Ninjin にんじん(人参)
  ホウレン草と並ぶ緑黄色野菜の代表。カレーやシチューなど西洋料理には欠かせない野菜です。 昔(30年ぐらい前)はニンジン独特の匂いで子供の嫌いな野菜の代表でしたが、 最近は品種改良でこの匂いもずいぶん薄くなり食べやすくなりました。
(写真は5寸ニンジン)

品種 セリ科。
原産地 アフガニスタンが原産地で、今でもアフガニスタンには紫色や黄色など様々な色、種類のニンジンがあるそうです。 12世紀に中国とヨーロッパに伝えられ、中国とオランダで改良されて東洋系の大長人参と西洋系の西洋人参が できました。日本には1600年前後に中国系の商人がもたらしたと言われています
種類
  • 大長ニンジン金時ニンジン(京ニンジン)などが代表。
    Kyo_ninjin80cmぐらいの長さになり、紅色です。 煮ると甘味が出て和風の煮物に良く合います。またカロチンを含まないので、ニンジン臭がありません。 1950年代まではこちらの方が主流でしたが、細長いので作る農家も流通業者も手間がかかり、 西洋系のニンジンに主役の座を奪われてしまいました。 それでも年末になると正月料理むけに売りに出されます。
  • 西洋系5寸ニンジンと言われる種類が代表。オレンジ色で5寸(17cm)ぐらいの長さです。 大長ニンジンに比べるとニンジン臭いのですが、最近は臭いも薄くなって食べやすくなったようです。
  • ミニキャロット−サラダ用に生で食べるように改良された一口ニンジンで最近普及してきています。 太くて短いものや細長いものなど、色々な種類があります。
一年中ありますが、本来の旬は9月から11月です。
調理方法 金時ニンジン(京ニンジン)は醤油を使った煮物とナマスに最適です。5寸ニンジンはシチューや バターを使った料理など、やはり西洋料理に向きます。 人参の葉も柔らかいものはお浸しや和え物になります。
保存しておくとビタミンCは序々に減ってきてしまいますが、冷蔵庫に保管しておくと減り方が半分になります。
市場 2000年の全国生産量は68万トン。98年(65万トン)まで毎年減少してきましたがその後は微増傾向です。都道府県別では北海道が1位で19万トン。2位は千葉(13万トン)、3位は徳島(56万トン)です。


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制作日:2001年9月19日
更新日:2004年2月1日
上田 泰久