近況と雑記:

11/4

○与太話
 DC-AIRプレイ中。
 PC版をやってたときも漠然と感じていたのだけれど、やっぱり観鈴ちんの後ろにプレイヤーのような存在を感じる。
 まぁ、空の少女のことなのだけれど。
 なんというか、往人と観鈴はPCで、往人の後ろに僕というプレイヤーがいるように、観鈴ちんの後ろにも「空の少女」というプレイヤーがいるような、そんな感覚。
 僕は往人を通してAIRというゲーム世界をプレイする事で、かつて出会った別のプレイヤー、「空の少女」を探していて。
 ゲーム内にはゲームの外にあるプレイヤーの目的を持ち込めなくて、だからプレイヤーはPCに彼女を探すような設定をゲーム世界の枠の中で作り上げている(そういうの、TRPGでよくやったよね)。
 少女を探すプレイヤーやPCは少女を見つけられず(或いは救えず)に代替わりを重ね、1000回目のプレイ。今度のプレイヤーは僕。PCは国崎往人。
 やがてプレイヤーの操る往人は観鈴ちんという、空の少女がプレイしているキャラに出会う。
 PC達は自分の背後にプレイヤーがいることを知らない。観鈴ちんは、往人が探す自分のプレイヤー「空の少女」を一緒に探すと言ってくれる。
 やがて往人はプレイヤーに与えられた目的を知り、観鈴ちんも自分と「空の少女」の関係とその為に辿る運命を知る。
 往人は与えられた目的とは無関係に観鈴を求める。
 そして…
 往人と観鈴の物語を通してプレイヤーは「空の少女」を垣間見る。
 結局、彼女はただのプレイヤーではなくて、ゲームというものの中に生まれた何かで、まだ僕というプレイヤーの手は届かなくて。
 そして僕が空の少女と一瞬だけ触れて別れたように、観鈴と一瞬だけ触れ合った僕のPCは、消えた彼女を追いかけ、充ても無く空に旅立つ。姿も、記憶も失っても、なお、僕に与えられたのではない、自分の意志で。
 それはSUMMERで見た、かつてのPC達が選らんだのと同じ道であり、そして僕は、自分が彼ら、彼女等と同じ立場に立っていることに気づく。
 「空の少女」…ゲームの中で生れる、プレイヤーや製作者とは無関係に存在する意志のような何か。
 我々の世界の大気のようにゲームという世界のあちこちに存在するもの。実体を持たないもの。けれど、個・或いは総体としてとして一定以上のキャパシティを持ったゲームキャラクターの中においてその片鱗を確認することができるもの(注)。
 貴方が邂逅(あるいは再会)を果たした彼女はこのゲームの終了と同時に去っていこうとしている。

 さあ、プレイヤー。彼方は彼女を探すために次のゲームを目指しますか?

 今見たPC達と同じように、今までと同じように追いますか? それともこのサイクルにさよならをしますか?
 …って、なんで安っぽい妄想SF話になってますか。
 しかもなんとなくアヴァロンの少女ぽくもあるような(つーても小説版見てないのであれがなんだったのかさっぱりわからんので俺印象なのだが)。
 しかし、現実のPSOとかでそういう深い意味での「少女」探しがあったとかいう話はありそうで訊かないな。携帯電話やなんかやの如く、現実は想像や妄想、SF的ワンダーとは違うということかな。ちょっと残念。もちろん、現実になったSF的技術が妄想とは別種のワンダーだらけなのが面白いのでそれはそれでいいのだけれど。

(注)これでは西谷史の小説か。意識(あの人の本の場合は魂か)は人間と無関係に存在し、それを収容するのに相応しい器(人間とかコンピュータ)が生まれたときにそれに宿るのだとかなんとか。生理学的な心の発生のメカニズムネタと競合しないので便利だし、応用も利く面白い設定だと感心したっけ(そういやバスタードの天使でも似たような設定あったな。オカルトとかファンタジーでなんか元ネタあるんやろか…って、あ、人形か。そういやAIRも人形使いの話で、PCもPLにとっては人形で…。うーむ、やっぱこういう方面で考えてもAIRは面白い)。


○KISAさんからの贈り物
 くわねさん反則販促ビデオに合わせ、予告無く(めいたことはしてたが)フルバグッズを贈りつけてみたところ、KISAさんからカウンターがゆうパックで飛んでくる。
 ぐはぁ。
 こ、こ、これは…!
 …
 ……
 こ、こんな貴重な品を…、あ、あ、ありがとうございまする! ヘ(>ロ<)ノ ワーイ
 ということで家宝決定のこと。
 KISAさん、本当にありがとうございました。


11/5

○秋葉凪樹「きらきら」のこと
 少し前、某所でONEは岩泉舞の『ふろん』(単行本「七つの海」収録・集英社刊)のパクリだとかなんとかいう懐かしい話題が出ていたのに触発されて、秋葉凪樹の「きらきら」のことを思い出す。Kanon発売当初、オフィシャルの掲示板で私が参加してた「Kanonを想起させる漫画」だかなんだかのスレッドで出ていた、月宮シナリオに似ているという漫画。
 そもそも当時、私はオフィシャルにはKanonが気に入ったのなら「人形師の夜」もおススメですよー、というふうに、Kanonをダシに好きな漫画の話をしに行っていたのだが、他の人に教えて貰った面白げな漫画をチェックする中、「きらきら」は見つけられなかったという思い出がある。
 そんなこともあって、久しぶりに古本屋巡りなどする途中、意識して秋葉凪樹の名前を探してみましたらば、あっさり発見されました「きらきら」。
 で、問題の表題作「きらきら」を読んでみたわけですが、確かにこれは月宮シナリオを想起させます。
 実は生き霊だった女の子との恋。

「歩さんが…私の事、忘れますように」
「歩さんが しあわせになりますように…」

 というクライマックスで彼女が言う最後の願い。
 ただ、月宮シナリオでは積み重ねた伏線の回収・解放シーンだったこの最後のお願いが、「きらきら」の方ではさらにラストのオチにも繋がっていく…という辺りは両者で決定的に違うところですね。
 ちなみにラストのオチは「きらきら」の方がちょっと切なくて、でも「おわり。」の書き文字が優しくて、私はこっちの方がお話としては好きです。
 でも、その切なさに逆に月宮うぐぅの、よかったじゃねえかコンチクショウというハッピーエンドの良さを呼び起こされたりもしたのですが。

○ハッピーエンド

空は「灰かぶり」が嫌いだと言っていた。
シンデレラは自分の「灰かぶり」な現実から
なんの努力も無しに救われた
幸せで愚かな女

空はそう言いながらも自分も
現実ではありえない
「王子さま」という
奇跡を待っていた

王子さまが来てくれれば
この嫌な現実から連れ出してくれると
あんなに頭の良い子が
夢を…見ていた
 「空のイノセント」(コアマガジン刊)

 で、「きらきら」が気に入ったので他の秋葉作品にも手を出してみたところ、どうもこの作家さん、ハッピーエンドというものにかなりの拘りがある模様。
 作風も好みな上(注)、「安易なハッピーエンド」とか「お手軽な奇蹟」と批判される「Kanon」との対比や、実は秋葉凪樹、Keyの同人もやっているという事実も非常に面白く、ちょっと追っかけて見ること決定。ということで、古い作品とか譲ってくれるという方は連絡下さいましー。

(注)上の「空のイノセント」からの引用で約一名程誤解しそうな人もいるので一応記述。ウテナやアキハバラ電脳組のように直接的に王子さまが出てくるようなエキセントリックな内容ではない。内容は部分的に通じるところもあるけれど。



11/6

○引き続き、秋葉凪樹作品のこととか
 「きらきら」収録、すずめつめさんもお気に入り(蛇の道は蛇というか。ふと見かけて覗いたエロビデオ・漫画専門店で運が良い事に新品で二冊目ゲットできたので、読みたいと言っておられたすずめつめさんにプレゼントしてみたり。三冊めが見つかったらAPRILFOOLさんに贈り付けよう(ぉ )の風俗嬢と少年のお話、「こんにちは、さようなら」を読んでいて、ふと、とある同人誌を思い出す。
 最近結婚した某友人に見せてもらった、天王寺きつねが昔書いていた、例によってのディードリット漫画、「エルフの娘(むちゅめ)」。
 パーンの喪失で無くした体と心の半分を求め、名を変え、体を得られる職業、娼婦を生業とするようになったディードリットのお話。
 結局、毎夜違う男で体を埋める事を繰り返し繰り返す同じ日々の中、彼女はパーンを想い起こさせる一人の少年と出逢い、彼の旅に誘われて再びディードリットに戻るのだけれど、エルフと人間の寿命の差を考えると、この旅で心を得てもまた同じことの繰り返しなんだよなぁ、とか思って、ちと切ない気持ちになった漫画である。
 「こんにちは、さようなら」を読んでいて、この「エルフの娘」を思い出したのは、きっと受ける印象が丁度正反対だったからなのだろうと思う。
 告白し恋人となった幼馴染を、四日前に喪った少年。
 なんのことはない繰り返しの日々が、やっと変わるんだと思った矢先に訪れたおしまいの日。
 喪ったものを埋めるためにファッションヘルスを訪れた彼を、ヘルス嬢は慰める。
 彼女にとってはなんでもない、何も残らない、ただ忘れられていく一日。
 少年は自分を忘れるだろうけれど、少女のことは忘れないだろう。自分もこのなんでもない一日一日を忘れよう――
 何も得ず、何も喪わず、何も残さない、この「エルフの娘」の終わりとは正反対の、続いていくなんでもない一日一日の提示に、でも何故か「エルフの娘」の読後感と同じような、ちょびっとの切なさを感じて。
 二つの短編の中に描かれていた、なんでもない日々の切なさ。語られた、そうでない日々の始まり=なんでもない日の終わりの切なさ。
 描かれている事は逆なのに、読後感が同じように切ないというのが、えいえんが終わりであったONEを思いださせてもくれて、個人的にちょっと面白かったり。

○はい、手ー出しちゃいました(笑)<謎反応

「きらきら」ワニマガジン刊・指定はないけどエッチ漫画(絶版かも)
「放課後」コアマガジン刊・指定はないけどエッチ漫画
「檻の中から」(リクエスト版)メディアックス刊・成年コミック
「空のイノセント I、II」コアマガジン刊・成年コミック(絶版かも)

 ちなみに。今のところ私が読んでいる秋葉作品はこの5冊だけです(空のイノセントのIIIは出てるんならくわねさん経由で入手できるかも。同人誌は通販出来るものは通販予定)。
 先日は秋葉情報募集していながら、自分が何持ってるかとか全然書いてなかったですね(ダメじゃん)、すみませんです。
 検索するとこんなとこが出てきたり。ネットって便利。ありがたや。


11/12

ちこっとぐるぐるして反応したいとこも色々と出てきてますが、宿題を差し置いて新しい事に手を出す事への躊躇があったり、Web日記間の距離がよく判らなくなったりもしてて言いたい事を見送ったりなんだりもする今日このごろ。「物語消費論」がおもしれーとか(近日中に#網状言論F でなんか議論めいたことが行われるかも、らしいゾ。心当たりはチェキ&参加するべし)、Ariaの涼元インタビューを今更読んだとか(これと物語消費論とKtFはセットにするとなお面白い)、散財しまくりとか、いろいろと書きたいことはあるのですが、TUTAYAでプレイヤー借りてプレイ中のDVDファントム…をブッチぎってハマり中の家族計画が愉快すぎるので、気まぐれで先週まで久々にいい感じで日々続いていた雑記更新は例によって例の如くとなっていて、結局、更新も反応も全て気まぐれで行なう事にしてウチはやっぱ暫く不定期更新でいきますです。<それって今まで通りでは

ONE卒再販アンケートへのご回答ありがとうございました。
 ということで再販らしいです。>詳しくはオフィシャルページ

しかしああ、家族計画。プレイ中に余計なことを考えずに済むだけフツーに面白いという事はなんと気持ち良く、ありがたく、貴重であることか。至福。
 IDさんとLaughCatさんの掲示板への書き込みに多謝です。