ボロミア最期の言葉

Art by Ted Nasmith

boromir 「わたしはフロドから指輪を取ろうとした。」と、かれはいいました。 「悪かった。償いはした。」かれの視線は切り倒された敵の方へさ迷って行きました。 そこには少なくとも20人はいました。「いなくなった、小さい人たちは。オークどもが 連れて行った。死んではいないと思う。オークどもはかれらを縛りあげた。」 かれは言葉を切って大儀そうに目をとじました。しばらくするとかれはふたたび口を 利きました。
「おさらば、アラゴルン! ミナス・ティリスに行き、我が同胞を救ってください! わたしはだめだったが。」
「違う!」アラゴルンはそういうと、かれの手をとり、その額に口づけしました。 「あなたはうち勝ったのだ。このような勝利を収めた者はほとんどおらぬ。 心を安んじられよ!ミナス・ティリスを陥落させはせぬ!」

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