♪ピーン、ポーン、パーン、ポーン… ――作者急病につき『乙女革命ナナセ』は無期休載させていただきます―― ――なお、次回からは新連載『ながもりだよもんっ!』をお送りさせていただきます―― ♪ピーン、ポーン、パーン、ポーン… 二人のウサギの着ぐるみを着た男が現れる。 「というわけでなんとか成功したな、住井!」 「ああ、こうも上手くいくとは思わなかったな、折原!」 「…おっと、カメラはもう回ってるんだったな、じゃあいくぞ?」 「おうっ!」 |
ながもりだよもんっ! |
「3」
「2」 「1」 ・ 「どか〜ん!!」 「お〜っす、元気かぁ?」 「ちびっこども、元気かぁ?」 「というわけで今回から始まった、 『なぜなにながもり!!』 俺、バニ山バニ夫と」 「ラビット鈴木の二人でお送りしまーす!」 |
第 「嫌いは、好きの反対じゃないもん」 |
「というわけで鈴木、今回はテレビの前のお友達の質問に答えないといけないんだが ?」 「そうなのか、お…もといバニ山?」 「まあ、かったるい仕事だが、俺達の野望実現のためには仕方あるまい」 「そうだな…じゃあ、俺が葉書を読み上げるぞ」 「おう、やってくれ」 「え〜と、まずは『つよしくん五才』からの質問だ。なになに… 『どうしてながもりはめだてないのですか?』 …これ、ひょっとして『ナナセ』のほうの質問じゃないのか?」 「…破け」 「ああ(びりびり)」 「あいつの性格じゃあ、目立たせようとしても難しいものがあるけどなぁ」 「だから俺達がいる、と。…じゃあ次、『PN,詩子大好きさん17才』から。 『原作とはあまりにも詩子の性格がかけ離れています』 …またか」 「…燃やせ」 「ああ」(めらめら) 「なんで17才が18禁の『ONE』を知っているんだぁ? つーか、詩子なんざどう 変わってても、俺はどーでもいいがなぁ」 詩子「呼んだ?(^▽^/」 「「うわぁっ!!」」 詩子「ほんとにそうよねえ。原作では正直者で通っている私が、大事な友達の茜をい じめるわけがないわよねぇ?」 「「…(いや、原作でも充分茜は嫌がっていたと思うが…)」」 「…失せろ、詩子」 「…とっととここから出て行け」 詩子「何よ、二人してそこまで嫌がることはないじゃないぃぃぃ〜っ」(詩子退場) 「…危なかったな」 「ああ、それじゃあ最後のいくぞ。『PN、永遠』から。 『一体俺はいつ本編に出れるんだ?』 …これもか。じゃあこれはどうするバニ山?」 「まて、それはやめとけ」 「なんでだよ?」 「いや、そいつはなんか他人という気がしなくて」 「…変なやつ」 「それはそうと新番組の宣伝をしなくてはな」 茜「…しなくていいです」 「「どわぁっ!!」」 「あ、茜ぇ?」 「…どうしてここがばれたんだ?」 茜「…詩子から聞きました」 「「(あいつめ、余計なことをしおってからに!!)」」 茜「…何をしているんですか?」 「い、いや、俺達はただ…」 「あ、あの…そ、そう! 里村さんの代わりに質問に答えていたんだ」 茜「…そうですか」 「…ひょっとして、俺達のこと疑ってる?」 茜「…疑ってません」 「「(…なんか、罪悪感が)」」 茜「…どうしたんですか?」 「い、いやあもう終わったから下がろうかと思ってな。じゃあな、茜」(折原退場) 「(ずるいぞ折原!)ああ、俺も急用を思い出したよ。じゃあね、里村さん」(住井 退場) 茜「…」 茜、二人が落とした新番組『ながもりだよもんっ!』宣伝用ちらしを拾う。 … …… ………。 茜「……………………………」 …………… ………………!! (びりびりびりびりー!)←ちらしを破く音。 (ばんばんばんばん!)←ちらしを踏んづける音。 (めらめらめらめら!)←ちらしを焼く音。 茜「………ふう」 仕事(?)を終えて立ち去ろうとする茜は、一度だけ振り返って
呟いた。 茜「…まだ、続きますよ。七瀬さんの話」 |