れんこん(蓮根)

Hasu 「先が見通せる」ということで縁起物になっている野菜です。軽く火を通した時のサクサクした歯ごたえと、 じっくりと煮込んだ時のホクホクした歯ごたえの両方が楽しめます。 厳冬期に栽培池の泥の中からの収穫する様は冬の風物詩になっています。
(写真は中国蓮根)


品種 スイレン科。蓮の地下茎で、これを食用にするのは日本や中国などごく限られた国です。 水田を転換して蓮池にして作るのが一般的です。葉は水面から1m以上伸び、直径も1mに達するので強風に弱く、 台風の被害が出やすいのが欠点です。
原産地 エジプト説、アジア説、オーストラリア説などがありますが、はっきりとは分かりません。 日本にも縄文時代以前から自生していましたが、はっきりと食用にされた事が記録されているのは10世紀からです。
種類
  • 日本蓮根−日本の在来種で、すらっと細長いレンコンです。切るときに糸をひきます。 中国レンコンより味が濃いようです。赤い花を咲かせます。地下茎が深くて収穫量が少ないので、 栽培しているのはごくわずかになってしまいました。
  • 中国蓮根−ずんぐりと太っていて丸みがあります。現在出回っている種類はほとんどがこの中国レンコンです。 地下茎が浅いので掘り出しやすく、病気に強いので急速に普及しました。
産地と旬 茨城県で全国の80%を生産しています。9月から10月には成熟して旬をむかえますが、多く出荷されのは12月。 縁起物としての正月用の需要です。出荷される直前まで泥の中に寝かされていますが、出荷の少し前になると地上に 出ている茎を切ってしまい、地上からレンコンへ空気が送られるのを防ぎます。こうする事によって、 レンコンに含まれる鉄分が酸化して赤くなるのを防ぎ、できるだけ白い肌で出荷されます。 8月・9月に取れる早生の新バスも柔らかくあっさりした味で美味です。 山口県の岩国もレンコンで有名で、ここで取れるレンコンは穴の数が1個多いとか。
調理方法 切った後に酢を2%ほど入れた水につけてアクを抜き、色が変わるのを防ぎます。 ナマス、煮物、天ぷら、ひき肉詰の天ぷらなど、どう調理してもおいしい野菜です。細かく切って肉団子に入れて 歯ごたえを楽しむといった使い方もできます。 熊本名産の辛子蓮根はピリッとした辛子味噌の味と蓮根のサクサクした歯ごたえが絶妙に合っています。
目利き 切り口が白いものの方が新鮮ですが、皮までもあまりに白いものは漂白されています。


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制作日:2001年9月15日
更新日:2001年12月8日
上田 泰久