第41話
〜輪廻〜
神は万能ではない。
生命を創造しながらも、それを守る事が出来ずに失い、後悔と罪を背負う。
いくら己を責めても自ら命を絶つ事は出来ず、罪を重ねながらも、また生命を創造し続ける。
神とは、まるで生命の輪廻の象徴。
それは永遠に繰り返す哀しみの連鎖のようだとダーツは思った。
   
   
   
   
   
   
「天王様?…天王様っ!」
   
その声に、ダーツはハッと意識を取り戻した。
自分が座っている玉座から見下ろすと、そこには心配そうに見上げる琥珀と瑠璃の双子が居た。
「……すまない、何だったかな?」
心ここにあらず、といったダーツに、二人とも困り顔だった。
ここ数日、ダーツはずっとこんな感じであった。
元々、口数は少ないし超が付く程の天然ではあるが、これでは王の威厳どころか仕事にもならない。
その理由はダーツの口からは語られず、琥珀と瑠璃には『ダーツが杏花を怒らせたケンカ』程度の予測しかできなかった。
(天王様、メッチャブルーやん!あかんて!これはアカンて!!)
天界の危機とすら感じた琥珀が、急に何かを意気込んだ。
「天王様。俺に提案があります。」
急に真面目に語り出した琥珀に驚いたのは隣の瑠璃だった。
(兄者、一体何を…?)
しかし、その言葉の続きは…
「杏花様が居なくて寂しいんでしたら、俺が添い寝…」
「兄者ぁっっっ!!!!」
バキィィッ!!
琥珀が言い終わる前に、反射的に瑠璃は腹部パンチという強烈なツッコミを繰り出した。
「ぐはっ……ええパンチやないか…何や、ジョークやて!この場を和ませようという!!解らんかなぁ!」
「兄者が言うと、シャレにならんっ!!もう黙っとけ!!」
そうだった。この兄に空気を読む事なんて出来るはずなかった。と瑠璃は落胆した。
「天王様。俺達、杏花様の様子を見て来ます。」
琥珀を引きずりながら、瑠璃が言った。
「…頼む。」
ダーツが力なく答えた。
何やら言い合いながら玉座を後にする琥珀と瑠璃の背中を見ながら、ダーツはさらに呟いた。
「お前達が、うらやましい…。」
それは、本心を口にする事が少ないダーツにとっては感情的で、珍しい事だった。
   
   
   
杏花は現在、瑪瑙の診療所の一室を借りて寝泊まりしているらしい。
ダーツとの距離を取りたい、という事なのだろう。
琥珀と瑠璃は診療所の入り口の前まで来ると、一旦立ち止まった。
「さて、どないする?夫婦喧嘩な上に家庭内別居なんて、よう考えたら一大事やねん!」
「いや、まだご結婚されてないやろ…。よう考えろや兄者。」
そんな漫才が始まりかけた時、診療所の扉が開いた。
琥珀と瑠璃が同時に顔を向けると、そこには少し驚いた顔をした杏花がいた。
「あっ…」
そして杏花は、すぐに気まずそうに顔を伏せた。
「杏花様。どうか宮殿にお戻り下さい。天王様も心配されています。」
気遣う口調で瑠璃が言うが、杏花は顔を上げない。
今度は琥珀があえていつもの明るい表情で声をかけた。
「杏花様、事情は知りませんが夫婦喧嘩はアカンですよ?」
「ううん……ケンカとか、そういう事じゃないけど…。二人は、どうしてここへ?」
琥珀と瑠璃は顔を見合わせた。あまりにも当然な事を聞かれて驚いたのだ。
「宮殿の外は危険が増します。俺達が杏花様を護衛します。」
そう言う瑠璃に向かって、杏花はようやく顔を上げた。
「なんで?ダーツさんに言われたから?命令だから?」
「俺達は番兵です。天界を守るのも杏花様を守るのも、俺達の役目です。」
最もな言葉ではあるが、杏花は少し悲しい目をした。
そんな中、琥珀が割って入った。
「杏花様。俺に提案があります。」
まさか!?と瑠璃は嫌な予感がした。
「寂しいんでしたら、俺が添い寝…」
「兄者ぁっっっ!!!!」
バキィィッ!!
瑠璃の強烈なツッコミパンチ、本日2回め。
「と、とにかく…夫婦喧嘩はアカンですよ…ぐふっ」
その夫婦(仮)に添い寝を申し出たのはどこのどいつだ、と瑠璃は再びツッコミを入れる。
「るーちゃん、心なしかダーク化してからツッコミきついわぁ…。」
いつもの杏花なら、この状況を笑い飛ばしていただろう。
しかし、琥珀や瑠璃が自分の為に優しくしてくれる度に、何故か逆に辛くなる。
柘榴の、あの言葉が胸に突き刺さったままなのだ。
   
『天使達があなたを守るのは、自分の意志ではない。王の意志に従っているだけですよ。』
   
杏花は自分と天使達の間にも、大きな壁を感じていた。
   
   
   
   
   
   
夜中、杏花は診療所を抜け出した。
いつもの制服姿で、周りに注意を払いながらドアを開け、外へと出る。
自分を守ってくれる琥珀と瑠璃には悪いと思うが、周りに誰も居ない事を確認すると、宮殿の方へと歩き出す。
明確な目的や、約束がある訳ではない。
宮殿の、庭に面した渡り廊下を歩く。あの時と同じように。
そして庭の方に視線を向けると、思った通り、月明かりの下に『彼』の姿を見付けた。
   
「心は決まりましたか?」
   
杏花は驚く事もなく、柘榴を見つめる。
この場所に一人で来れば、柘榴も来るだろうという事を、無意識に感じていたのだ。
「闇界に来て頂けますか?」
念を押すように、柘榴が杏花に歩み寄る。
「私…私は……」
だが、杏花自身の心はまだ決まっていなかった。
自分が、どの世界にいるべきなのか。
それでもこの場所に来てしまった理由は、天と闇の間で揺れる心の迷いだった。
「僕の言った通りだったでしょう?あなたと天使達の間に信頼関係は無いのですよ。」
「そ、そんな事は…!」
ない、と杏花は言いたかった。声を上げて言いたかったが…言えなかった。
その時だった。
杏花と柘榴の間を割って入るように、闇の中から素早い何かが飛び出してきた。
杏花は驚いてとっさに身を引いたが、それはあきらかに柘榴を狙って攻撃を仕掛けてきた刃だった。
「……っ!」
柘榴も、間一髪で羽根を広げ、かわす。
柘榴に攻撃を仕掛けたのは、翡翠であった。
翡翠は着地すると、すぐにまた両手に持った二刀の刀を構えた。
「…好き勝手言ってんじゃねえよ!」
だが、柘榴は動じずにいつもの笑顔を向けた。
「困りましたねぇ、今日は武器を持参していないのですが。」
杏花は驚いた。自分を守ろうとしたのが、翡翠だったからだ。
「翡翠さん、何で…?私の事、嫌いなんじゃ!?」
「嫌いじゃねえよ、勘違いするな!生まれつき苦手なだけだ、女が……っ!」
翡翠にとってこのカミングアウトは、最大級の恥晒しのようなものだった。
「お前は、ここで倒す!!」
翡翠がここまで柘榴に対して感情的になるのには、理由があった。
「…何ですか?何か言いたそうですね。」
「お前が、兄貴を闇界に連れ去った…!!」
「……?」
柘榴は、少し考えた。
遠い昔、まだ赤子だった紫水を闇界に連れ去ったのは、確かに柘榴であった。
「あぁ。そんな昔の事など、とうに忘れていましたよ。」
「てめぇ…!!」
柘榴の挑発に対し、翡翠が再び攻撃しようとした時。
「杏花様、翡翠っ!!」
宮殿の中から、琥珀と瑠璃が駆けつけて来た。
夜中とはいえ、いつも以上に警備に気を配っていたのだろう。
今の柘榴の目的は、杏花を同意の上で闇界へと連れて行く事。
強制的に連れ去るのは簡単だが、その力を利用するには杏花の意志と協力が必要だからだ。
今はさすがに、これだけの人数を相手には出来ないと、柘榴は引く事を考えていた。
しかし、今度は杏花が琥珀と瑠璃、柘榴の間を割って入るように立ったのだ。
「待って、戦わないで!!」
柘榴には戦う気は無かったが、杏花の様子を見ている。
琥珀と瑠璃は驚いた。
「杏花様、下がって下さい!危険です!!」
「ダメよ、違うの!!柘榴さんは、ゾークさんの命令に従っているだけなの!」
「杏花様、一体何を言って…?」
琥珀と瑠璃は呆然とした。まるで、柘榴を庇うかのような杏花の言動に。
「琥珀さんと瑠璃さんも同じでしょ!?ダーツさんの命令で私を守って戦うなら…もういいの!」
その言葉に反応したのは、琥珀だった。
「杏花様…俺達を一体、何だと思っとるんやっ!!?」
あまりにも感情的で本気の叫びに、瑠璃も翡翠も驚いた。
まさかあの琥珀が、杏花に向かって怒鳴るなんて思いもしなかった。
しかし、感情的になっているのは杏花も同じだった。
「私はダーツさんの妃にはならないから…もう、いいの!!」
そう、全身で叫んだ時だった。
杏花の体から、勢いよく光が放たれ、柱のように伸びた。
それは光と言うのだろうか?
以前見た、眩しくて温かい再生の光とはまるで違う。
それは、漆黒。今のこの夜空よりも深く、暗い。
天を貫くように伸びる、深い闇の柱。
「…え?」
それに驚いたのは、杏花自身だった。
全てを飲み込むような闇を纏っている自分自身に恐怖した。
そして、その『闇』に柘榴も恐怖した。
「これは……『消滅』の力…!」
柘榴は、知っていたのだ。
神の能力である『再生の光』の対極にある『消滅の闇』の存在を。
杏花に宿る『神の力』は発動する際に、その時の心と感情次第で姿を変える。
生命を創造する『再生の光』と、生命を消し去る『消滅の闇』。
その両極端な2つの力は、生命の『輪廻』を象徴していた。
(嫌・・怖い・・!助け・・・)
そう心で叫ぶ杏花には、自分の意志でその力を制御する事は出来ない。
感情によって発動した力が暴走している状態だった。
このままでは、皆を…この世界すら消滅させてしまうかもしれない。
そんな恐怖に、杏花の目から涙が溢れ出す。
その時だった。
力強く…だけど優しく、杏花の体を背後から抱きしめた者がいた。
この温もりは、知っている。
   
「ダーツ…さん……」
   
杏花の目から涙がこぼれ落ちた。
いつの間にか、ダーツが杏花を包み込むように全身で抱いていた。
「杏花、大丈夫だ…何も消えはしない。」
落ち着かせるように言うが、杏花はハッとした。
「だ、だめ!!ダーツさん、私から離れて!!」
「…離れはしない。」
「いや…ダーツさん、消滅しちゃう!!私のせいで…っ!」
「私もお前も、消えたりはしない。」
杏花の放つ闇の中でも、ダーツは杏花を離そうとはしなかった。
二人の姿は、外から見れば闇の柱の中に溶け込んでいるかのようだった。
大切な人も、この世界さえも。
自分が全てを消滅させてしまうのであれば、いっその事…。
「私が…私だけが消えてしまえば…!!」
「杏花?」
消滅の力の暴走は、さらに増していく。
「私が、いなくなればいいのっ!!」
「杏花っ!!」
そう、強く叫んだダーツの声が聞こえた。
いつの間にかダーツが杏花の正面に向き合って、両肩を強く掴んだ。
杏花が驚いて目を見開いた瞬間。
   
   
ぺちっ
   
   
何か、軽くて気が抜けるような小さな音が響いた。
その音と同時に、暴走していた消滅の闇が、一瞬で消え去った。
突然の静寂。
その場に居た誰もが、息を飲んだ。
   
「…へ?」
   
そして杏花も、こんな気の抜けた声を出すのが精一杯だった。
何が起こったかと言えば、ダーツが杏花の頬を叩いたのだ。
いや、叩いたというよりは、軽く触れた程度だった。
さすがに杏花に手を上げる事は出来ないが、ダーツにとってはこれでも思い切った行動だった。
「す、すまない…痛かったか?」
「…そりゃ全然痛くないよ。」
「こういう時に私は何を言えば、どうすれば良いのかも分からない。…本当にすまない。」
「謝ってばかり……どうせなら、もっとしっかり叩けばいいのに……もう……。」
杏花はもう、感情的になるのも、怒るのも、突っ込むのもバカらしくなってきた。
でも、何故だろうか。不思議と笑いがこみ上げてくる。
王でありながら男らしくないし天然で究極の不器用。
だけど、これがダーツさんらしさなんだろうなあ…と。
ひとまず杏花が落ち着きを取り戻したのに安堵した所で、ダーツはふと視線を前に向けた。
目の前に立つのは、武器も持たず、ただその場に立ち尽くす柘榴。
一連の出来事に呆然としていた琥珀と瑠璃、翡翠はハっと我にかえった。
ダーツと杏花を守らねば、と動こうとした瞬間。
「動いてはならぬ!」
天使達を制止したのは、ダーツ自身だった。
「何でですか!?天王様!!」
納得いかないという風に琥珀が叫ぶ。だがダーツは静かに一言。
「…戦闘の許可はしない。」
と言うだけだった。
杏花が敵である柘榴を庇ったかと思えば、ダーツまで…。
「何でやねん?もう訳分からんわぁ!」
琥珀はさすがに参ってしまった。
しかし瑠璃は何となく解る気がしたのだ。
一度は闇に堕ちた自分だからこそ、柘榴と杏花、いずれの立場にも共感するものがあった。
翡翠は無言で夜の闇に隠れ、いざという時には戦闘体勢に入れるように潜んでいた。
ダーツは静かに柘榴を見据える。
「…柘榴…。」
何千年ぶりだろうか。こうやって柘榴と正面から向き合うのは。
そう。数千年前に目の前で柘榴を失った、あの時以来だった。
「お久しぶりです、天王様。」
そう言って、柘榴はいつものように微笑む。感情のない笑顔だった。
(柘榴さん…?)
そんな柘榴を見て、杏花は不思議に思った。
今一瞬、何かの感情を隠したように見えたからだ。
そして今度はダーツの表情を窺う。
柘榴の笑顔に対して、ダーツの瞳に見えるのは深い哀しみと辛さ。
ダーツにとって柘榴は『罪』の象徴だからだ。
自分が生み出し、側に居ながら守れずに失った、大切で尊い命。
あの頃の彼ではなくても、もう取り戻す事が出来なくても。
ダーツはずっと、柘榴に伝えたい一言があった。
しかし不器用なダーツには、そのたった一言さえも言い出せなかった。
「そう、ですよね。……あなたには、僕を殺せない。」
ダーツの言葉を待つ事なく、柘榴は羽根を大きく広げた。
「でも、僕はいずれ、あなたを…。」
柘榴は月夜に向かって飛び立った。
ダーツと杏花は、その姿をただ見送っていた。
   
「あの…ダーツさん、ごめんなさい。」
   
何かが解決した訳ではないし、自分の中の疑問も晴れてはいない。
だが、杏花は何となく謝らなければならない気がした。
ダーツは穏やかな目をしていた。
「杏花。これだけは信じて欲しい。私は本気で君を愛している。」
「へっ…!?」
「うぉっ!」
バキッ!
突然の愛の告白に思わず変な声を上げた琥珀に、瑠璃が思わずツッコミパンチを入れた。
「君の記憶についても…いつか必ず全てを話す。その時が来るまで待って欲しい。勝手な願いだが、私を…信じて欲しい。」
「うん。分かった。」
あまりにも呆気なく答えた杏花に、ダーツは逆に驚いた。
ダーツの驚いた顔が、杏花は面白いと思った。
「最初からそう言ってくれれば私はダーツさんを信じるし、ずっと待つよ。私が怖いのは『何も言ってくれない事』だから。」
それに杏花は、さっきダーツが自分の『消滅の力』を抑え込んだ時に、感じたのだ。
離れるよりも、一緒に居れば私もダーツさんも消えたりはしない…と。
「ダーツさんは私の力で『死を与えて欲しい』なんて言ってたけど…死ぬ為じゃなく、生きる為にその力を使えばいいと思うの。」
『再生と消滅』は対極であり、表裏一体でもあるという事を、杏花は自ら示したのだ。
「さっきは少し怖いって思ったけど、本当はもっと素敵な事にも使えるんだと思う。ううん、元々素敵な力なんだよ!」
ダーツが杏花に与えた神の力が、結果として杏花を苦しめたという皮肉だったが…杏花は前向きさを取り戻していた。
「だから、私からもお願い。ダーツさんも自分を否定しないで。」
「…あぁ。もう、自ら死を望んだりはしないと…約束しよう。」
その時、そっと琥珀が二人の側に寄った。
「杏花様。一つだけ、ええですか?」
「あっ…琥珀さん…」
杏花は気まずそうな顔をした。さっき、琥珀を本気で怒鳴らせてしまったのを思い出したのだ。
「俺達天使にだって心はあるし、自由に飛べる羽根だってあります。俺達は、人間と何も変わらないんやで。」
最後まで標準語が続かないのが琥珀らしかったが、杏花はその言葉が嬉しく感じた。
さらに、瑠璃が続いた。
「俺達は単純に杏花様が好きなんです。大切な人を守りたいという気持ちは、杏花様や天王様とも変わらないと思います。」
「うん…ありがとう。私も皆の事、好きだよ。」
そういえば、あの時の翡翠の口から出た本音も…嬉しかった。
   
「琥珀さん、さっきはごめんなさい。お詫びにえっと…添い寝、だっけ?」
「ホンマでっか!?」
「兄者ぁああ!!いい加減にっ…!!」
「琥珀!!杏花も…それは許可せぬ!!断じて!!」
「アカン!!天王様の目がマジや!!俺って罪!!」
「ところで結局、天王様と杏花様はご結婚されるんですよね?」
「うわっ!今日のるーちゃん大胆!!」
「うーん…そうだなぁ…ダーツさんの天然が直ったら…ね。」
   
「天然?何が天然なのだ??」
   
「………………。」
「………………。」
「………………。」
(先は遠い、かも……。)
   
   
   
   
   
   
夜の闇、月明かりの中を飛ぶ天使。
柘榴の顔に、笑顔はない。
心なく、王の命令に従うだけの存在…。
それはまさしく、自分にも当てはまる事なのだ。
それは石として生まれて来た運命であり、決して逃れる事は出来ない。
認めたくはない、心の揺らぎと迷い。
ダーツと向かい合ったせいなのか。
再生の光と消滅の闇。
神の力を、二度も続けて間近で目にした影響なのか。
何かが確実に狂い始めた。
   
僕を救ってくれる存在がいるとしたら、それは誰なのだろうか?
   
   
   
自分自身に問いかけながら、彼は闇へと帰還する。
   
   
続く