新型コロナウイルスの脅威 8
                                2020年3月22日 寺岡克哉


 今回は、

 新型コロナウイルスの感染拡大を、どのようにして防げば良いのか、

 その方法について、ちょっと考えてみたいと思います。


             * * * * *


 まず、

 新型コロナウイルスの感染拡大を、根本的に防ぐ(終息させる)
ためには、

 「ワクチン」や「治療薬」の開発が必要です。



 しかしながら、いま現在のところ、

 ワクチンの実用化には1年~1年半、治療薬の実用化には9ヵ月~
1年半(注1)の期間が必要だと言われており、

 新型コロナウイルスの感染拡大を、早期(たとえば数ヵ月以内)に
終息させることは、

 ふつうに考えれば不可能ではないかと、私は思っています。


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注1 治療薬の実用化には9ヵ月~1年半:

 これは、「新しい薬」を開発するのに必要な期間です。

 たとえば現在すでに存在している、抗インフルエンザ薬の「アビガン」
が、新型コロナウイルスにも有効ではないかと期待されていますが、

 もしも「アビガン」が、新型コロナウイルス感染症の治療薬として実用
可能ならば、9ヵ月~1年半もの期間は必要なくなるでしょう。
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 それで、どうすれば良いかですが、

 感染の拡大を、できるだけゆっくりと進行させ、病院をパンクさせない
ようにすること。

 そして、それにより「医療崩壊」を防ぎ、できるだけ死者数を減らすこと。



 ワクチンや治療薬が実用化するまで(今後1年~1年半ぐらい)は、

 そのようにすることが、いちばん重要ではないかと考えています。



 そして、そのためには(感染拡大をゆっくりと進行させ、医療崩壊を
防ぐためには)、

 国民の一人ひとりが、手洗いや、うがいを、徹底して行うこと。

 換気の悪い密閉した空間に、大勢の人が集まらないようにすること。

 一ヵ所に大勢の人が集まって、飲食を共にしないこと。

 そして、もしも新型コロナウイルスに感染してしまったら、むやみに
外出などせず自宅で待機すること。

 等々のことが、やはり重要ではないかと思います。



 ところで、

 中国やイタリアの例を見れば分かるように、

 感染者が急激に増加して、「医療崩壊」を引き起こしてしまったら、

 死者数がどんどん増えてしまいます。



 なので、現在の状況下では、

 「感染拡大をゆっくりと進行させ、医療崩壊を防ぐこと」が、

 いちばん重要なのは絶対に間違いありません!



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 しかし、それにしても、

 日本政府は、「マスクの不足状態」を、一体いつまで放置しておく
のでしょう。




 どの店に行っても、マスクが品切れ状態になっており、

 マスクの不足は、日本国民の大多数が、いちばん困っている問題
だと思います。



 たとえばテレビなどでは、

 東京オリンピックや、さまざまなスポーツ競技の、延期や中止の問題
が大きく取り上げられています。


 が、しかし、そんなことより、

 「マスクの不足」が、さらにもっと大きな問題であるのは、言うまでも
ありません。



 しかも、上で述べましたように、

 ワクチンや治療薬の実用化までには、今後1年~1年半ぐらいの期間
が必要だと思われます。

 なので、それまでの間は、日本国内で「大量のマスク」が必要になる
のは、火を見るより明らかでしょう。



 あまりテレビでは騒ぎませんが、今後しばらくは、

 「マスクの確保」が、日本にとっていちばん重要な問題であることは、

 絶対に間違いないのです。



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