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加茂整形外科より ヘルニアと言われたら安心です。
「神経が押さえられているから痛い、又は、神経が炎症を起こしているから痛い」これは生理学上正しくはありません。間違いなのです。「神経が押さえられると麻痺が生じる」なら、正しい表現ですが、ヘルニアによって下肢に麻痺が生じた人は見たこと、聞いたことがありません
「ヘルニアが痛みの真犯人説」にはいろいろな矛盾があることを医師は知っていますが、その矛盾に正面から答えようとしません。矛盾は医学につきものの例外としてかたづけているようです。権威ある医師の書いた医学書を唯一のバイブルとして思考が停止しているかのようです。
手術してもよくならない患者さん、再発を繰り返す患者さんとじかに接することの多い理学療法士や看護師のなかには「何かおかしい」と感じている人も多いことでしょう。
- 健常者の中にもかなりヘルニアがみられる。
- ヘルニアが圧迫している神経支配領域と痛みの場所がちがうことが多い。左右のちがいがあることもある。
- 神経を圧迫すると痛みがでる??,これは患者さんは疑問に思わないかもしれないが、生理学を勉強したものにとっては疑問です。ギプスなどで神経が圧迫されると麻痺が生じます。
- 神経根が炎症を起こすと痛みがでる??,物理的な圧迫でなくて化学的な変化で説明を試みる人もいるが、たとえそうだとしても、なぜ痛みが生じるのか。
- 神経の走行に沿って圧痛があるといわれているがその理由は?
- 保存的治療で治ることが多い。圧迫を放置すると不可逆的変化が生じると考えるのが普通です。
- 手術で除去しても治らないことがある。
- 神経根ブロックや硬膜外ブロックが効かないことがある。
これらの疑問、矛盾に明快に答えたものをみたことがありません。それなのにヘルニアを痛みの真犯人とするのは強引すぎます。激論を戦わせてもこの説は勝ち目がありません。
ヘルニアと痛みは無関係です。では手術でよくなる人がいるのはどうしてでしょうか。全身麻酔で手術した場合、麻酔による脳のリセット、筋弛緩剤による筋肉の完全リセットの効果ではないでしょうか。またカイロや整体でよくなる人がいるのと同じことで「痛みの原因を退治したという儀式」で脳が沈静化することもあるからでしょういろいろなタイプのヘルニアがあるのではなくていろいろなタイプの脳があるといわざるをえません。痛みの真の原因は生理学的不具合なのですからどのような方法を用いても結果的にそれが収束する可能性はあります。
痛みは、便秘下痢、喉が渇く、動悸がするといったのと同じように生理的なトラブルなのです。筋骨格系の痛みを一種のストレス反応、あるいは条件反射ととらえるとよいと思います。
ストレス反応として筋骨格系に痛みをつくるタイプ(腰痛、肩こり、いわゆる坐骨神経痛、しびれ、緊張型頭痛)、消化器系にでるタイプ(胃痛、便秘、下痢)、呼吸器系にでるタイプ(咳、鼻炎)、循環器系にでるタイプ(高血圧、不整脈、動悸)、皮膚にでるタイプ(蕁麻疹、掻痒、アトピー)とストレスに対する反応のしかたは人それぞれです。そしてその反応のしかたはくせになってしまいます。花粉症の人が造花をみただけでも症状がでることがあります。
腰痛もこれと似ています。はっきりとした原因がないことが多いものです。痛みの早期遮断はとても大切なことです。神経線維そのものの損傷による痛み「神経因性疼痛」は特殊なもので、そんなにみられるものではありません。
神経根ブロックや硬膜外ブロックをしたが痛みが取れないという話もよく耳にします。その理由は、そこが痛み刺激の通り道であるかもしれませんが、痛みの責任現場ではないからです。敵のいないところにミサイルを撃ち込んでいるのです。
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