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大きくてしっかりとした歯ごたえがあり、シダ類の野性味を感じさせる山菜です。見かけに比べて(?)クセが無いのでアク抜きせずに使えます。 富山県小矢部市の桜町遺跡は、縄文時代早期から晩期(8000年前〜2300年前まで)の集落跡ですが、なんと、ここからコゴミが出土しました。 「食用にされていたかどうかは不明」とされていますが、同じ場所からクルミやトチの実も出土している事から、私は食用にされたのではないかと思います。 (写真は鱗片をとった状態) |
品 種 | 草蘇鉄(くさそてつ)"Matteuccia struthiopteris"の若芽。シダ類の多年草で、
分類上はオシダ科、イワデンダ科、ウラボシ科など諸説あります。ヨーロッパ、アメリカ、アジア等、北半球に広く分布。日本でも北海道から九州までの山地・平野に広く分布していますが、東北地方に
は特に多いようです。
沢沿いなどの湿気のある場所に群生。成長するとシダの葉10数枚が向き合って環状に広がり、直系1mにもなります。若芽も数本がまとまって生えます。
芽の時は鱗片と呼ばれるこげ茶色のカツオブシを削ったようなものが付着しています。芽の成長は大変早く、一週間で葉が開ききってしまいます。
山菜として食べられるのは芽が丸まっているうちだけなので採取のタイミングが大事です。 |
種 類 |
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産地と旬 | 東北・北海道での旬は4月中旬から5月上旬。 |
食べ方 | 他の山菜に比べてアクが無いので、さっとゆでただけで使えます。胡麻和え、クルミ和えが美味。 |
市場 | 栽培も一般的になってきました。 |