みょうが(茗荷)


日本独自の香味野菜。暑い夏にその香りで涼をもたらします。 海外旅行から帰ってきて一番に食べたくなる物の一つでしょう。薬味や汁の実に。
"茗荷"という名前の漢字をよく見てください。この名前については次のような逸話があります。 釈迦の弟子の周梨槃特(スリバンドク)は熱心に修行をする人の好い人物でしたが、 物忘れがひどく自分の名前すらすぐに忘れてしまったそうです。そこで釈迦が首から名札を下げさせました。 彼の死後、墓から見慣れぬ草が生えてきました。生前自分の名を下げていた(荷物のように) ことにちなんで村人がこの草を「茗荷」と名づけた。という説があります。 この話から、茗荷を食べると物忘れがひどくなるという俗説が生まれました。

品種 ショウガ科ショウガ属の多年草。地上に出ている部分は冬に枯れてしまいますが、翌年にまた出てきます。 ヤブの中など日陰の湿った所を好みます。
夏に花を付ける夏茗荷(やや小型)と秋に花を付ける秋茗荷(やや大型)があります。
原産地 日本原産と言われていますが、中国、インドにも野生種があります。
部位 花茗荷 一般的な茗荷の事で、ツボミと苞(ほう)の部分です。"茗荷の子"とも言います。
Myoga_take 茗荷筍は5月(夏茗荷)と9月(秋茗荷)に出る茗荷の新芽です。軟化栽培し、5〜60cmになった時に出荷されます。
産地と旬 夏茗荷は6月から8月まで。秋茗荷は9月から10月です。
成分 香りの成分はα−ピネンです。食欲増進、発汗作用があるそうです。
調理法 細かく刻んで薬味に。香りがきつすぎる場合は刻んでからさっと水にさらします。汁の実もいいです。 茗荷筍は、薄く切って生食するのが一般的。私はスライサーで薄く輪切りにして、かつお節と醤油で食べるのが好きです。 湯に通してお酢にさらすとうっすらと赤くなります。
目利き 花茗荷は固く小さく締まっているものを選びましょう。花が咲いてしまったものは味が落ちます。
雑学 茗荷は家紋によく使われています。これは茗荷は冥加(知らないうちに受ける神仏の加護)に通じるという事で、 縁起をかついでの事です。


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制作日:2002年6月30日
更新日:2003年5月24日
上田 泰久