野首天主堂 (聖フランシスコ・ザベリオ) 




            1 住 所  北松浦郡小値賀町野首

            2 区 域  野 首

            3 史 蹟  特になし



 北松浦郡小値賀町野首(野崎島)にある。野崎島は五島列島の北端、小値賀島の東方にある南北に細長い島であり、山岳部が多く、平地がほとんどなく、必ずしも豊かと言えない。

  現在、過疎化の進展により、瀬戸脇、野首集落は小値賀本島、九州本土へ集団移住が行われ、わずかに野崎集落のみが残っているのみである。私は中通島の最北端、津和崎から船で野首に到着した。まだ、ワイルド・パーク構想が進んでいず、教会は荒れ果て、段々畑には野生鹿の群でいっぱいだった。また、「火宅の人」の映画の舞台ともなり、映画の中で、荒廃した野首天主堂を見ることが出来る。

  本天主堂は煉瓦造りでは、鉄川与助の最初の単独施工と考えられ、明治41年10月25日に献堂式が行われた。


  基本的に堂崎天主堂と根本的に変わらず、平面、立面とも相似的な形態をしている。ただし、正面構成に工夫の跡が見られ、正面に塔はなく、「天主堂」の文字が大きく掲げられ、西洋城郭の胸壁様装飾を設けられ、バラ窓が省略されている。入り口や窓は尖頭アーチであり、ゴシック様式を忠実に守っている。煉瓦造りであり、屋根は単層、平面は三廊式、内部立面は単層、天井はリブ・ヴォールト天井(コウモリ天井)、床は板敷きとなっている。