レッドビートボルシチ料理レシピ。生レッドビート(別称:赤ビーツ・ビーツ)の栄養成分や効能効果。また、作り方と保存方法について。
【野菜の免疫力と原産地】
レッドビート(品種:デトロイト・ダークレッド 別称:赤ビーツ)の栄養成分は「飲む輸血」といわれるほどリン、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、鉄、カルシウムなどの栄養素を豊富に含んでおります。
ビーツは血液の流れをよくするだけでなく、血管自体の筋肉をしなやかにして拡張させる作用があり、脳卒中や心臓病の原因となる血栓を予防する働きや抗炎症作用(炎症をもたらす不快な症状を抑える)がある野菜のようです。
また、筋肉増強効果や持久力の向上だけでなく、疲労回復も期待され老化防止成分を含んだ野菜と思われます。
「ウィキペディア」によるとビーツの根にはビタミンCが多く含まれ、葉は鉄分が豊富である。また、葉酸、水溶性と非水溶性の食物繊維と数種の抗酸化物質を多く含むようです。
イギリスではビートルート(赤ビーツ)が一般的に食用されており、食べ方はスープやジュースにしたり、酢漬けにして彩のよいオードブル、旬の冬の暖かいボルシチやサラダにも人気の高いレシピです。
また、ビーツはナトリウムの排泄を促すカリウム成分は高血圧に効果がある野菜と知られ脳卒中の予防や改善にもよいとされる。
実際ロンドンの大学では赤ビーツを2ヶ月の摂取で最高血圧・最低血圧が共に平均11.4mmHg低下したという実験結果報告もあり、早い人では3時間で結果が出たとの報告もあります。
またレッドビートの葉酸はホウレン草と同様に「うつ」に効果があるようです。さらに胎児の成長にも欠かせないビタミンで、妊娠中の女性は積極的に摂ってもらいたい栄養素です。
同様にビタミンA、ナイアシン、ビオチン、そして食物繊維も豊富に含み、血管の老化を防ぐ効果もあるようです。
また、生ビーツに含まれる鉄は、人工製剤の鉄より一層吸収同化されやすいようですので貧血予防や頭髪にも効果があるようです。
鉄分は肉や魚と一緒に食べたり、ビタミンCの多い野菜や果物と一緒に摂ると効果がアップするといわれる。
このようにレッドビートは高血圧、むくみ、動脈硬化などを予防し、腸内環境を整え、肝機能を高めます。ローフード食品として、また酵素ドリンク(酵素ジュース)としての最適な食材と思われます。
○すべての病気から身を守る、たったひとつの方法。それは、腸を元気にして免疫力を高めること。
レッドビートの料理レシピにおいて、赤い色素はベタシアニンで水によく溶けますので天然の着色料としてお餅やスープ、ドレッシング、ジャムなどの色付けに最適です。また、アントシアニンと同様に酸との相性が良く酢漬けにもします。
この赤い色素成分であるベタシアニンは、強い抗酸化力ががあるため、がんを予防する働きがあると言われております。
(ビーツの原産地と天然着色料)についてはこちらを御覧下さい。
中世から、ビーツは肝臓や腎臓の消化器系から血液系の病を治療するのに用いられてきました。15世紀イタリアの科学者はニンニク臭を消すために、ビーツとニンニクを一緒に食べることを奨励しております。
※ベタシアニンを分解する酵素を持っていない大多数の日本人は、赤ビーツを食べた後に尿や便がピンク色になることがありますが、健康には影響はありません。
※ビーツ特有の土臭さはゲオスミンという炭化水素分子(化学物質)によるが、ゲオスミンの生成がビーツ自身によるものか土壌中の共生細菌によるものかはまだ不明である」としているが、多くの人たちが不快と感じております。
【レッドビート成分表】
レッドビートの成分分析結果を下記成分表にまとめました。
エネルギー |
タンパク質 |
炭水化物 |
リ ン |
カリウム |
葉 酸 |
食物繊維 |
31Kcal |
1.5g |
8.5g |
32mg |
259mg |
53.2μg |
1.5g |
【レッドビート料理ゆで方とコツについて】
ウィキペディアによるとビーツは「世界三大スープ」の一つです。ビーツ料理の基本と食べ方は、この真っ赤な色素と独特の甘さを活かすことと、土臭さを消すことです。ウクライナ発祥のロシア・スープ「ボルシチ」は、その典型例でしょう。
ビーツのゆで方ですが、固いので水に塩と酢を入れて丸ごとゆでてから切りましょう。それは、下ごしらえとして、くさみを取るためにゆでますが、このとき皮をむかず、切らず、丸のままゆでることが肝要です。
ビーツはゆでてから用いますが、色を美しく出すために必ず皮付きを丸ごとゆでるのでカリウムの損失は10%と少なくなります。
■ビーツのゆで方は、まるごとゆでる
ビーツは皮をむいたり、切ってからゆでると切り口から色素が流れ出してしまうので、ゆでるときは皮つきのまま、まるごとゆでます。たっぷりの沸騰湯に塩少々を加えた中に、茎を切り落として洗ったレッドビートを入れて、中火で40分〜60分ほどゆで、ゆで汁につけたまま冷まします。
完全に冷めたら指でしごくと皮は手でツルンと簡単にむけます。なお、ボルシチなどの使う場合生のまま煮込むと、煮汁の色が鮮やかです。
■ビーツサラダのひと味アップ
ゆでたビーツをサラダに使う場合は、ゆで上がったらゆで汁に酢を少々加えておくと色止めになります。皮をむいて切ってからも酢入りのゆで汁に浸しておくと、美しい色が保てます。
【赤ビーツを用いたボルシチ料理とは】
世界三大スープと言われるボルシチ料理はウクライナ発祥のスープ料理でロシアやウクライナを代表する国民的料理ですが、その作り方は地方によりさまざまで、一般的に、シベリアやロシア北部のボルシチは素朴で、西と東へ行くほどに技巧的で繊細になると言われております。
かって、ソ連時代にはボルシチ料理のレシピは48から49種類あると言われていました。まず野菜は、基本的には玉ねぎ、じゃがいも、人参で、欠かせないのが赤ビーツです。肉にも牛、豚、鶏、マトンがあり、地方により使い方もさまざまです。シベリアのように寒さの厳しいところでは、野菜はどれも丸ごとか半分に切り、スープ皿に入れるときもコロンコロンとしてダイナミックですが、モスクワでは一口大に切った野菜が入っています。
なくてはならない赤ビーツは、きれいに洗って水からコトコト40分から1時間かけて串が楽に通るくらいまでゆがくのが普通ですが、カマドや火口が少ないところや、ゆがく時間が無いなどの場合には、ブイヨンを取る肉の塊と一緒に洗った赤ビーツを入れて一度に炊いたりします。
美味しいボルシチを作るのは複雑で難しいことです。大事なのはボルシチ独特の快い甘酸っぱさと、赤ビーツの美しい微妙な赤色の味を知ることでしょう。何よりも赤ビーツをちゃんと下ごしらえしなくてはなりません。事前の作業としては蒸し煮、炒める、煮る、焼くなどの色々なレシピがありますが、蒸し煮と炒めるやり方がよく用いられます。
ボルシチの酸味はレモン汁や酢を使い、コクを出すための甘みに砂糖を少々入れます。
なお、赤ビーツのほか人参、玉ねぎ、トマトビューレーか新鮮なトマト、キャベツにペトルーシカ、ウクロープなどの香草を入れます。生キャベツの代わりに酢漬けキャベツを入れてもよいのですが、必ず、洗って蒸し煮して軟らかくなったものを入れます。
【ロシア料理ボルシチレシピ(БОРЩ)】
【材料】ボルシチレシピの材料:4〜6人分
生の赤ビーツ1/2 玉ねぎ1/2(みじん切り) 人参(1/2細切り) キャベツ(1/2細切り) 肉(豚か牛)約300g(固まり肉) じゃがいも大2個(1個を8等分に切る) 赤ピーマン1個(細切り) 完熟トマト1個(みじん切り) レモン1/4個(レッドビートの赤い色を保つため) ローリエ1〜2枚 サラダ油大さじ2〜3杯 調味料:こしょう、ニンニク、トマトピューレー、パセリ、セロリ、ペトルーシカ(みつ葉で代用)、ウクロープ(ディル=パウダーでもよい)、砂糖、塩、サワークリームです。
【作り方】
【ビネグレット(ビーツサラダ)ВИНЕГРЕТ】
【材料】赤ビーツサラダの材料:5人分
赤ビーツ中2個 じゃがいも中3個 セロリ2本 キュウリ2本 サヤエンドウ120g 人参120g 固ゆで卵2個 パセリ少々 酢漬けキュウリ2本 ビネグレットソース
【作り方】
【赤ビーツのきんぴら】
【材料】材料:2人分
赤ビーツ100g、人参60g、タカの爪1/2、ごま油、しょうゆ、みりん、酒各大さじ1、白ごま小さじ2
【作り方】
【ビーツのピクルス】
【材料】ビーツ:約300g ピクルス液の材料:水100cc 米酢100cc 食塩小さじ一杯 砂糖大さじ2杯
【作り方】
【レッドビートレシピスムージーの作り方】(2011.06.14TBS「教科書にのせたい!」放映による)
【材料】レッドビート:50g バナナ:50g 豆乳:150gです。
【作り方】
ミキサーに材料を入れ30秒間混ぜる。これでOKです。
※このレッドビートのスムージーレシピは塩分を排出する野菜として知られ、高血圧の予防や改善にもよいとされる。(最低2ヶ月以上摂取するのが望ましいと思われます)
レッドビートに限らずできれば、週に3回いろいろな種類の野菜や果物が入っているスムージーを飲めば、アルツハイマー病になるリスクが76%も低くなるようです。
【各国の食べ方】(「ウィキペディア」による)
中欧と東欧にはビーツを用いたスープが何種類かある。
北米では、サラダバーにビーツの酢漬けが置いてあることが多い。
スペイン、トルコ、中米では、ビーツを混ぜたポテトサラダのことを「ロシア風サラダ」と呼ぶ。
バルト三国や北欧には、ビーツ、じゃがいも、リンゴ、人参の酢漬けなどを合わせてサワークリームで和えたサラダがある。
オーストラリアでは、しばしばビーツの輪切りをハンバーガーやサンドイッチの具にしている。
【ビーツの選び方】
ビーツの選び方見分け方として、買うときはLサイズのビーツよりMサイズ以下が調理しやすいようです。また、生のビーツの皮はシワがなく握ってみて表面が硬く張りがあるもの、しっかりと重みを感じられるものを選びます。柔らかく弾力を感じるようなものは水分が飛び鮮度が落ちています。
直売店やスーパーなどで国産ビーツが入手困難の場合、当農家で無農薬ビーツをネット通販しておりますので御利用ください。
【ビーツの保存方法】
当農家の土付きビーツを手で洗い(皮を傷つけないように洗う)乾燥後に濡れた新聞紙に包んでからレジ袋に入れて湿度95%、温度2℃の冷蔵庫内で保存しますと約6ヶ月ほど保存できます。切ってしまった残りのビーツは、切り口から傷むのでラップして冷蔵庫に入れ早目に使い切りましょう。
【ビーツの冷凍保存方法】
当農家の土付きビーツを手で洗い(皮を傷つけないように洗う)丸のまま水からゆでて冷やした後、皮をむき、使う大きさに切った状態でラップを敷いたバットなどに広げて冷凍します。凍ったら密閉袋などに移し替えて冷凍保存します。
ヤーコン・訳あり人参・レッドビート販売ネット通販宅配(トップページに戻る)
※(栽培面積が少ない函館の戦力外農家より)
郵便番号:041−0831
住所:北海道函館市神山町253−1
TEL&FAX:0138−55−7466
メールアドレス:cfd95360@syd.odn.ne.jp
氏名:森 敏孝
【有機野菜の森】