○6/23 >>今回の電波は今月のエンエンとヴァンプの9巻から飛んできましたよ

 相沢祐一への『復讐』という動機、沢渡真琴という、祐一にとって意味ある筈の名前。
 それは、正体不明の記憶喪失の少女が、赤の他人の祐一の傍にいる為の大義名分である。
 天野は言った。真琴は、祐一に会いたかっただけだと。
 そのために、、真琴は大義名分を、理由を必要としたのだろうか。
 ある種の人達は、泣くにも笑うにも、いちいち行動するのにさえ正当な理由を欲しがり、自分が決めたその理由に縛られる。
 逆に、自分の感情や行動に、正当でない理由があることを認めまいとする人達がいる。

本当に必要なのは
自分に対する理由か

それとも他人に対する大義名分なのか……
大義名分を欲しがるのは 自分の理由が恥ずかしくて見えねぇからじゃねぇのか…

リリカルすぎて
ダセェとか
子供じみてて
カッコつかねぇとか
そんな薄皮で本当の理由を覆って
見えねぇようにしてる…

その薄皮を“プライド”とか呼んで ただ自分の本心から目を背けてるだけなのさ……
そりゃ自尊心でもなんでもねえ
劣等感(コンプレックス)なんだよ
劣等感で本心覆って
挙げ句の果て
「やりてぇものはやりてぇんだから理由なんかいらねぇ」
とかほざきやがる

例えばお前に何かやりてぇことがあって
それがどんなに恥ずかしい理由でも
俺だったらタダ(理由無し)で動くほど安い存在にゃアならねえぜ…!

ましてウソの理由で動くほどイクジナシでもねぇ
薄皮一枚一枚はがして俺は自分の本当の理由を見る

 ある種の人達は、泣くにも笑うにも、いちいち行動するのにさえ正当な理由を欲しがって足踏みしている。
 そんな連中を大人と言うのなら、『復讐』という正当な理由無く祐一の傍にいられなかった真琴というのは、多分、凄く、大人であり、すべての記憶を失い、復讐なんて理由を忘れ、なくして、それでも祐一の傍にい続けたあの子のことは、子供というのだろう。
 結果だけを見れば、真琴の復讐は、大人になって素直になれなくなった自分が、子供の頃の自分になって素直に想いを伝える為の行動だったのかもしれないとも思えるし、そうではなく、全ては本当に復讐の為であったのかもしれないとも思える。
 勿論、そうも考えられるというだけで、彼女が本当は何を考えて会いに来たかなんて判らない。
 わかるのは、彼女が祐一に会いに来て、会えたという事実それだけである。
 復讐する為の手段だったかもしれない。思いを告げる為の手段であったかもしれない。
 他に何か目的があったのかもしれない。
 彼女自身、自分の気持ちを理解していなかったのかもしれない。
 天野の言うように、ただ会いたかっただけで、望んでいたのは「会う」という手段で、それを行なう為の理さえ適っていれば、目的はなんでもよかったのかもしれない。
 復讐という理由で祐一と出会い、やがて理由を必要としなくなった状態で会い続けた彼女は幸せだったろうか。
 結婚する理由を、判っていたのだろうか。
 あの時、望みの叶った筈の真琴が泣いた理由は、なんだったろう。
 祐一はやがて彼女との再会を望むけれど、望んだ理由は、なんだろう。

 彼らはあの時、自分がそうしたい本当の理由を見つけていたんじゃないだろうか。


 少女帝国七月号を読む。
 女性版平野耕太(勝手にワシが言ってるだけだが)であるところの本仁戻の「高速エンジェル・エンジン」、やっぱサイコーである。
 特に今回はラスト4ページが素晴らしい。
 とりあえず読んどけってカンジ。
 















やっぱワシにはSSの才能はないなぁ…>おまけ