多良山系 (多良岳を中心として) 


 多良岳 ・ 国見岳 ・ 前岳(多良東峰) 


 
大渡橋(轟峡) → 金泉寺登山口 → 金泉寺 → 多良岳 → 多良前岳 (往復)                                 938m

    難易度
体力 ★★★☆☆
技術 ★★☆☆☆
危険 ★★☆☆☆
鎖場 あり
電話 良好に通信


            多良岳      N   32゜58.558´
                       E  130゜05.612´

            多良国見岳   N   32゜58.546´
                       E  130゜05.526´


                  
300名山(日本山岳会選定)

                     多良岳(1/25000)


 長崎・佐賀両県にまたがる多良山系は五家原岳1,057m)、多良岳983m)、経ヶ岳1,076m)などであります。

  古い火山で浸食が進み、急峻な峰と深い渓谷がところどころに配置され、南側下流には
「轟の滝」は名水とともに、数々の美しい滝と渓谷で知られています。

 多良岳は平安時代から真言密教の修験場として有名であり、9合目の金泉寺から石仏、凡字岩などの遺跡が残るとともに、春のシャクナゲ、秋の紅葉、冬の霧氷などで一年中楽しめます。(梅雨時期は不可。)

 また、多良岳は民謡にも歌われ、金泉寺(真言宗)に寺男の「新太郎」という美男の誉れの高い若者がおり、里の乙女達は女人禁制の多良岳を恨みながら、里下りをする新太郎を一目見ようと思い焦がれた歌があります。これが、「
岳の新太郎さん」です。


              岳の新太郎さん   (別名「ザンザ節」)

           
岳の新太郎さんの下らす道にゃ
         ザンザザンザ
         金の千灯籠ないとん
         明かれかし
         色者(イロシャ)の粋者(スイシャ)で気はザンザ
         アラ
         ヨーイヨイヨイ
         ヨーイヨイヨイ




        (多良山系)

 基本コースとして、轟峡キャンプ場から、歩き出す方法がありますが、私は大渡橋付近の駐車スペース(3台程度可)から車を停めて、歩きます。(そこで、車道がなくなります。)

  谷沿いの歩道は、小川と平行して設置され、せせらぎを聴きながら歩きます。広域林道まで45分程度です。

 広域林道には広い駐車スペースらしきものと東屋(休憩広場?)があります。そこから、15〜20分ほど(600m)登ると
金泉寺跡に到着します。

 金泉寺跡の広い境内(広場?)には、往事の隆盛を偲ばせ、今は小さな寺がひっそりとあります。

  その西側には2階建ての「
県営山小屋」があり、お金さえ払えば、ビールとポカリスエットが飲めます。地獄の沙汰も・・・やらです。皆さんはここで、休憩・昼食をしている方が多いようです。(設備が整っているし・・・)

  多良岳には、標識に従い、進みます。多分、中央に石の鳥居、その向こうに急峻な石段が山頂に向かって続いているはずです。鳥居の手前に掲示板(説明板)、その付近に
「役ノ行者」奈良時代の山岳呪術者、修験道の祖:役小角)の石像があります。一枚下駄が供えてあるので、すぐ分かります。

 急勾配の石段を登ると、石仏があったり、石灯籠があったりします。しばらく、歩くと「梵字岩」(何が書いてあるのであろうか?真言密教なら「大日如来」の意の梵字?)の近くに梯子、鎖場があり、女性の方はここで諦める人がいるくらい、かなり急峻です。

  この急峻な坂を上りきると標識があり、左は国見岳、右側は多良岳とあります。

  左側に行くと、
国見岳(996m)に到着します。岩の上に立つと眺望が抜群です。白い木の標識があり、すぐにそれと判ります。

  右側は、多良岳で、尾根を歩きつづけると、石段を登ると
多良権現の石祠があり、皆さんが目的とされる場所の一つで多良岳(983m)です。

 多良権現には、三、四柱の神様が祭られているらしく、説明板にはその旨が記載されています。ここで、腰を下ろし、轟峡の美味しい水でコーヒーを沸かすなり、おにぎりをパクつくなり、自由ですが、終点ではありません。

  更に、稜線を東に進むと、梯子、
行者岩などがあり、風景は360度のパノラマです。雲仙普賢岳、有明海がよく見えます。更に進むと、多良岳(前岳983m)です。
樹が生い茂り、周りは見えません。



 帰りは、少し戻り、罪人落とし岩のところから、六体地蔵真下付近に降ります。急峻な道ですけど、一歩一歩踏みしめ、我慢しながら降ります。降りましたら大きな断崖の下に、一体、二体、三体・・・六体のお地蔵様が・・・・探してください。この山腹道は割合平坦でかなり楽です。(私は体力不足と体力温存のため・・・・)この山腹道の終着地点は、石の鳥居、役ノ行者があった所に着きます。(3時間コース


  多良山系は、
大村市側(黒木方面)からも、佐賀県太良町からも登ることができますが、今のルートも面白いです。

  また、気の短い人、体力のない人は、広域農道の東屋付近に自動車を停めて、歩く方法は簡単です。
(2時間コース)

 ちなみに、地獄のダイエットをしている私は、五ヶ原岳山頂(諫早市)に自動車を停め、山頂から降りていくコースをとることがありますが、急峻なガレ場(鎖・ロープ)が2ヶ所あり、小学生以下の人には勧められません。(4時間コース:25,000歩)

  また、この多良山系の谷間付近(金泉寺ともう一ヶ所)だけ、
携帯電話が通じませんが、ほとんどの稜線では携帯電話が可能ですので、無線の替わりになります。



 西野岳 (西岳) 


             西野岳(西岳)  N   32゜58.531´
                        E   130゜05.161´


 金泉寺から上に登ると経ヶ岳方向に行く道があり、西野岳(西岳)と多良岳を結ぶ尾根道があり、その十字路を左側に登っていくと、西野岳である。

  南側は五家原岳に通じる西野越の谷、北側は経ヶ岳に通じる急斜面の道である。なだらかな道であるが、頂上までは長い道のりである。

  途中に祠があり、しばらく行くと
西野岳963m)頂上である。

  経ヶ岳への尾根が続いているが、冬場の雪の多い場合に、このルートを選択した方がいい場合もあり得るとのこと・・・。