2009年に向けて      2009年1月4日 寺岡克哉


 年が明けましたね。

 不景気のためにリストラが横行し、

 すごく大変な思いをしている人々が、とても多くなっています。



 今年は、そんな状況から始まってしまいましたが、

 皆さんにとって、少しでも良い年になりますよう

 心から願っています。


                 * * * * *


 ところで、私は1月2日に、

 毎年恒例になっている、初詣に行ってきました。

 元旦は混雑するので、行くのを2日にしたのです。

 1日ずらすだけで、だいぶ空(す)いていました。


 私がいつも行く神社は、

 「天神山」という所にあるのですが、

 そこは周囲がちょっとした森林になっていて、

 野鳥を観察することが出来ます。



 私は、地球温暖化のエッセイを書いていて、

 とくに、「温暖化による生態系への影響」について調べて行くうちに、

 「周りの自然でも良いから、それを常に、自分の肌で実感していな
ければならない!」

 と、思うようになりました。

 それで昨年から、小型の双眼鏡などを手に入れて、散歩のついでに、
鳥を見るようになったのです。



 この天神山では、カラスがいちばん目立つのですが、

 スズメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、アカゲラ(キツツキの仲間)

 などがいます。

 さらに運の良いときは、レンジャクの群も、見たことがあります。



 最初は鳥を見ても、

 「カラス」と「スズメ」くらいしか分かりませんでしたが、

 色々な方から教えていただき、

 この1年の間に、ほんの少しですが、鳥の種類が見分けられるように
なって来ました。



 初詣に行ったこの日は、

 スズメと、ヒヨドリを見ることが出来ました。

 エサが不足する時期ですが、鳥たちが元気に飛び回っていたので、

 正月早々から、ちょっと嬉しい気持ちになれました。



 神社の参道で、双眼鏡をだして鳥を観察していると、参拝に来ている人々
の視線を感じてしまいました。

 やはり周りから見ると、ちょっと物珍しかったのかも知れませんね。


                 * * * * *


 私は初詣に行くと、やはり毎年恒例になっているので、

 「おみくじ」を引くことにしています。

 今年は残念ながら、あまり良い運勢ではなく、「末吉」でした。

 しかしながら、「学問は安心して行え」とありました。



 私はそれを見て、

 「地球温暖化についての情報収集を怠るな!」

 と、神様から言われているような気がしました。



 さらに、おみくじの裏面を見ると、

 「神の働き」というのは、「大自然の法則」とおなじ意味であるから、
それに逆らっては、人間も生きることが出来ない。

 つね日ごろから、神の働き、つまり大自然の法則のことを考え、

 それに逆らった生き方をしていないかどうか、いつも気をつけて生活
しなければならない。

 と、言うようなことが書いてありました。



 それを読んだら、

 「いつも地球温暖化のことを考えて、日ごろの生活に気をつけなけれ
ばならない!」

 と、神様から言われているような気がしました。



 しかしここで、身も蓋(ふた)もないことを言ってしまいますが、

 最近では、おみくじの文句を考える作者も、

 地球環境や温暖化のことを、意識するようになったのではないで
しょうか?

 なんだか私には、そのように思えてしまうのです。



 しかしながら、「おみくじ」という方面から、

 地球温暖化への意識を高める方法も、在りではないかという

 新しい発見ができました。


                 * * * * *


 ところで・・・ 

 今年は、地球温暖化の対策にとって、ものすごく大切な年になります。

 なぜなら2009年は、

 2013年以後の、世界各国における二酸化炭素の削減量を決めな
ければならない、

 タイムリミット
だとされているからです。



 つまり、

 まず最初に「京都議定書」で定められたのは、

 2008年から2012年の間に、

 たとえば日本では、1990年にくらべて二酸化炭素の排出を、

 6%減らすと言うものでした。



 しかしながら、

 その次のステップとして、日本は一体どうするのか?

 つまり、2013年から2018年くらいまでの期間について、

 日本の負うべき責任を、決めなければならないタイムリミットが、

 2009年の12月に、デンマークのコペンハーゲンで開かれる
国際会議なのです。



 だから、その会議までに、

 日本はどうするのか?

 ヨーロッパ(EU)は?

 アメリカは?

 そして中国やインドは?

 などなど、日本だけでなく、世界中が慌(あわただ)しく動くことは確か
です。



 私としましては、ことし1年

 それらの動きを注視していくと同時に、

 新しい情報を、できるかぎり発信して行きたいと考えております。



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