合わせ酢の割合と使い方

和食の世界では様々な組み合わせの”合わせ酢”が考えられていて、料理に独自の風味を与える役目をしています。 基本的には、二杯酢は酢一杯と淡口醤油一杯を合わせたもの(合計二杯になる)、 三杯酢はそれに砂糖一杯を加えたものなのですが、ここでは一般的な濃口醤油に 塩を足して作る場合の割合を書きます。お酢の量を大さじ4杯として、その他の調味料の割合を計算しています。 ただしこれは目安にすぎませんので、材料の性格(酢を含みやすいなど)によって調整してください。

  お酢 醤油 砂糖 だし その他 使い方
二杯酢0.5  (4) 魚介類の酢の物。酸味が強いのでダシを加えて和らげる場合もある。
三杯酢0.5 (4) 砂糖の代わりにミリンでも可。ウド、鯵、イカなど。
甘酢 1〜3滴   ホヤ、ナマコなど個性の強いものにあう。
すし酢0.5  0.2  砂糖を加えたほうが酢飯の乾燥が防げる
黄身酢0.3   卵黄4個、酒大さじ4材料は湯せんにかけて混ぜる。
エビ・カニのあえ物
土佐酢0.5 12追いガツオをする事もある。ダシを加えた酸味の柔らかい酢。淡白な野菜にあう。
ごま酢0.3  すりゴマ
大さじ8
鶏肉のササミ、大根など。
しょうが酢0.5   ショウガ汁大さじ1魚介類の付け酢
わさび酢0.5   ワサビ汁大さじ1魚介類の付け酢
みぞれ酢0.5  大根おろし400CC魚介類の酢の物、焼き物のタレ
南蛮酢0.5 焼ネギ、唐辛子材料をひと煮立ちさせる。
キス、ワカサギのカラ揚げを漬ける
タデ酢0.5  タデのすりおろし大さじ8焼きアユのお酢。お粥(かゆ)の汁でのばしてタデの辛味を和らげる事もある。
白酢0.71〜3滴 0.7すりおろしたトウフ2丁
すりゴマ大さじ8
貝、野菜の白酢あえ
米酢(よねず)0.5 3合の米を八分粥にしてすりおろす。白いので冬の季節感が出る。
吉野酢0.5 水溶き葛(くず)お酢を吸いにくい素材にからめる。
酢みそ    みそ大さじ8ワカメ、魚介、ゆでた野菜の酢味噌あえ
フレンチ
ドレッシング
0.5    油大さじ6
コショウを少し
この調合をベースに玉ネギのすりおろしなどを加えてバリエーションを持たせる


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制作日:2002年1月30日
上田 泰久