雑記 、或いは喪われた雪駄の物語。

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2004下半期の日常


 更新する代わりにメールを書いていた。
 時には私でいいんだろうか、とか疑問を抱きつつ、でもそういう自分だからこそと思いつつ。
 "家族"のみんなに助けてもらったりしながら、返事を書いていた。
 嬉しいのと苦しいのとが入り混じったやりとりだった。

 リライトを含めて3本のSSを書いていた。全部KANONだった。
 KANONはすごく自然に書ける。ONEやAIRではこうはいかない。
 ToHeartとKANONだけがあれほどにアンソロジーコミックが出続ける理由の一つはこういう書きやすさなのだろうなと思う。
 キャラクターやエピソードが自然とプレイヤーの中に息づいている。キャラクターや物語に可能性がある。受け止め方に正解がない。
 そしてKANONもやはり自分にとって特別な作品なのだった。
 様々な出会いのきっかけであるというだけでなく(勘違いしてたけど、しのぶさんとの馴れ初めも仲介はONEでなくKANONなのだ) 、心の中に息づいている作品だった。
 色々と言ってきたけど、結局好きなのだった。

 KANONをやったことのない人にKANONの真琴シナリオの説明をするにはどうしたらいいかとか考えていた。
 ゲームをやってもらうのが正解なのだが、そんな時間はとらせられない。
 小説? ドラマCD? アニメ?
 改めて読み返す。聴き返す。観返す。
 小説版はどこかで誰かも言っていたけれど、清水マリコの小さな改変がすごく優しい。保育園での真琴。意図どおりの恋愛ストーリーに再構成されている点も含めて、やはりこの人のノベライズはいい。文章含め小説単体としてはさほど評価できないだろうけれど、いいノベライズ。自分とは解釈が違うのだけれど、こっちの解釈のほうがいい。アンソロジードラマCDにも引き継がれる、名前を知らない気持ち、痛み。それゆえの復讐。天邪鬼。
 ドラマCD。真琴ストーリーよりアンソロジードラマCDのVol.2のが強い。音楽卑怯。
 アニメ。最終話の不意打ちがすきだ。特別編「風花」でも流れる最終話の真琴の声が好きだ。香里を手玉に取る北川が好きだ。絵はどうしてああちゃらいのだろうと思うけれど、嫌いじゃない。
 でもどれもこれもゲームなしではどうしようもない気がした。アニメは単体でもいいかもしれないけれど、見る時間があったらゲームプレイしたほうがいいと思った。
 結局、昔作った偽予告編とシーンテキストを抜き出して見てもらうことにした。
 しかし自分で書いた予告編を読んで泣いてしまったのはどうかと思う。

 本を読んでいたのは風呂の中とかトイレとか病院の待合室や病室で、そういうとこで読める本しか読んでなかった。
 気合入れなくても汚しても構わないライトノベル。
 そんな中では枯野瑛の作品が気に入っていた。出身が近いこともあるのだろうけれど、この人の書くものは不思議と響く。Windのノベライズを読んだときはいいライターだなと思ったけれど、今は好きな作家だと思っている。
 ムシウタが苦しかった。エピソードやキャラクターよりも作者の姿勢が一番苦しかった気がする。悪い作品ではないけれど、嫌いでないけれど、とても消耗した。
 漫画は銀魂を好きで買って読んでいた。他にも色々あるけれど、後はクロノクルセイドの完結に尽きる。あのゴールで全てを持っていった。だくだくと溢れ出しているエピソード、設定、込められたものたちはこの巻数では足りないはずなのだが、それでも6年という重みと作者の力はあのゴールをもってこの作品を昇華させていた。もしもゲームに体験でなくお話を求めるならば、同じような値段で買えるクロノ全巻も候補に入れておいて欲しい。アニメ版はOP,EDはよかった。ノベライズ版も文章はどうかと思ったが着眼点とかメガネ姐とかよかった。でもクロノとしてみると多分ダメ。
 ゲームは人とやるカルドセプトなんかはやってたけど、結局一人でやるゲームはFate以外はなに一つまともに終わらせていない。クラナドも、桜待坂でさえ。
 アニメ。スクランとかリリカルなのはを観ていた。沢近は川澄綾子にやって欲しかった。なのははCCさくらと比べられがちだけど、むしろプリティサミー。本編からスピンアウトで魔法少女ものということでも天地無用からサミー、とらハからなのはと被ってるし。でも第一話での感想は「CCさくらというかデモンベイン<一緒だ」。
 作品自体は当然のことながら都築作品だった。筋でなく芯の通った脚本。燃え。本編を知っていると設定変更によるゲームではあり得なかった情景にじーんとできたり。温泉の桃子さんとかアリサの言動。あり得なかった可能性を見せられるのは少しほろ苦くもあり、嬉しくもあり。シリーズや作品自体を好きでいればいるほど面白くなるという作品。メディアミックスならではのサービスともとれるけど、都築氏のことだからナチュラルにああなのだろうと思う。しかし主題歌を買って最後まで聴いてるか否かは作品全体の評価にも影響しそうな気がする(まだ最終話みてない)。
 音楽。「やさしいライオン」を聴いて、これを歌いながら色々やっていたけれど、覚えてていいよ、を聴いて、ああ、まだ早いのかなとも思った。車の中ではそれらとクロノのOPED、シンクロナイズドロッカーズにマビノギ、青葉姉さんの編集してくれたRにinnocent starter、大塚愛。特に基準なんてなく、聴きたいものを聴きたいときに。

 クラナドについての原稿を書いた。書きたいことの半分も書けていないけれど、とりあえず書いた。
 謎原稿を書いた。手書きにしたかったけれど、絵をつけたかったけれど、結局テキストだけをメールで送った。

 自分なりに普通に仕事をして、普通に遊んで、普通に生きていた。
 ただ、流されていただけで、何かをするというのはなかったかもしれない。
 やりたかったゲーム、読みたかった本、この場所で何かを書くということ。
 やりたいことであっても、そういった、自分から始めなくてはいけないことが以前にも増して出来なかった気がする。

 自分は始めることは出来ても続けていくことができないんだな、と思ったりしていた。
 かといって綺麗に終わらせることもできない自分はなんなのだろう。

 また始めればいいのかもしれないとも思ったけれど。

「それは 誰の代わり…?」
「誰だって 誰かの代わりにいるわけじゃないよ」

 名雪の言葉が痛かった。

 気がついたら、2004年は終わっていた。
 そんな、かんじ。







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