日韓関係が悪化 1

                              2019年1月13日 寺岡克哉


 ここのところ、

 日本と韓国の関係が、どんどん悪化しているように思えます。


            * * * * *


 たとえば、

 2015年の外相会談でなされた、従軍慰安婦問題にたいする
「日韓合意」により、

 「慰安婦問題を最終的かつ不可逆的に解決させる」ことで、

 日本政府と大韓民国政府が合意をしていました。



 そして、この「日韓合意」に基づき、

 日本政府が10億円の資金を拠出して、「和解・癒し財団」と
いうのを韓国に設立し、

 元慰安婦の方々を対象にして、支援事業を行なってきました。



 ところが!

 韓国政府は、昨年(2018年)の11月21日。

 元慰安婦の方々への支援事業が、完了した訳でもないのに、

 「和解・癒し財団」の解散を発表したのです。



 このため、

 「慰安婦問題を最終的かつ不可逆的に解決させる」という
日韓合意が、事実上、破棄される恐れも出てきており、

 従軍慰安婦問題が、ふたたび蒸し返されようとしています。


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 また、昨年(2018年)の12月20日には、

 韓国海軍の駆逐艦から、海上自衛隊のP-1哨戒機(しょう
かいき 注1)へ、

 火器管制レーダー(注2)が照射されたという事件が起こり
ました。


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注1:哨戒機(しょうかいき)

 対潜哨戒機とも呼ばれ、潜航中の潜水艦を発見して、攻撃する
ことを目的とした軍用機。


注2:火器管制レーダー

 艦艇や航空機などから、砲弾やミサイルを発射する直前に、目標
の位置や速度を正確につかむために使用されるレーダー。

 一般に自衛隊を含む軍事用の艦艇や航空機は、攻撃を回避する
ために、この火器管制レーダーで照射を受けた際には、ただちに
感知する「逆探知装置」を搭載しています。
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 火器管制レーダーを照射するというのは、軍事衝突が起こる
寸前の、一触即発の状況であり、

 不測の事態が起こりかねない、ものすごく危険な行為なのです。



 日本側は、たしかに火器管制レーダーの照射を受けたと主張
していますが、

 しかし韓国側は、火器管制レーダーの照射を否定しているの
です。


 このように、

 両国の主張は、まったく食い違っており、対立の様相を見せて
います。


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 さらには、いま現在、

 日本と韓国の間で、「徴用工問題」というのが深刻化している
のですが、

 申し訳ありませんが、それについては次回でレポートしたいと
思います。



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