槍 ヶ 岳 (長野県) .


               新穂高温泉 → 穂高平避難小屋 → 白出小屋 → 滝谷避難小屋 → 槍平小屋 → 

                 飛騨乗越 → 
槍岳山荘 → 槍ヶ岳
  (往復)
                            3180m

    難易度
体力 ★★★★★
技術 ★★★☆☆
危険 ★★★★☆
鎖場 なし
電話 良好に通話


                                    (槍ヶ岳)      N    36°20′52.4″
                                               E   137°38′85.9″

                                                   笠ヶ岳・穂高岳・槍ヶ岳(1/25000)



  槍ヶ岳(3,180m)は、登山をする人の一つの憧れの的である。

  槍ヶ岳は別格の富士山を除いては、最も有名な山かもしれない。

  私の場合は、県内の山専門であるが、登ってみたい山として、富士山槍ヶ岳、立山の剣岳のみは登ってみたい。

  今回は、おなじみの「単独登山」で、無謀にも1泊2日で、北アルプスの槍ヶ岳トレッキングを行った。

  前日に飛行機で「名古屋空港」へ降り、バスで名古屋駅に、JRで飛騨高山に行き、それからバスで、
新穂高温泉へ、朝8:30に出発して、到着は17:30過ぎで、あたりは薄暗くなりつつあった・・・。

  お泊まりは川向こうの村営笠山荘・・・、旅館であった。

  4:30 笠山荘をスタートする・・・。

  まだ薄暗く、ライトをつけて歩く。

  橋の手前にある新穂高温泉の「冷水」をペットボトルに詰め、歩き出し、「新穂高登山指導センター」で登山届(登山計画書)を提出し、再び歩き出す。

  人は少ないが動き出している。特にロープウェー付近は登山グループが準備をしている。

  その脇の車道を登り、右俣谷の林道を進む、途中からショートカットの道を歩く・・・。

  ショートカットの終点が、
穂高平避難小屋である。

  この小屋は季節営業であり、帰りには「かき氷」の看板があった・・・。(5:15)

  横は草原(牧場)が広がり、放牧を行っているらしい・・・肝心の牛はいない・・・。

  そのまま立派な林道を歩き出す。

  普通の林道は1車線であるが、この林道は広く、おまけに手入れされている。


 白出小屋でトイレに入り、朝食をとって、フンドシを引き締めて歩き出す。

   (白出小屋)   N   36°17′63.6″
              E  137°36′81.0″

  白出沢で、対岸の目印が早朝で見えず、間違えて、上流に登ってしまった。

  間違いと判ったのが滝が出現してからである。

  GPSは谷では衛星をなかなか捕まえることが出来なかった・・・。

  下流に行き、やっと間違いが判ったが2時間のロスをしてしまった。

  奥穂高の半分程度まで登ってしまっていた。

 疲労と精神的ショックで、脚を曳きづりながら、登山道に戻る。

  登山道に戻ったのが8:00、
滝谷避難小屋に到着したのは9:00であった。

  この滝谷出合では、上流に岩壁がそそり立ち、雄大な雄滝が咆吼をあげている。

  ここの橋も四角い材木を2本固定しただけのモノであったが・・・面白かった。

  このすぐ先に藤木レリーフがある・・・滝谷避難小屋には墜落した登山者のレリーフが・・・。

 ここには、勝者と敗者のレリーフがあり、敗者のレリーフに一抹の不安と寂しさを感じた・・・。

  RCCの藤木九三とは、
「真に山と親しみ、山と語ることを欲する登山家は、何よりも先ず岩を知らねばならぬ。元来、真の山を知る者は岩登り家であらねばならぬ。」と語り、日本のスポーツ登山をリードした一人である。

  私としては、気分は単独行の加藤文太郎である・・・。

  このあたりから傾斜がきつくなり、だんだん息があがってくるが、まだまだ楽な部類である。

  高校生らしい部活動のトレーニング姿が多い・・・。あの体力が羨ましい・・・。

  10:00 
槍平小屋到着。

  ラーメンなどが食べられるのには驚いた・・・ふ、ふ、フツーの食堂じゃん!

(槍平小屋)   N   36°19′38.8″
           E  137°37′80.5″

  ここで、水を補給し、日差しが強くなったため、日焼け止めを塗り直し、出発する。

  途中の日陰で宿でもらったおにぎりの昼食をとる。

  ここあたりが2000mであり、更に傾斜がきつくなってくる。

  ここまでは、普通の登山道より、きつくない。

  後の急勾配が想像できるのがコワイ・・・。

 
大喰沢の水場を越えると、傾斜がきつくなり、日差しも強いため、日陰で休み休み、ゆっくりと登ってゆく。

  しかし・・・、水場の水は凍るように冷たく、美味しい・・・。

  木々は低くなり、這松が出てくると、2500m近くである。

  しばらく行くと、這松以外の木々はなくなり、いわゆる
お花畑が現れてくる。

 背後には、抜戸岳や笠ヶ岳などが雲の合間に見える。

  このあたりから、急傾斜はますます増し、ジグザグに道がきってある。

  十歩歩くと休み、五歩で立ち止まり、休みつつ、ゆっくりと歩く。

  冷たい水は、胃が受け付けないため、口の中で暖めて、ゆっくりと胃に流し込む。

 一番苦しいのが
千丈沢分岐から飛騨乗越のラストの高度500mである。

  急傾斜のジグザグの岩礫の道を喘ぎつつ、足を曳きづりながら・・・、日本一高い峠である
飛騨乗越(3,020m)に達する。(14:30)

 (飛騨乗越)  N  36°20′33.5″
           E 137°38′73.9″

  槍平小屋から飛騨乗越まで、ガイドブックどおり、ほぼ4時間30分であった。

  飛騨乗越から更に急登し、キャンプ場の中を通って、
槍岳山荘に到着することが出来る。

(槍岳山荘)  N   36°20′46.5″
          E  137°38′75.2″

 「
槍岳山荘」に入ると、予約した旨を告げ、チェック・インする。(14:45)

  荷物を山荘の廊下に置き、手荷物を整理して、再び、外に出る。

  槍岳山荘は夢のようなシャングリラであり、水から、カップ・ラーメン、ビール、ジュースなど金さえ出せば、手に入れることが出来る。

  多くの登山者も、前のテーブルに腰掛け、槍ヶ岳山頂をツマミにビールを飲んでいる。

  外国のリゾート地のような風景である。

  山荘から槍ヶ岳山頂まで高度差100m、直線距離200m、歩行距離は300mくらいである。

 私は少し休んで、前の槍ヶ岳の登山者が少ないことを確認して、歩き出す。(15:00)

  見ると90度近い断崖であるが、登ると、夢中で登れてしまう・・・。

  一応、登りと降りは別れているが、共通な梯子があったりして、譲り合いをしている内に、30分弱で登ることが出来る。

  3点支持とか、梯子登りの原則を守れば、難しい登りではなく、危険も最小限に押さえることが出来る。

  15:30に
槍ヶ岳頂上(3,180m)に到達する。

(槍ヶ岳)  N    36°20′52.4″
                         E   137°38′85.9″

  頂上はあまり広くなく、大きな石がゴロゴロしている。

  三角点は木の社殿の横に転がっている。

  あいにく、午後からは天候がすぐれず、雲で周りが全く見えない。(残念・・・。)

  後から登ってきた人を写真に写し、自分も写真にとってもらう。

  用心しながら、下山を開始する。困難な場所は少なく、勇気さえあれば安全に登下山できる。

  しかし、疲れた・・・10時間程度の歩きだった。(35,000歩)

  翌日は、大喰岳、中岳、南岳の縦走を考えたが、脚に疲れが残っているため、大喰岳に登り、前日のルートで下山した。