近海もの、国産もの

輸入物や沖合いで採れたものよりも、近海ものの方がおいしいというのは次のような理由によると考えられます。
  • 回遊している魚よりも地付きの魚のほうが美味しいアジサバなどケース。 沿岸に住み着いている地付きの魚のほうが餌が豊富で脂がのっているだからです。
  • さらに日本には何千年もの魚食の伝統がありますので、どこどこの何が美味しいという情報があること。 大原のアワビ、明石のタイタコなど。
  • 近海ものは美味しくて高値で取引されるので、 近海ものの方が活け締めなどでていねいに締めて保存状態もいい場合が多い。また、沖合い、輸入ものの場合、 漁獲してからどのような状態でどのぐらい時間が経っているか不明なので、 熟成のタイミングをとるのが難しくなります。まあなるべく早く食べたほうがいいだろうという事になってしまいます。
  • 当然ながら、冷凍品は味が落ちます。 韓国から輸入されるキスなどは冷凍することで身が固くなっていると考えられます。
  • さらに、貝類の場合にはなぜだか国産のものの方が身がやわらかくて香りも豊かです。
ところで最近は東京湾に魚が戻ってきています。水質汚染を押さえ込むことにある程度ですが成功したからです。 これは世界的にみてもめずらしい、大変すばらしい事です。 魚介類は種類によっては栄養の多い海(つまりある程度汚れた海)のほうが良く育ち美味しくなりますので、 野島のアナゴ、小柴のシャコ、クルマエビは再び最高の地位(関東では)に返り咲いています。


食材事典のホームへもどる



制作日:2001年7月24日
更新日:2002年4月21日
上田 泰久