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《雑記帳1月a b c d e

1月15日 何かと思ったらサイコダイバーですよ

ぐっわー、日テレの榎本主演の土曜ドラマ「バーチャルガール」めっちゃおもろいでやんのー!!

 「FIVE」みたいにまた「RamJamWorld」が劇伴やってたりしないかなーとか思って見てみたんだけど、思わぬ当たりだわー
 このドラマが気に入った人にはOVA版「サイコダイバー魔性菩薩」なんかを見てみることをおススメしたり。
 で、それも気に入ったら夢枕獏の小説「サイコダイバー」に進みましょうとか。
…これはとっつきやすさの違いでもある。
 実写映像にするとエグすぎる、逆に嘘っぽすぎることもアニメだと平気、映像や音声で見るとエグい部分、嘘っぽい部分も文章だと平気で読めるってとこがあるのよね。
 …そこが同じ系統の話でも小説媒体が一番濃ゆく話を展開しがちという理由かもか。濃ゆいととっつきは悪い…
 ふむ、これって別の話題に応用できそーやね。

○輝く季節へ
 KIDのスタッフって、移植前にはONEに触れてすらいなかったんじゃなかろうか。
 移植そのものがONEを噛み砕かずにまるまる呑み込んでみましたっていう出来なのに、その後に出したオリジナルの「メモリーズオフ」だのこの新作だのいうのが、なんかKIDなりに消化したONEへの解答のようで、なんというか、「輝く季節へ」を作り終えたときにKIDはようやく自分たちの中でONEを噛み砕けた、でもそんときはもう移植作業が終わっていて、何をどうするにも間に合わなかった、だから新作で今それをやっているというように見えなくも無い。
 「輝く季節へ」以降のKIDオリジナル作品ってのは、製作終了後になってようやく出てきた、PSオリジナルのなつきシナリオに盛り込みたかった部分を発展していったものという部分もあるんじゃなかろうか、とか。
 KIDとしては今の状況の方が色んな意味で良かった(たとえ出来が良くてもONEへのプラスαがファンに喜ばれる可能性は?だし)といえるのだけれど、個人的にはなんかもったいないような。今後他機種でONEが出る可能性は低いし、一応予定があるMSX版はシナリオにプラスαがどうこう以前に、出るかどうかがまず怪しいからなぁ…。

そういえばドラマCDのプラスαって文句あんまきかないな。むしろ好評。住井はあれで一気に人気アップしてるし…。あ、でも茜編に出てくる城島司の評判は全然良くない。

1月16日 眼鏡っ娘! 眼鏡っ娘!! …X68000最強ー!!

 久々に小島さんとこの掲示板を覗いてたら、「ハイエンドオタク」なる歌が話題になっていた。
 早速行って落として聞いてみる。

 …腹がよじれて死にそうに。

○ヘビーメタル・ボンバー!
 今木さんが萌えまくっている"MEMORIES OFF"伊吹みなもシナリオの作者は演劇の人だった模様
 しかも、かのみやむ〜も尊敬するという劇団☆新感線の古田新太、高田聖子にここまで褒められる劇団を主宰。…すげえ。これはやっぱやらねばなるまい。…しかし、「やりたいなぁ」じゃないのって末期的だね。

ところで、私が時々感動の中身と関係無く、感動したかどうかが重要っていうように見える思考をしてしまうのは、多分、それは自分の中の作り手を志向してる部分がそうしているんだと思う。一応、電源無しゲームでは末端の末端でだけど、一応金貰ってるプロであるわけだし。
 その上では、テーマやメッセージは人の感情を揺り動かす為の道具であり、揺り動かせさえすれば自分の主義主張と違っていても平気で使うという人だから。
 受け手としての自分にはまた、そういうのを嫌う部分もある訳だけれど、どうしてもいい作品目にしちゃうと、作り手としての嫉妬やなんやかやが出てきてしまうんよね。
 作るプロと楽しむプロが違う事へのジレンマって、自己言及でもあるわけです。うぐぅ。
 小説家になりそこなった評論家の怨念のこもった書評のような物はやっぱ見ていて腹立つし、みっともないよなぁ。…気を付けよう。
 嫉妬や勿体無い感は自分の創作に転化してぶつけよう、うん。
 その上で趣味人としては楽しむプロフェッショナルを目指そう。
 わざわざ好きなゲームのレビューや考察書いても、読み手にその楽しさ面白さを伝えられないなんて冗談じゃないし。
 やっぱ、ウチの最大のウリは「貴方のページを見てONEがもっと好きになりました」っていう感想が来ることだと思うし、それが目的だし。
#へへん、ウチはこういう感想メールが来るんだよ〜。70点が90点になりましたとか、初回プレイしたときは泣かなかったけど、レビュー読んでから再プレイしたら泣けましたとか。これだけは他のONE論者にも自慢できると思う。ていうか、自慢する。まぁ、そもそも多くの考察者がONEを語る目的は私とは違うって説もあるんだけど。

そういえば、以前に「火垂るの墓」で主人公の行動が納得できなくて怒りを覚えたとか書きましたが、とある解説を読んで非常に附に落ちました。
 あれは「緩やかな自殺」なんだと。
 …お蔭様で、ようやっと世間の人並み(?)に「火垂るの墓」で泣けました(別に涙を流したわけじゃないが)。
 やっぱ物は見方が問題だよなと。
 自分が分からない物を楽しんでる人がいるということは自分が知らない楽しみ方があるということで、自分が楽しんでいる事を楽しめない人というのは、自分の楽しみ方をその人達が知らないということ。
 選ぶか選ばないかは別にして、楽しみ方はいっぱい知っていた方が幸せだよねとか。

GameDeepはゲームと呼ばれるカテゴリの中においての、その多彩な楽しみ方を追求し、考察し、発表して皆で幸せになろうという活動なのかも。
 右翼や左翼みたいに、決して別の楽しみ方を排除しない。

○コンピュータゲームは様々な顔を持っている。

ある人にとって、コンピュータゲームは「文芸作品」であるべき存在である。

ある人にとって、コンピュータゲームは「娯楽サービス」であるべき存在である。

ある人にとって、コンピュータゲームは「出会いと交流の場」であるべき存在である。

ある人にとって、コンピュータゲームは「ゲーム」であるべき存在である。

ある人にとって、コンピュータゲームは「クリエイトの場」であるべき存在である。

ある人にとっては、さらに別の何かであるべき存在であろう。

これらの「要求」は時として互いを否定し合う。

たとえば「ゲーム」であるべきと考える人は「厳格なルールと公正なジャッジメント」を製作者サイドに要求し、ともすれば「小説的、映画的描写など不要である」とすら考える。一方で「自分の操作する分身の活躍を格好良く演出してくれたり、自分に恋愛やらなにやらの気分を味合わせてくれる」ところの「娯楽サービス」であるべきと考える人もおり、この人にとって「映画的描写など不要である」という主張はまったく受け入れられないし、「厳格なルールと公正なジャッジメント」よりは「自分の分身やお気に入りのキャラクターの設定や行動を魅力的に描写してくれること」を望む。そのため、この両者は対立せざるを得ない。
しかし、ゲームをやる人間の目的はいつも一つだ。「楽しむこと」

GameDeepの目的は、皆でゲームで楽しむことであって、「両立しない何かを要求する人々」の中から、「コンピュータゲーム業界が支持すべき人とそうでない人を峻別する方法」を探求するものではない。

 …とかなんとか、主催者に無断で言ってみたり(マテ
 あ、ちなみにこれはここのパロディです。

ところで、「両立しない何かを要求する人々」に対し示された、「共有可能なヴィジョン」はすでにコンピュータゲーム業界には存在する。「風のクロノア」とかね。
 ある意味、我々にとって理想のゲームではある。
 だからといって、全てのゲームがああなるべきだとか、ああでないゲームが駄目だとは言わない。色んなスタイルの作品が存在し、次々と新しいスタイルが埋まれ、その中から自分の好きな物を自由に選べるのもまたゲームの面白さであるからだ。
 自分が知っているものだけ、或いは自分が選んだものだけが唯一絶対に正しい楽しさだなんて視野を狭めるのは勿体無い。別の正しさ、楽しさを認めることとそれを選ばない事は矛盾しない。
 ゲームの楽しさを追求する真剣遊技者として、雪駄は「自分の選んだゲームの楽しさ」を発表し、それとは別の「貴方の選んだゲームの楽しさ」を聞かせて欲しいと思って活動しています…とかなんとか。

 …しかし最近の雑記は一回がむやみに長いな。

1月19日 魂のルフラン

 HDDを増設し余裕が出来たので、PS版から520MBのでっかいデータをぶっこ抜いて音声化パッチをONEに当てる事も出来るようになりました。
 あとはデジタル再録音(だよね?)でゲームCDよりほんの若干音質の良いサントラCDのCD-DAをBGMに使えるように調整して某パッチを組み合わせれば最強の環境が構築可能です。
#そういえば、QOHにもそんな環境アップの方法があるそうですね(分かってると思うけど、QOH製作者やリーフに問い合わせたりしないように)。
 ですが、今回はそこまでしないで声が出るONEがどんなもんか試してみることに。
 まずは声が出ない普通の状態でプレイ。
 KanonやPS版を見てきたせいか、声どころか効果音も一切出ず、BGMとテキスト、止め絵だけで作られたシンプルな構成を忘れていたので、余りの静けさに驚くやら感心するやら。
 色んな意味で、凄い。
 しかし、さらに愕然としたのは導入部分の唐突さと完成度。
 「永遠のある場所、そこに今僕は立っていた。」で締められる背景黒の部分でなくて、カレンダーが出た後の長森に起こされて登校、七瀬にぶつかるまでの部分。
 …美しすぎます。
 そもそも、ONEっていうのはあらゆる意味でエヴァ最終話における「学園エヴァ」そのもので(ついでに言うと、弐拾話のリフレインで)、あの幸せな学園世界と、そこからシンジ君が何故帰る事を選んだかを描いた物語(その意味ではエヴァ二次創作のたきをん師匠の某作品とか、takeoさんの某同人誌作品なんかと被りまくりである)でもあるわけなんですが、そういう物語として、そしてONEという世界設定の物語の始まりとして、浩平と長森の登校中の台詞とモノローグは完璧で、本当に美しすぎます。

 ぐわぁ。またONE萌えが再燃してきた(徹底レビューの続き書くにはいいことです)。
 全部1から書き直してぇ…(マテ
 くそー、ぜってー夏までに全部直してやるぅぅ!!(本気か!?)
 とりあえず七瀬考察書こう、七瀬!!
 つーかGameDeepの原稿も直さなくちゃ!

 ううむ、声がでるのはどうかっつーのがどうでもよくなってしまった。でもやっぱり、みさき先輩の雪乃五月は好きだな。先輩風吹かしてるのがなんか可愛い。ドラマCDも期待。


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