猿投窯 − 日本陶磁の源流

平安の陶器   陶芸家 大石訓義



   "Sanage Ancient Kiln" - The Origin of Ceramics Japan   

By Ceramist Noriyoshi Oishi





猿投四足壺 径23cm-高16cm 模写 大石


京都市 相国寺慈照院蔵。 多口瓶とともに猿投白瓷(灰釉陶器)を代表する一点、実物は重要文化財に指定されている。 信長の実弟で、利休七哲の一人に数えられる大名茶人、織田有楽により猿投陶で唯一茶道具に見立てられた伝世品。 他に京都清水寺、大津市比叡山延暦寺など、また、緑釉陶にも類例がある。 この種の壷は蔵骨器として使用される例が多いが、正確な用途は定かではない。 須恵器の獣足壷の流れとみる向きもあるが、同じ獣足壷といえども、須恵器と白瓷は文化系統が異なる。 中国の古陶磁は、その原型を殷時代の銅器に求める意匠が多く、呼称もそれに準ずるようであるが、唐時代に越州窯で焼かれた水盂(すいう:水盛器)ともよく似ている。 胴を巻く三本の突帯は呪術的な意味でもあるのであろうか、経筒外容器などにも見られ、猿投窯衰退後、常滑の三筋壷などに引き継がれる。 尾北窯の篠岡97号窯からも4個体分の破片が出土しており、必ずしも猿投窯の製品とは限らない。 




直線上に配置







資料


概要

須恵器の時代

猿投白瓷の時代

衰退・終焉

猿投青瓷私見

English
技術

猿投粘土

ロクロ技術

白瓷窯

燃料


陶芸

猿投陶の本質

美と哲学

バンチェン土器

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