革新的生産スケジューリング入門

製造業を革新する<計画とマネジメント>の技術ノート

新しい仕組み作りにチャレンジする人、仕事のあり方をかえたいと願っている中堅エンジニアのために

お知らせ:直前のお知らせになりましたが、来る1月17日(火)18:30より、わたしが幹事をつとめる「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」で、本間峰一氏による『システムトラブル相談センターの概要と開設の背景』との講演をいただきます。ご来聴をお待ちしております(→詳しい案内

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今回のノート Note this week

好きな事・上手にできる事・稼げる事・世の役に立つ事

この図形をいつ、どこで見つけたのか思い出せない。ネットで拾ってきたのは確かなのだが、今、検索し直してもオリジナルがどれか見つけられずにいる。でも、著作権不明なまま、掲げておこう。非常に気が利いていて、初めて見たときから面白いと感じたからだ。

言うまでもないが、これは「人生の目的」に関する、一種のベン図である。ベン図は集合の包含関係を示す図だが、日本人は視覚的な表現にたけている人が多いらしく、ほとんど説明せずに理解してくれる。この図は、わたしやあなたが、毎日している(かもしれない)ことを、大きく4つの領域に分けて示している。

図の一番上にある円が示す領域は、”You love it”である。つまり、好きな事、したい事を表す。そして、図の左側にあるのは”You are great at it”、すなわち「上手にできる事」を示す円である。さらに反時計回りに図の下側に目をやると、”You are paid for it”がくる。それは「稼げる事」だ。そして一番右にあるのは、”The world needs it”で、この円だけは説明に、二人称”you”を含まない点に注意してほしい。つまり、他者の視点をここだけに導入しているのだ。これは「世の役に立つ事」を表している。

この図が巧みなのは、隣り合う円同士が重なる領域に、さらに名称を書き入れている事だ。「好きな事」と「上手にできる事」の重なり合う領域、つまり自分が好きで、かつ上手な事は、自分にとって”Passion”(情熱)の源泉である。それはそうだろう。

「上手にできる事」で、かつ「稼げる事」の領域は”Profession”(職業)である。英語のProfessionは、単純な労働ではなく、プロとして認められる高収入な職業を示す。そして、「稼げる事」と「世の役に立つ事」の重なりは、”Vocation”(天職)となる。社会的に価値のある、お仕事である。

そして「世の役に立つ事」であって、かつ自分の「したい事」となる領域は、”Mission”(使命)という訳だ。稼ぎにはつながらないかもしれない。しかし自分がしたくて、世の役に立つ事。Missionは宣教という意味も持つが、欧米のキリスト教社会では、たしかに直接お金にならなくても、こうした活動に力を入れる人は多い。エバンジェリストなんて言葉も、この同類だ。

Passion - Profession - Vocation - Missionと、4つの言葉がいずれも高尚で、かつ脚韻を踏んでいる点にも注目してほしい。ここら辺がこの絵を見て感心したところの一つだ。

そして、全ての円が重なり合う中心の赤いスポット。これが”Purpose”であると、この図は説明する。

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更新情報 Update information

考えるヒント」に、「好きな事・上手にできる事・稼げる事・世の役に立つ事」を追加しました(2017/01/14)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「クリスマス・メッセージ:見えるコストと見えない価値」を追加しました(2016/12/25)

ワースペース白幡」の「気まぐれ批評集 書評」に、書評『★★ AさせたいならBと言え』(岩下修著)を追加しました(2016/12/15)

生産マネジメント ワンポイント講義」に『ムリ・ムラ・ムダ:どれが一番いけないか?』を追加しました(2016/12/10)

生産計画とスケジューリングの用語集」に、「ムリ・ムラ・ムダ」を追加しました(2016/12/05)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「なぜ、製造業のIT化が進まないのか? 〜お金をちゃんと投資しよう」を追加しました(2016/11/28)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「パフォーマンス問題へのシステムズ・アプローチ」を追加しました(2016/11/21)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「見えない非効率 ー 今、動いているんだからいいじゃないか」を追加しました(2016/11/15)

プロジェクトマネジメント ワンポイント講義」に、「アカウンタビリティとは『命令責任』である」を追加しました(2016/11/06)

考えるヒント」に、「学ぶ人になりたいか、真似る人になりたいか」を追加しました(2016/10/31)

タイム・コンサルタントの日誌から」に、「私の名前をドアからはずす時(レオ・バーネットの言葉)」を追加しました(2016/10/24)

わたしが幹事をつとめる「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」で、久しぶりに私自身が『プロジェクト・マネジメントの教育に対する新しいアプローチ』というテーマで講演しました。大勢の方のご来聴に感謝します(2016/10/21)

プロジェクトマネジメント ワンポイント講義」に、「プロジェクト・コミュニケーションのベーシック(2) 〜 ドキュメント・インデックスを作る」を追加しました(2016/10/14)

ワースペース白幡」の「気まぐれ批評集 書評」に、書評『★★ 人間の安全保障』(アマルティア・セン著)を追加しました(2016/10/03)

プロジェクトマネジメント ワンポイント講義」に、「プロジェクト・コミュニケーションのベーシック 〜 情報のトレーサビリティを確立する」を追加しました(2016/09/26)

お知らせ:

新著『世界を動かすプロジェクトマネジメントの教科書』(佐藤知一・著)2015年9月に発刊しました!

“JIT生産”を卒業するための本 〜 トヨタの真似だけでは儲からない』(共著)、『リスク確率に基づくプロジェクト・マネジメントの研究』、『時間管理術』、『BOM/部品表入門』好評発売中です!

→2016年9月以前の更新履歴

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