革新的生産スケジューリング入門

製造業を革新する<計画とマネジメント>の技術ノート

新しい仕組み作りにチャレンジする人、仕事のあり方をかえたいと願っている中堅エンジニアのために

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今回のノート Note this week

納得する、ということ

親戚の娘さんが大学受験の年を迎えた。高校からは、ある女子大に推薦をしてくれると言う。でもその娘さんは推薦入学できる大学に不満を感じた。自分はもう少し上をねらいたい。そこで推薦を断って、あえてもっと上のレベルの大学の受験をチャレンジした。

しかし残念ながら、その年の受験は不本意な結果に終わった。彼女は浪人してもう1年間勉強のチャンスをくれるよう、両親を説得した。ずいぶん前の話で、女子が浪人する事に対し、今よりも抵抗があった頃の事だ。

そして予備校に通って、1年後、今度はかなりの数の大学を受験する。でも、結果として彼女は1校を除き、全て落ちてしまった。唯一受かったのは、なんと彼女が1年前に高校の推薦を断った大学だった。結局、その女子大に入学することを決めた。

親戚の叔母が久しぶりに彼女に会って、その顛末を聞いたとき、こう尋ねたそうだ。「それで、〇〇ちゃんは納得しましたか?」

−−納得しました。

「そう。それならよかった。納得できるということは、とても大切ね。入学おめでとう。」

この話を後に聞いて、感銘が深かった。というのも、その叔母さんこそ、もっと古い世代の女性で、戦後初めて共学化された国立大学に入り、その後も職業婦人として、自分でずっと道を切り開いて生きてきた人だったからだ。男尊女卑の弊風の強い特殊な技術社会に入り、偏見と闘いながら、孤軍奮闘してきた。公正なチャンスを与えられていたかどうか、わからない。だが彼女こそ、自分が納得できるように生きてきたのだった。

納得とはなんだろうか。納得は単なる理解とは違う。身をもって知る、腹落ちする、に近い。人がいちど納得した事は、二度と忘れない。教室で聞いた知識は、片端から抜け落ちていくものだ。だが納得した事は、行動に移せる。応用できるようになる。

相手が納得しなければ、説得とは言えない」という言葉もある。交渉の場、たとえばエンドユーザに何かの機能は不要だと説得する場面は、よくある。このとき、理路を尽くして相手に説明し、相手が一応了承したとしても、相手が「納得」していないと、いつかまた蒸し返してきたり、あるいは別の場面で逆襲してきたりする。

理解とはアタマで分かることであり、納得とは感情をともなって分かることだ、という人もいる。そうかもしれないが、純粋に知的なことでも、納得する経験はある。たとえば、数学みたいな分野でも。

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更新情報 Update information

考えるヒント」に、「納得する、ということ」を追加しました(2017/08/13)

考えるヒント」に、「物語の力と、その危険性」を追加しました(2017/08/01)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「職人の国の生産性を上げる、最良の方法」を追加しました(2017/07/25)

プロジェクトマネジメント ワンポイント講義」に、「ビジネス・マネージャーとは何をする人か」を追加しました(2017/07/12)

生産マネジメント ワンポイント講義」に、「欧州におけるIndustry 4.0 − その虚像と実相(2)」を追加しました(2017/07/04)

生産マネジメント ワンポイント講義」に、「欧州におけるIndustry 4.0 − その虚像と実相(1)」を追加しました(2017/06/26)

日本テクノセンター主催による1日有償セミナー「BOM/部品表の基礎と効果的な活用ノウハウ 〜演習付〜」を行いまました。大勢の方のご来聴に感謝いたします(2017/06/20)

考えるヒント」に、「怒りやすい人びと・怒っていると気づかない人びと」を追加しました(2017/06/18)

生産マネジメント ワンポイント講義」に、「BOM(部品表)で苦労する会社、得する会社」を追加しました(2017/06/04)

考えるヒント」に、「研究開発戦略へのシステムズ・アプローチと、モノづくり大国の貧困」を追加しました(2017/05/25)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「課題展開図からプロジェクトへ」を追加しました(2017/05/16)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「中堅エンジニアのための経営戦略入門(2)」を追加しました(2017/05/08)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「中堅エンジニアのための経営戦略入門」を追加しました(2017/04/29)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「システムズ・エンジニアのための共通言語が存在する」を追加しました(2017/04/19)

ワースペース白幡」の「気まぐれ批評集 書評」に、書評『★★★ ケセン語訳 新約聖書 【マタイによる福音書】』(山浦玄嗣著)を追加しました(2017/04/15)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「システムズ・エンジニアリングとは何か」を追加しました(2017/04/09)

生産マネジメント ワンポイント講義」に、「工程表と部品表 − 個別受注生産における主従の逆転」を追加しました(2017/04/01)

お知らせ:

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→2017年3月以前の更新履歴

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