イカ考古学博物館
ナスカからパラカスに向かう途中イカ県の県都イカとに寄り、イカ考古学博物館(ムセオ・レヒオナル・デ・イカ:Museo Regional De Ica ※Regionalは地域のという意味。考古学はアルケオロヒア(Arqueólogia)。)に行った。ここはパラカス文化、ナスカ文化、ワリ文化時代の貴重な出土品が展示されていて、穴場的な博物館だ。入場料5ソーレス(約200円)、写真撮影料4ソーレス(約160円)だった。
博物館の看板
入場券 表 入場券 裏 写真撮影券
ナスカやパラカスの土器(セラミカ:Cerámica)は色鮮やかでデザインも個性的である。
パラカス等の毛編物や綿織物や毛織物も、色使い、染色方法、デザイン等が多彩で興味深い。中には日本の中世の作品に近い織物もあった。当時の織物技術の高さが伺える。案外現代の日本でも流行るかもしれない?
江戸町奉行所の襖模様みたいな菱形模様の櫛や、鳥の羽根を使った服、オウム?のミイラもあった。
様々な楽器や装飾品の他、珍しい革のサンダルもあった。楽器からはどんな音色がするのだろう。当時の演奏風景を想像してしまう。
展示品では珍しい木の彫刻品があった。木の杖は神官など高貴な人が儀式等で使っていたのだろう。木像の方は信仰対象か?
ここの目玉展示の一つでもあるミイラ(モミア:Momia)が何体もあり、中には妊婦のミイラもあった。
妊婦のミイラ
当時のインカ女性は超ロング・へヤーだったようだ。何と、かつらもあった。
当時のインカ人は長頭が流行っていて、高貴な人程長かったそうだ。長頭を制作する過程の図があった。また頭骸骨に穴が開いているものがあり、これは当時脳外科手術した後だという。何と、穴を塞ぐ骨組織が形成されている事から、手術後も生存していたという。
長頭制作課程図
長頭族
脳外科手術跡
キープ
切手は日本に帰国してから切手商の通信販売で購入したものである。パラカス文化の織物やミイラを描いてある。(2006年ペルー発行)