では、どうすれば良いのか? 1
                                2009年1月11日 寺岡克哉


 エッセイ348〜352、そして、エッセイ354〜357で

 お話して来ましたように、

 このまま人類が二酸化炭素を出しつづければ、

 ものすごく大変なことになってしまいます!



 たとえば、このままだと2050年には、

 100万人規模の被害者がでる「大洪水」が、毎年のように起こり始め、

 少なくても31億人が、水不足の危険にさらされ、

 アフリカ、南アジア、中央アジアでは、とても多くの飢餓難民が発生し、

 熱中症、食中毒、コレラ、赤痢、マラリアなどによる健康被害がふえ、

 高緯度の冷たい海では、酸性化のために生態系が壊滅し、

 南海のサンゴ礁も、高温と酸性化で、そのほとんどが壊滅し、

 アマゾンのジャングルが、だんだんと消滅して行き、

 地球の生物全体の、最大で30%の種が、絶滅の危機に直面し、

 夏には、北極の氷が消滅してしまうでしょう。



 それでは、私たち人類は、一体どうすれば良いのでしょう?

 今回から、

 そのことについて、考えて行きたいと思います。


                  * * * * *


 ほんとうに人類は、この先どうして行ったら、良いのでしょう?



 まず結論を言ってしまうと、

 まったく当たり前のことですが、

 温室効果ガス(つまり二酸化炭素)の排出を、

 減らすしかありません!




 具体的には、

 2050年までに、世界の排出する温室効果ガスを

 1990年にくらべて、少なくても「半分」に減らす必要があります!


                  * * * * *


 しかしながら・・・ 

 はたして、そんなことが本当に出来るでしょうか?



 これも、結論から言ってしまうと、

 人類が「やる気」になれば、絶対に出来ます!



 もしも2050年までに、

 温室効果ガスの排出を「半減」できなかったら、

 それは、人類に「やる気が無かったから」に、他なりません。

 これに対して、まったく弁明の余地はないのです!


                * * * * *


 私が、そのように自信をもって言うのは、

 それが「十分に可能だ!」という、

 たしかな根拠があるからです。



 つまり、その根拠とは、

 太陽光発電(太陽電池)を、大々的に広げて行けば、

 エネルギー問題を解決することが、間違いなく可能だ!


 ということです。



 それほどまでに太陽電池、つまり太陽エネルギーは、

 「絶大なパワー」を秘めているのです。

 人類の使う、すべてのエネルギーを賄(まかな)うことなど、

 太陽エネルギーにとっては、ぜんぜん訳ありません。


               * * * * *


 たしかに、

 始めのうちこそ、「省エネ」も行う必要があるでしょう。



 しかし、

 太陽電池が大々的に広がれば、

 現在より、さらにたくさんのエネルギーを人類が使ったとしても、

 二酸化炭素を半分以下に減らすことが出来ます。



 また電気料金も、

 ちかい将来には、今より安くなるのは確実です。



 べつに私は、

 「省エネ」を否定する訳ではありません。

 それどころか当面は、

 省エネが、ものすごく大切になります。



 しかしながら、

 太陽電池が大々的に広がれば、

 今よりも安い電気を、十分に必要なだけ使うことができ、

 それでいて、二酸化炭素の排出が減るという、

 まさに「夢のようなこと」が、実現可能なのです!




 次回から、そのことについて、

 もうすこし詳しく、お話して行きたいと思います。



      目次へ        トップページへ