だだちゃ豆

Satoimo   日本一おいしいと言われる枝豆。独特の旨みとコクがあり、一度食べると何としてでも 手に入れたくなります。産地の鶴岡市の農産物直売所には東京や大阪からもだだちゃ豆 を買いに来た人で長蛇の列とか。最近は東京でも近縁種が出回っています。

原産地 庄内(山形県鶴岡市)の近くを流れる赤川の川原が原産。砂っぽい痩せた土地だそうです。 痩せた土地でおいしいものが取れるという話はたまに聞きますが、 だだ茶豆もそうだったんですね。梅雨時には大量の雨が降るそうで、 気象条件も正統のだだ茶豆の生育にはかかせないようです。他の土地で栽培すると味が落ちてしまうと言われています。
品 種 白山(しらやま)だだちゃ豆。収穫量は普通の枝豆に比べて半分以下。 毎年、種子を選抜し続けないと味が落ちてしまうといいます。大変手間のかかる生産効率の悪い品種です。
8月です。旬というよりも8月しか採れません。
近縁種 新潟県西蒲原郡黒埼町の小平方(こひらかた)の地域で栽培されている「小平方茶豆」。 明治末期に庄内鶴岡から持ってきた「だだちゃ豆」が独自の品種に固定したものと言われ ています。長い間、小平方地方の門外不出でしたが、最近では黒崎でも栽培され、 (黒崎茶豆)「新潟茶豆」として東京にも出荷されています。 この他にも東北地方の各地で栽培が始まっていますが、本物は庄内の白山だだちゃ豆です。  
語 源 ”だだ”とは、ダダイズムのダダや”駄々”ではなく、庄内の方言でお父さんのことです。 一番おいしい枝豆という意味があるようです。
うまみ成分 アミノ酸、糖分とも一般の枝豆よりも多くなっています。ウイルスが関係していると言われています。


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制作日:2000年3月25日
上田 泰久