をとることにします(プレイしてみると、武人でないサルマンがよく狙われてひやひやしました。
手札に「捨身の一撃」等があっても使えなくて腐ることがしばしば・・・。)。
あとのキャラは「旅の仲間」をはることから、中堅の野伏とします(「何度も道を折れ」を使用するので。
また、野伏技能は「河」や道路封鎖への備えとして潜在的に強いです。)。
中堅のキャラでカンパニーを組むのは、もう一つは相手の中堅クリーチャー(洞穴のドレイクや
殺戮者クラス)のアタックをある程度誘発する狙いもあります。
カンパニーが強すぎると襲ってくれないし、弱すぎると本当に餌食になります。
全部回避する戦略をとるには、MPリソースにデッキ枚数を割く関係上、回避カード不足ですし、
襲われて1MPでも殺戮ポイントがとれればそれはそれでよしというつもりでした。

そして、補助リソースですが、「煙の輪」等の必須リソース以外のスロットには、
「徹底探索」を入れるので、それを見越して「そして彼は先を急ぐ」を採用します。
これはウィザードが出ないと使えないので賛否両論ですが、このデッキでウィザードが出せなかったら
というようなケースを想定しても、そもそもそんな事態になったらかなり負けっぽいので、
「ウィザードは必ず出せる」と仮定して入れることにします。そう思い切ってしまうと、「ウィザードタップ
によるサイドボード使用」や「河への備え」、そして何より「徹底探索との相性」等、このカードの強さは
光ります。実際、結構役立ちました。
それ以外は、武勇UP系リソースを少々と、「何度も道を折れ」を入れます。これはクモやアンデッドの
アタックを回避する野伏専用カードで、そもそもメジャーアイテムをプレイするだけなら、裂け谷周辺の
塚山丘陵などのアンデッドの弱い自動アタックのサイトを利用するのが一番有利だからです。
勿論、オーク自動アタックのサイトで「いがみ合う闇の軍勢」を使ってアタック回避する手法も考えました
が、もしも回避カードが無かった場合、オークのサイトのほうが純粋に自動アタックが強いので
やめました。もともとグレーターアイテムをとるわけではないので、モリア等に行く必要はありませんし。
ヒムリングあたりなら、ファラミアクラスのキャラでも進入可能ですし、また、ストライク数も少ないです。
それに、オーク強化ハザードよりアンデッド強化ハザードの方が一般的なので、そういう相手と
当たった場合、大きく役立つ可能性もあります。

次に、ハザード戦略です。
ハザードについては、コモンにも結構強力なカードがあり、選択に迷います。
しかし、ウーヴァタやサウロンの口が使えないので、コンボハザードは無理です。
また、道路封鎖も、ナズグル戦略も無理です。
ということで、ここは順当に私の好きなミックスハザードにしました。
基本は「河」と堕落ハザード少々、それに優秀なクリーチャー達です。
クリーチャーは定番の「洞穴のドレイク」等に加えて、汎用性のワーグ、強力なドレイク少々と
ある程度バランスをとって入れました。
それ以外のハザードのスロットには、遊び心で「蜂起した下僕たち」等を入れてみました(結論と
しては一度もプレイできませんでしたが)。
何が一番強かったかというと、やはり「河」や「自然の誘い」で、それを戻す「予期せぬ見張り」も
大活躍でした(「河」をぐるぐる廻してました)。
エージェントについても検討しましたが、コモンで強いエージェントはなく、また初心者に分かりにくい
だろうというのもあって使いませんでした(自分が面倒だったというのもありますが)。
実際エージェントで強いと思われるのはレアの「いとしいしと」やアンコの「アナリン」ですし。


では、実際のデュエルにおける理想的な展開パターンを想定します。
第一ターン 手札にメジャーアイテム2つと「徹底探索」を持って、ヒムリングへ行き、
 メジャーアイテムプレイ、斥候タップで徹底探索、もう一つメジャーアイテムプレイ。
第二ターン 手札に北方の野伏と犬2匹持って、ブリー村へ行き、集団と犬を2匹プレイ。
第三ターン ウィザード登場、すぐにタップしてサイドボード使用し、集団をディスカードパイルへ。
 メインカンパニーはもう一つ二つアイテムプレイ(堕落が怖ければ、聖域でウィザードと合流して
 アイテムを収納してもいいです)。
第四ターン 「煙の輪」やウィザードタップで「旅の仲間」をデッキ投入。
 そろそろ「角笛が響き渡る」をプレイ。集団呼集の為、ロリエンへ移動。
 もしくは、塚山丘陵あたりから、直接エドラスやファンゴルンへ行くともっと効率的。
第五ターン 集団のどれかを引き、集団をプレイ。集団が無ければさらなるアイテムをプレイ。
第六ターン 集団呼集繰り返し・・・。くろがね連山のドワーフ砦とスターター移動をする道すがら
 ロリエンに寄ったりしたらその時「旅の仲間」プレイ。相手が堕落ハザードなら優先してプレイ。

というのが、理想的な流れでしょうか。
やってみて気づいたのですが、実はこのデッキのリソースはほとんど1ターンで移動できる距離に
まとまっていました。割と無駄な移動はせずに済みました。
裂け谷からブリー村は言うに及ばす、序盤メジャーアイテムをプレイするヒムリング、塚山丘陵、
烽火台の廃墟あたりからは、直接エドラスやファンゴルンへ集団呼集にいくことも出来ます。
また、そこからですと、ヘンネス・アンヌーンもロリエンも近くですし、ロリエンからなら、
スターター移動でくろがね連山のドワーフ砦もスランデュイルの館も行けます。
犬をプレイするためにシレル・カインを使えば、シレル・カインとヘンネス・アンヌーンも繋がっています。
アンデッド自動アタックのサイト(死者の沼地やミナス・モルグル)もあるので、アイテムプレイも
一応可能です。とはいえ、安全なサイトパスを選んだりする余裕はこのデッキにはありませんが。

最後に、サイドボードですが、これは難しいところです。
リソースについては、なんといっても対堕落ハザード用の「魔法使が現れる」が使えないのが痛いです。
対ナズグル用の「魔法使の川馬」や「エルベレスへの賛歌」もアンコですし。
そこは全て「賢者達〜」に任せる事にします。但し、メインに沢山入れられなかったので、
サイドにまわしますが。
後、このデッキで使えるかどうか疑わしいですが、「お世辞」も入れてみました。
それから、どうせ「黄昏」のターゲットは「夜の扉」に決まっているので、3枚目の「黄昏」の代わりに
「朝の門」にしました。
ハザードは、これまた定番の「エアルカラクセは狩に」や「名前を持たぬ者」が使えないので、
対海としては「沼のドレイク」と「大海蛇」を入れました。
終盤相手の集団を狙い打つため「部隊解散」を2枚、相手のアラゴルンを狙うため「我が家の呼び声」
を入れました。上手くいけば、メインの「恐怖に捉えられ」や、サイドの「疫病神」とコンボになります。
その「疫病神」ですが、こちらの「旅の仲間」と同時に使えません。しかし、ウィザードの下に
アラゴルンクラスのキャラを入れる戦略はよく見かけるので、矛盾を承知で仕込みます。
「旅の仲間」と「疫病神」のどちらを優先するかの選択を迫られますが。
最後の「汚れた煙」はこちらに「夜の扉」がないので他力本願なのですが、ガイドブックで勧められて
いて一度使ってみたかったので入れてみました(結局使えませんでした)。
サイドボードはメタ(相手のデッキの予想)次第なので、なんとも言えません。
ちなみに、一つの指輪デッキへの対策はありません。対策カード自体コモンにありません(笑)。
相手が「ホビットを使った一つの指輪デッキ」だとすると、「自然の誘い」も効きませんし、「感覚の
誘い」くらいしか頼るものがありません(そもそもホビットを堕落させるのはまず無理です)。
当たったら、「河」で時間を稼ぎつつ、諦めて自分のリソースに専念します(後は、影響力行使か、
「トゥックの血」か、滅びの山でのエージェント待ち伏せか・・・)。

以上、デッキ解説でした。


このデッキの対戦結果

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OKKO
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