リマ国立人類学考古学博物館
リマにある国立人類学考古学博物館(ムセオ・ナシオナル・デ・アントロポロヒア・イ・アルケオロヒア:Museo Nacional De Antropología y Arqueólogia)はペルーを代表する博物館で、その収集量、規模はペルー最大といわれる。入口の前には小さな公園があり、静かな住宅街にある。入口には警官が立っており、中に入ると回廊に囲まれた綺麗な中庭があった。受付にて入場料5ソーレス(約200円)と、写真撮影料22ソーレス(約880円)を支払った。受付けのテーブルには日本の紅葉の写真があった。展示品はペルーの文化区分、歴史区分毎にきちんと整理されており、スペイン語の詳しい解説が理解出来なかったのが残念である。
博物館入口 中庭
写真撮影料領収書 博物館入場券 表 博物館入場券 裏
浮き彫りされた石壁、石像、石柱がズラリとある。信仰の対象となっていたものだろうか?
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石に動物や人間の顔などをを彫ったレリーフがあった。
色鮮やかな土器(セラミカ:Cerámica)が文化別に展示してあった。日本の物とはあきらかに違う個性的な物ばかりだ。
儀式用の杖だろうか?インカの神らしき飾りが施してある。
真鍮、銅、銀と思われる仮面、装飾品などがあった。死者と一緒に埋葬されていたものだろうか?
リマから約400km離れた都市ワラスから更に車で6時間余りのチャビンにあるチャビン・デ・ワンタル(Chavín De Huántar)の出土品だ。プレ・インカ最古の遺跡といわれ、紀元前1,000年のものといわれる。人間とも獣とも見える丸い石像は何ともユーモアだ。
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インカの儀式の様子と思われる壁画の一部。
鮮やかな羽で作られた扇。高貴な人が愛用していたものだろう。
ミイラ(モミア:Momia)も埋葬されていた姿で保存されていた。幾重にも布で巻かれていた。
パラカスなどの色鮮やかな織物(テーラ:Tela)はとても美しかった。
土器の人形は表情がユーモアである。
文字を持たなかったインカ帝国が記録として用いていたのがキープ(Kipu)である。紐の長さ、紐の間隔、結び目の数、結び目の間隔などで情報を記録していたのだろうか?
お守りのような小さな人形もあった。
当時のゲーム盤だろうか?
インカ皇帝の蝋人形や、マチュ・ピチュの精巧な模型があった。
ミュージアム・ショップの店員さんはペルー美人であった。