Lord of the Rings Movie

◎字幕版を見て思ったこと。


 3月9日(土)やっと字幕版を見てきました。

字幕を見るために行ったのに、
素晴らしい映像に目が惹きつけられ、
実は、字幕をまともに見ることが出来ませんでしたが、


すきを見て、戸田奈津子さんの字幕を見ながら
自分が作った脳内変換用の訳とを比較して、
人間の字幕を読む能力の限界を知りました。

ほんの一瞬、0.3秒くらいでは、
どれくらいの量の文字が読めるか自分の訳を
スクリーンに当てはめてみて、愕然としました。

まともな訳では、全然時間が足りません。
(だから、めんどくさいので、字幕は読まなかった。)

誤訳の少なかった、前半の字幕は、ほのぼのとした映画の雰囲気とあいまって、
とても良い仕事をしていたのではと思います。


直訳ではなく、感覚的に訳して、限られた字数で表現したり、
役者の口の動きにあわせて字幕が出るところなど、
すごいなぁ。プロの仕事だと思いました。


固有名詞の訳しかたや、違いなどは
たくさんありましたが、それは問題にはすることはできません。

なぜなら、これは(少なくとも日本では、商業主義に走っている、
誰にでも楽しめる映画ロード・オブ・ザ・リングズ、であり、
ほんの一握りの原作ファンを対象にしたものでは無いからです。

最大公約数の人に意味が通じれば良いのです。
たとえ、ハートだろうが、韋駄天だろうが、九人勢だろうが、
指輪の僕だろうが、チャッブスだろうが、ブレイスガードルズだろうが、
プラウドフッツだろうが、プラウドフィーツだろうが・・・。

それは、仕方がない範囲だと思います。
これは訳者のセンスやスタンスによるものが大きく、
間違いであるとは言い切れません。

たとえ、原作において原作者が固有名詞は各国の言葉に訳すように、
と言っていても・・・。
(これは小説ではなく、あくまで映画ですし)

基本的にこれは原作を読んでない人向けの字幕だと思います。
(PJの作ったモノも、原作を読んでいない人にも、
映画として楽しめるものを作ったので、それでまあよし。)

ストライダーだろうが、馳夫だろうが大股だろうが、韋駄天だろうが、
そんなものは原作既読者が勝手に脳内変換すれば全く問題なし。
原作既読者は補ってあまりある知識があるのだから。

今まで原作ファンだった人たちは、それを自分たちだけの知的財産として
取っておきたかったのではなく、
いろいろな人に知ってもらいたかったわけでしょ?

その意味で、誰でも受け入れられる、字幕を作ったことは大きな
功績なのではないでしょうか??????????

日本で、一般ウケするもの、最大公約数を目指した字幕だと
このようになるのだなぁ、充分な出来だ、良くやったと思っていました・・・、
誤訳が少なかった前半は・・・。





 しかし、物語が進み感動的場面が多くなって行くに連れて、
字幕のミスが目立ちはじめました。

私がここで言っている『ミス』とは、センスやニュアンスなどの
細かい違いのことではなくて、
明らかに間違っている、『むしろ逆のことを言っている!!!!』

と言うものです。


例えば、peopleを人々と訳そうが、人間と訳そうが、国民と訳そうが、同胞と訳そうが、
場合によっては、大きな違いはありません、

captainを隊長と訳そうが、指揮者と訳そうが、指導者と訳そうが、
キャプテンと訳そうが、(船長とかだとまずいが)
「ちょっと違うかな、俺なら○○と訳したな・・・」くらいで問題にはなりません。


しかし、「いいえ」と言うべき所を「はい」と言っていたり、
全く逆のことを言っている誤訳がいくつかあったのが引っかかりました。

そういう致命的な誤訳があったのが残念でした。

原作を知っている人が、きちんとチェックをすれば、
もっと良くなった他と思うのに・・・。








と、えらそうなことを書いてきましたが、

はっきりいって前述の通り、字幕はあまりしっかりと見てきませんでした。
え、『ボビット庄』だったの?『エレンディル』だったの?
全然気がつきませんでした。

すみません。


さて、戸田奈津子さんの字幕を弁護する気はありませんが、
素朴な疑問です。


戸田奈津子さんの字幕のどこが間違っているの?

戸田奈津子さんの字幕を批判する人は、
戸田奈津子さんの字幕のどこが悪いというのですか?

私がここで言う間違いというのは、ニュアンスやセンスの違いでなくて、
明かな間違いのことを言っています。

どこが間違っているの????

と、ここまで書いてきて、自分が字幕に対してこのように寛容なのは、
自分が字幕にあまり依存していないからなのかもしれない、
と言うことに気がつきました。

英語が聞き取れない人から見たら、大きな情報源である、
字幕の小さなニュアンスの違いなどは、まさに死活問題に違いありませんね。

私こそ、自己中心的な人間であることが、今こそわかりました。

戸田奈津子さんのように、他人の意見を聞かずに我を通すような、
人間にならないように、

以後気を付けます。すみませんでした。
ちなみに自分が見つけた字幕の、 これは間違っているだろう、と思う箇所には、脳内変換用訳に★★★が付けてあります。

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