筑後川の源流の一つと言われる町田川のほとりに和洋折衷の洋館と合掌造りの民家が並んでいる風景・・・それが旅館「やひろ」のシンボルである。
大分自動車道あるいは国道210号線から、九重町役場付近から国道387号線へ入り、宝泉寺温泉方向へ行くと、右側へ折れると見事な?田園風景が続き、頭上に生竜トンネルを仰ぎ見るところ付近に、和洋折衷の建物が見える、そこが旅館「やひろ」である。
「やひろ」本館は、古い茅葺きの旅館でありながら、内部は大正浪漫を感じさせる和風の建物に洋風の調度が並んでいる。
天井の木はごつごつしており、庄屋風の造りである。
部屋は8部屋であり、和室にベッドが置いてあるところもある。
離れは約120年前の合掌造り民家風の離れと、青いドームの屋根を持つイギリス風の洋館(大浴場)が、緑豊かなこの風景によくマッチしている。
風呂は家族風呂と洋館の大浴場(新館)とがあり、洋館の浴場に入った。
大きな透明な窓があり、露天風呂に近い感覚である。
窓は大きく開け放たれ、町田川のせせらぎ、対面の道路の自動車の音まで聞こえる。
風呂上がりに洋館の2階に上がると、ステンドグラスを見ることが出来る。
料理は九重の山々でとれた摘草(野草)料理。ふきのとう、レンゲ、アザミ・・・名も知らないような山野草の種々が、和え物、吸い物、天ぷら、グラタン・・・となって出てくる。
山・野草は土の香りの残っているもの、苦みのつよいもの、えぐいものなどがあるものの、違和感はなく、むしろ薬膳や薬・・・と感じさせるものであり、生命感の生き吹きを感じさせ、逆に、人間を元気にさせる食物である。
その他、鯉の刺身、岩魚、豊後牛・・・などが出て、満腹である。
驚いたことに、朝食まで山野草料理が出てきて、その徹底した山野草づくしに驚いた。