ほうぼう


よくグロテスクな魚は美味しいと言いますが、ホウボウは見た目が可愛くしかも美味しい魚です。 淡白だがコクのある旨みと脂がのって締まりのある身が両立してすばらしい。美味しい白身魚の代表です。

品 種 Houbou カサゴ目ホウボウ科ホウボウ属 "Chelidonichthys spinosus"。北海道南部以南から南日本にかけて分布すると言われていますが、 どちらかというと本州中部以南に多い魚です。40cm程度になりますが、成長が遅く30cmになるまで5年近くもかかるそうです。 扇型の大きな胸ビレが羽のようで、エメラルド・グリーンと青の色が魚体の赤と鮮やかなコントラストを作っています。 胸ビレの下に3対の軟条(指のよう)があり、これをつかって砂地をはうように泳ぎます。 イシモチなどと同様にウキブクロを使って音をたてる魚で、 鳴き声がボウボウと響き渡るところからホウボウという名前になったという説もあります。
近縁のカナガシラもホウボウ同様に美味しい魚で、 ホウボウに良く似ていますが胸ビレが小さく赤く、また頭の先が尖っています。
産地 と旬 新潟と佐渡の間はホウボウが多いことで有名です。旬は12月から2月と言われますが、 他の季節に食べても美味しいです。
調理方法 ウロコが細かいのでていねいにとりましょう。刺し身はほのかな甘味があって絶品です。タイに似た味。 椀種にすると上品でコクのある旨みがあって、これも絶品。美しい皮目も生かして使いましょう。 塩焼きや煮物、鍋も美味しいのでしょうが、私はもったいなくていつも刺し身か椀種にしてしまいます。
ブイヤベースには定番。ブイヤベースはもともと港町マルセイユ(フランス)の漁師料理で、 あり合わせの雑魚を入れて作るものですが、ホウボウが入っていないと「ガッカリする。」そうです。  
目利き 大きなものほど脂がのっていて旨みもあります。活きている時は茶褐色ですが、死ぬと華やかな赤になり 徐々に色あせてきます。市場では赤が華やかなほうが新鮮です。  


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制作日:2002年1月20日
更新日:2006年5月28日
上田 泰久