いとよりだい

Itoyoridai

豪華で繊細な美しさを持っています。この美しさは何のためなのだろうか、と考えてしまいます。 身も上品で大変美味しく、食卓を明るくしてくれる魚です。

品 種 イトヨリと呼ばれます。マダイの仲間(タイ科)ではなくイトヨリダイ科で、体長は50cmに達します。 紅色に輝く魚体に8本の金色の線がとおっている大変美しい魚で、 尾びれの上端が糸のように長く伸びているのが特徴です。 関東地方では採れないので以前は関西中心に珍重されていましたが、 最近では関東でも普通に売られるようになりました。
Sokoitoyori 近縁種のソコイトヨリ(キイトヨリ)は金色の線が3本しかなく、腹の部分が黄色く見えます。 魚屋で”イトヨリ”と称して売られている事もありますが、やや水っぽく味が薄めです。
産地 と旬 暖海性の魚で、本州中部以南に分布しています。香港や台湾ではかなりの漁獲があります。 旬は10月から2月です。
調理方法 やや水分が多く身がやわらかいので、ふり塩をして身を引き締めてから使います。皮霜造りの刺し身、 椀種などがおいしいですが、逸品は白味噌漬けです。どんな場合でも美しい皮目を生かして使いましょう。 香港、台湾では紹興酒を使って酒蒸しにします。  


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制作日:2001年9月10日
更新日:2002年5月3日
上田 泰久