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《雑記帳 10月》
【10-1】 【10-2】 【11-1】


10月14日 アール・ハンドトゥ ガンパレード

 ガンパレード・マーチプレイ中。

■「二股がばれると刺されることもあるから気をつけてな!!」
  …冗談じゃなくてマジに刺されるんかい!?

■「また会えたら今度は守るから。頑張って、強くなって、君を守るから… だから今は、ごめん…」
  これは私の呟き。自ら(プレイヤー)の不甲斐なさを痛感した一瞬。…選択肢を選ぶ手がこんなに震えたことがかつてあっただろうか?(いやない)

■「これあげる!」
  …おい親友、靴下なんかよこしてどうするつもりじゃー! つーか匂い嗅いで気絶(爆)

■「一生、貴方を軽蔑しますよ」
  でも司令、貴方のそれは戦略的には間違っていないから…。だから僕は、せめて無駄でなく有益な死をという貴方を尊敬もします。

■「…身体が、あちこち痛い…笑うな。昨日、そなたが色々やったからだ… まったく…私はそう丈夫ではないのだぞ…」
  お、俺は昨日、貴女に何をしたとですかー!? 毎日、手作り弁当を作ってくれるようになったころの彼女の台詞(〃∇〃)

…「GPM」、マジいいっす(滂沱)

 というわけで特設サイトも開設してみる(まだ表紙だけですが)。
 購入迷われてる方はオフィシャルの他、SCIEの方の紹介FLASH版もあるです)も是非読んでみて下さい。かっこ良いです〜  あ、でも購入決定された方は本編で見たほうがドキドキできて良いかもです。

 そうそう。
 うちの雑記とか「ONE」とか「AIR」の記事なんかを面白がって読んで下さったような方にも密かに「GPM」はおススメです。
 設定とかテーマがですね…(謎)
 まぁ、そんなわけで、私の「AIR」とか「永遠」とかそこら辺で疼く部分も今「GPM」の方に総動員されてたり。もう、「AIR」そっちのけで(笑)。
 ある意味これって「AIR」プレイヤー必須のゲームですよ、ええ。Whiteさんが書いてることを理解できる類の方なんかは、特に。


10月15日 ガンパレ日記

 戦場で力及ばずババーン、というだけでなく、痴情のもつれで後ろからグサ! というのでも数回ゲームオーバーになってしまって、イワッチの言葉に乾いた笑いで答えたりしながら今日も今日とてアール・ハンドトゥ ガンパレード。
 隣り合わせの灰と青春、仲間の死に慣れていく自分に恐怖を感じる今日このごろ。
 まだ人間らしい感情が残っているうちに「海へ行こう」と、レクリエーションでキャンプをすることを作戦会議で提案、五月蝿い教官を放っぽいて小隊の皆で海へ出かけてみた。
 トラックで移動する途中、ふと見上げた青い空を見て加奈や観鈴のことを思い出す。あいつ等もひょっとしたらこんな気分だったのだろうか?
 いつ出撃がかかってもいいように、と岩田たちが持ってきた戦車からの血の匂いが潮の香に混じって漂ってきたりするので「全てを忘れて楽しもう」というわけにはいかなかったけれど、到着する頃には気温も上がってくれたので当初の目的である海岸でのレクリエーションは果たせた。
 浜辺をブータと走りまわり、水着の女の子達をからかい、皆で不味いカレーを作って食って笑った。
 雨漏りしたプレハブ校舎。それを一日かけて皆で修繕したとき以来の騒がしくも楽しい一日だったような気がする。
 あの時は傍にいた森さんが今はもういない。
 原さんが何気なく漏らした言葉でそれを思い出して、僕の心はほんの少しだけざわめいた。



10月16日 ガンパレ購入前夜のこと

 「ガンパレードマーチ」一回目クリア。
 いや、やり残したことがありすぎるんで、これから舞い戻って二回目を始めるけれど、一端の区切りとして、このゲームに出会えて、プレイして、本当に良かったいうことは書いておかなアカンという気分になったので、雑記書くです。
 …といっても、疲れたし、今日はとりあえず記念に、購入前夜のjesさんとのチャットのログ掲載でお茶を濁すけれど。
 いやー、GPM、気になってたんだけど、ひょっとしたら地雷かもってことで、買ってくれそうなjesさんに薦めて反応伺ってんだよね、ワシ<卑怯者
 で、jesさんがこの時のチャットで言うてくれた「ええでええで」で「よっしゃ!」と、それで買ったんだよな…しみじみ。
 ホンマ、jesさんには感謝や。皆さんもjesさんの「ええで」を読んで、GPMに興味を持って下さると幸いです。や、現時点では攻略本が出る予定すらないそうなんですが、売れてくれると設定資料集とか続編とかCDとかの可能性出てくれるそうなんで…売れてくれるとハマった人間としては嬉しいんですね(^^;;
 そそ、このログですが、AIR話を期待してウチに来てる方にも「AIR」を文字検索して拾い読むと吉かもって内容にもなってます(結構前のなんで、古いですけどね、色々と)。
 そんなわけでGPMのネタばれはありませんが、AIRとKanonのネタばれはしてる会話ですんで読まれる方はご注意下さいませ。

<でかいんで別ファイルにしました>



10月17日 …まぁ、あんな未編集で長いの誰も読んでいないと思うのだけれど

 昨日の雑記で公開したチャットのログを読み返して思った。

 …俺達って、バカ?

舞「馬鹿過ぎだ」

 おかしい。
 俺の記憶の中ではあの日のチャットはもの凄く有意義で知的でGPM万歳で素晴らしい会話であって、その公開は手間をかけずに俺達のレベルの高さ(何のだ)とGPMの素晴らしさを伝えられる一石二鳥で絢爛舞踏章ものの素晴らしいアイデアであった筈なのだが。

舞「見事なまでに自分達のバカさ加減とレベルの低さ、そして異常性を露呈した上に、GPMについてはどういうゲームなのかさっぱり訳が分らんな。馬鹿め! 馬鹿め! …そなたの馬鹿さ加減を疑った私を許すがいい」

 うう。…でも、なんというか、これはアレだよね。
 記憶って、本人に都合よく美化されてるものなんだなっていう良い教訓…。

舞「分かっているなら“思い出”に還れ。事実を受け止め反省してくるがいい」

 うぐぅ。<駄目すぎ


10月21日 <でも実際に書いてるのは11/8だったり

舞「日付が嘘過ぎる」

 …いや、レシート見たらこの日に「幻世虚構 精霊機導弾」のソフトとワールドガイダンス、そしてイレイザーガン(こちらに写真付き記事アリ)を買っているから、その記念でなんとなくこの日にしてみました。月変えるの面倒くさかったし。

舞「…まぁ、どうでもいいが、ちゃんと“思い出"に還り反省してきたか?」

 はい。それはもう…
 この反省を活かしてGPMについてはいずれちゃんとしたレビューを書きたいと思います。

舞「うむ、励め」

 で、今日はですね、“思い出"に還ったついでにMoonlit Loungeへの自分の投稿記事からなんとなくこんな物を発掘してきました。
 一見、お伽話の紙芝居のように見えるけど、実はゲーム表現として、或いはSFとしてKanonは面白かったんじゃないかっていう話なんですが。

■ONE、Kanonあ〜んど、クロノア
 この三つは、ゲームである事に自覚的であり、さらにゲームでしか語れない物語を作ろうという思想があったと思われます(クロノアに関しては製作者がそう発言してますね)。
 ゲームが映画と決定的に違う部分って、受け手が物語に介入できるという一点に尽きます。
 ページを捲るだけの傍観者じゃなく、介入者として。
 プレステの「ノエル」だとか「ルームメイト」だとか、「どこでもいっしょ」なんかが、他人の物語の時間を進めるだけの傍観者じゃなく、介入者として自身が物語に参加できる快感の分かりやすい例ですね。
 あの快感は映画では絶対に得られない。
 さらにこれは何が実現できるかというと、プレイヤーという存在を物語の中に置く事が出来る。
 小説や映画で、読者に向かって登場人物が語り掛けてくることで引き込ませるっていう技法がありますが、その場合、受け手は傍観者以外の立場を選択する事が非常に難しい(出来なくはない)。
 けれども、ゲームでは傍観者ではなく介入者として受け手を位置づける事が比較的容易である。
 なんたって、(正解フラグを立てているだけとしても)介入するのを体感として感じられるのだから。
 これが物語表現としては非常に美味しい。
 或いは、受け手に傍観者だと思わせておきながら、最後に「実は自分は介入者だった」というオチでプレイヤーを驚かせるという手法が使える。
 この「実は読者が〜だった」というネタは小説なんかでも使えるんだけれど、それが神までいっても結局、傍観者でしかいられない。でもゲームはチガウ。
 これが最重要。

 で、KanonやONEはその傍観者だとおもっていたら「実はプレイヤーの行動が物語を動かしていた」というどんでん返し(ゲーム的には当たり前の事なんだけど、物語的にはどんでん返し)をやっているんじゃないかと思うわけです。
 ONEはもう色々書いているからいいとして、Kanon。
 これは一見すると痕とかと一緒のただのマルチシナリオゲームに見えるんだけれど、良く良く考えていくとそうでないんじゃないかと。

@@@@@@Kanonネタばれ@@@@@@

 「夢」っていうキーワード、栞シナリオのラスト。

>【栞】「私の、私たちの夢を見ている誰かは、たったひとつだけ、どんな願い事でも叶えることができるんです」
>【栞】「もちろん、夢の中だけですけど」

 夢を見ている誰かっていうのは、まぁ普通に考えればあゆのことなんだろうけど、Kanonをプレイするプレイヤーのことでもあるんじゃないでしょうか。

>【栞】「そして、小さなきっかけがあった…」
>【祐一】「……」
>【栞】「たったひとつの願い事は、永い永い時間を待ち続けたその子に与えられた、プレゼントみたいなものなんです」

 メタ視点で見て、小さなきっかけっていうのがプレイヤーの介入であり、奇蹟というプレゼントを与えている(奇蹟が起きる選択肢を選んでいく)のが他ならぬそのKanonのゲームプレイヤーだと考えると、この台詞とKanonという物語は非常に凄いものになる。
 難易度の高さというハードルを持ち、さらにプレイヤー本人としてはシナリオに参加できなかったONEよりも、商品としても作品としても数段階進んだと言っていいのだなかろうか?。
@@@@@@Kanonネタばれ@@@@@@

 Kanonにおけるプレイヤーという存在の位置づけに気付いたとき、あいっかわらず娯楽性と作品性を両立してんのかいと、また悔しく、敗北感でいっぱい。…にゃろう。
 深読みし過ぎと思うかもしれないけれど、ゲームってのはそういう事ができるメディアだっていうことは事実なんで、Kanonはそういう作品だったと納得しなくてもいいけれど、ゲームはそういう面白いメディアで、物語を語りはじめても、映画や小説や漫画の代用品で終わるメディアじゃないということだけは分かって欲しいです。物語表現としてのゲームに関わる人間には。

 今後、雪駄はKanon大絶賛派に回りますです。
 しかしながら、Kanonの前半が眠くなるのは擁護のしようも無く、良く出来てるのと面白いのは別なので相変わらず他人に薦めようとは思いません(^^;;<どっちなんだ


舞「…? 今更これがなんなのだ?」

 んー、なんとなくですよ、なんとなく。
 YU-NOも復刻されますしね。
 あと関連してくるくる少女さんのKanonレビューとかも読み返しておくと吉かもです。
 多分、kagamiさんなんかも今、似たような事考えてるっていうか感じてるっていうか、面白がってると思いますよー。

舞「…だからなんなのだ」

 なんなんでしょうねー、フッフッフ。ああ、電波はそれに答えるのは危険だと告げていますね。

舞「…そなた、岩田に脳改造でもされたか?」

 フッフッフ、ジュテーム。

舞「…」



 ボコボコにされました。
 一日を終了します。







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