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□工房風景
   
1『溶解炉と作業台』


正面がガラス溶解炉。クリアと色ガラスを融かす坩堝が左右に二つ並んでいます。右側には、隠れて見えませんが、出来上がったうつわをゆっくり冷ますための徐冷炉があります。(2010年自作)

窯出しした製品は、溶解炉前の作業台の板に並べて最初の検品をします。(撮影 2017年8月22日)





   
 


  2『原料のリサイクル瓶を乾かす』

当工房は、原料にリサイクル瓶と、市販の工芸用原料の両方を商品によって使い分けて使っています。リサイクル瓶を使う場合は、前日に、翌日溶かす瓶のラベルをはがしてきれいに洗い、溶解炉前の作業台に並べて一晩乾かします。
翌朝乾いた瓶を砕き、坩堝に投入して数時間かけて融かします。

「クリア」の商品は、主にウイスキーのクリアの瓶が原料です。「青緑」の商品は、溶かしたクリアの瓶に色素を調合して色を付けています。
「セピア」は、サントリーやニッカのセピア色のウイスキーの瓶を融かして使っています。
「ブラックオリーブ」の商品は、焼酎の瓶やサントリーオールドなどの黒瓶が原料です。より漆黒に近い色にするため、ガーリーとアイスクリームカップの黒縁は、黒瓶ではなくクリアの瓶に色素を調合して黒色にしたものを原料にしています。
茶縁チョクの茶縁と茶色チョクは、日本酒やオロナミンC などの茶色の瓶が原料です。

一方、市販の工芸用原料を使っているのは、砂型の箸置きと「アメ色」と名付けている少し黄色い色味の商品(リンカモール小鉢・丸底コップ・フリーカップ・縦モール酒器・モール小瓶・モール小鉢・モール小皿など)です。
砂型の箸置きやペーパーウェイトは、株式会社サングラスの「古代色」のカレットが原料です。
「アメ色」の商品は同じく株式会社サングラスのKスキに自分で色素を調合してごく薄い黄色味を付けたものが原料です。

(撮影 2018年9月19日)



     
     

 



 
  3『溶解炉から取り出した坩堝』 

小さい坩堝は2色ガラスを使う際に色ガラスを融かす坩堝。(10斤)
茶縁チョクやアイスクリームカップなどの制作時に縁の茶や黒のガラスを融かすために使います。
普段使うのは、大きい坩堝でリサイクル瓶のクリアや、アメ色のガラスを融かし、交換前にはセピアや青緑の色ガラスを融かします。(15斤)
どちらも大阪の奥村坩堝製造所のものです。

坩堝は高温のバーナーの火に常時さらされるため、劣化してひびや穴が空く前に定期的に交換します。
以前は、工房と自宅が離れていたため毎晩窯の火を落としていたので温度差で痛みが早く、2か月に一度交換していました。(2000年~2009年夏までの兵庫県丹波市青垣町の工房)
今は、自宅に隣接した工房で、溶解炉に温度管理コンピュ―タを付けて、作業後も温度を下げるのみで火を消さないため以前より長持ちして、大体4・5ヶ月に一度交換しています。(2010年春~千葉県長生郡白子町の工房)
ガスが止まったり、停電時、温度制御システムの部品の故障時には、自動で火が消えますが、今回は温度計の故障のため少し早い交換になりました。そのため取り出した坩堝にはどこにもひびや割れが見当たりません。

坩堝交換は通常1週間位の作業です。この時だけ溶解炉の火が消え工房内はいつもと違う雰囲気になります。
まず、溶解炉の火を落として作業が出来るようになるまで2・3日冷まし、古い坩堝を取り出します。その後新しい坩堝を耐火モルタルで据え付け着火。ゆっくり温度を上げていき、2・3日坩堝を焼き締めます。火が点くと坩堝の蓋の奥がオレンジ色のいつもの工房風景に戻ります。また無事に約4ヶ月仕事ができるよう火の神様にお神酒を供えて祈ります。

(撮影 2019年4月1日)