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《雑記帳8月》

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8月1日 耳が聞こえる(C)いずなよしつね

 ほら、海を澄ませば<タイトルの続き

 というわけで一泊二日の海へ行ってきました。
 久しぶりに思いっきり泳げて気持ち良かったです。
 しかし寝ていたら隣のキャンプの酔っ払いの兄ちゃんにたたき起こされ(…何故だ?)、「火を絶やすな」と文句を言われて夜通しずっと火に薪をくべ、そのまま火の番として定着、芋や卵の蒸し焼きに失敗して爆発させたり酒を飲んだり肉やサンマを食ったりしながらスーパーロボットやゲド戦記や指輪物語の談義をしながら朝日を迎えるというなんだか良く分からない夜明かしをし、二日目に寝不足で早々にダウンしちゃったのは残念ですが。
#体力落ちてるのを実感。あんま張り切って泳がなければよかったかも。

 そういえば、一緒にいったメンバーの方々はバーチャロイドの濃ゆいライダーだったようですが、私はバーチャロンは当初思いっきりハマったけれども、仕事とかで忙しくなってプレイしないうちにまったくついていけなくなり脱落した口なんで、なんか彼らのバーチャロン談義を見ているとなんだか眩しいものを見るような気分になりました。
 アビオン系の方々(ここの方なんかのバーチャロンに対するポリシーは必見です。工事終了したら皆見れ)の考え方って眩しすぎて私はついていけないけど、ゲーム趣味人の最前線て感じである意味尊敬の念を抱きます。

 うーん、とりあえず今日はこれだけアップ。
 書きたい事は山ほどあるんだけどねみい。

8月2日 <暫く日付は嘘ですが気にしないで下さい

 自分が知り合いにどういう風に思われているか試す方法として「例え話」というのががある。
 知り合いとの会話に自分の事を自分と悟らせずにそれとなく話のネタとして用いるのが吉だ。
 ちなみに「例えばさ…」なんて語り口は×。
 やるなら「そういえば、〜な奴がいてさぁ」ていう風に切り出そう。
 そいつ(実は自分)への自分の感想を少し馬鹿にした風に話すのが基本だ。
 相手の反応から色んな事が分かってすげえ面白いのでお薦め。
 アドバイスめいた意見が相手から出てきたら、大抵ばれていると思われるが、それはそれで面白いしね。

 で、自分のWebサイトの客観的な評価を知りたかったんで応用してみた。

 「そういえば、こういうサイト見つけたん」

 結果、「毒が無くてつまんない」「レビューがなんか短所見つけてもそれの改善策のせたりして奇麗事ばっかでキモチワルイ(徹底的に叩けばいいのに)」「簡単なことを語るのにわざわざ難しい言葉使って知識ひけらかしたりして馬鹿みたい」との評価をいただく。

 …なるほどなぁ。

8月3日 

 WhiteさんのYU-NOの構造分析を読みました。ベアもスタンフォードも読んでないんおで雑記にはコメントできませんが(^^;;
 YU-NO現代変で上手かったところはプロローグで並列世界にシフトしてしまった後、母親の危機等の「元の世界に帰らなければという明確な目的」が与えられ、それに向かってプレイヤーがゲーム的に試行錯誤する必要があったということ、その為に帰ってきたときにプレイヤーに達成感があった「ゲーム」であったこと。それに対し同様に「帰ってくる」ことが目的でありながらプレイ開始時点でそれを表現できなかったONEは「ゲーム」として達成感を与える事には失敗している…ってなことをONE徹底考察の最期の方で書こうと思っているのだが、図解付きでONE・YU-NOの双方をああいう風に考察されては私の出る幕はなさそう(^^;;
 結論だけ書いて詳しくはこちらで…ってリンク貼って済ませられそうな雰囲気。

 で、YU-NOをちょっと再考察しての雑感。
 このゲームは世界の始まり「この世の果てで恋を歌った少女YU-NO」を描くのが主題であり、ADMS部分はそれを描く為の枝葉、演出にすぎない。しかしADMSという枝葉は単体でも非常に魅力を持っている。
 物語に自己投影する類のゲームというのはプレイヤーのとる作業とゲームの中の主人公の取る行動の意味のシンクロ率が高ければ高いほど作業=ゲームプレイ(或いはシナリオ)に夢中になれる。
 ADMSというのは、プレイヤーの作業とシナリオ上の主人公のとる行為、そしてその目的が限りなくシンクロしている希有なシステムなのだ。
 しかしそれはただのフラグ立てADVである異世界編という幹に接ぎ木され、小さな実を結んだ枝葉にすぎない。
 ADMSの幹であったなら、どれだけ立派な実が、どれだけの数なったのであろうか? 興味は尽きない。

 最期に。
 普通はここでYU-NOの類似作品としてグリムウッドの「リプレイ」とか上げるモノなんだろうけれど、ここは一応漫画感想ページなので、ヴォクソール・プロ&麻宮騎亜のコミック「神星記ヴァグランツ」を上げておきます。
 ちょっと分かりづらいですが、YU-NOと同じネタを力技でなくきっちりと纏めきり、活かしきった設定とストーリーは見事。例によって完結したとは言い切れないですが、これは隠れた名作。後日レビュー掲載予定。<8/5掲載(しかしレビューじゃなくあらすじ紹介だ(汗))

8月4日 劇伴

 X68K&メガドライブで発売された伝説のタンクSTG「グラナダ」のサントラを久々に引っ張り出して聞いてみる(ちなみになんで伝説かっていうと、殆どそのまま商品化、しかもコンシュマー移植まで行われたアマチュア作品てことで伝説になったんよね。しかも実際面白いんだこれが!)。
 したっけ、最終面の音楽聞いたら泣きそうになってしまった。
 なんかあの時のアツイ思いが…

 ドラマや映画なんかと同じでゲームのBGMも感情を揺り動かすのに一役買っているわけで、STGなんかのBGMだとHR/HM調のモノが多く、戦闘が激しいステージになればなるほど音楽もハードになっていって、プレイヤーのアドレナリン分泌を促してゲームに熱中させるようになっている。
#だから逆に最終面では静かな音楽で演出したりする
 また、ACGだと時間制限を伝え焦らせたり、ストーリーのあるゲームだと哀しい場面で哀しい音楽を流したりとしてプレイヤーの感情を揺り動かしているんだけど、このBGMの配置ってゲーム全体にとって結構重要なファクターだよなー、なんて改めて考えてみる。

 つーわけで今日の題目はゲームのBGM。

 またONE関係の話になってしまって恐縮だが、ONEを支える魅力の一つとして多くの人間が折戸伸二氏監修のBGMを上げるんだけど、折戸氏のTacticsからの離脱で音楽担当のUnisonSoundTeamは解散して、ONEでBGMを担当していたメンバーは折戸さんについていったKey派とYET11さんと共に残ったTactics派に別れてしまった(実際には水面下で交流があるのは明らかで、飽くまで仕事上、てことね)。
 そういうわけで「鈴がうたう日」と「Kanon」の音楽合戦にONEの音楽のファンは結構な興味を持っていたりしたわけなんだが、 双方を聞き比べての個人的な感想としては、曲自体は「鈴うた」の方が良かったけれど、ゲーム中に感情を揺り動かしたのは「Kanon」だったと思うのだ。
 折戸さんって作る曲もさることながら、場面に合う曲の選択と配置が凄い絶妙な人なのかも。ONEの「偽りのテンペスト」の発注時と全然違う使い方って凄いよね。
 折戸さんの曲の配置の仕方って「劇伴」だけど、他のノベル系って既製曲一曲主義に近い、テーマミュージック主義だなーとか思ったり。
 キャラクターのテーマミュージックをそのキャラクターのいないところで使うなんて、ゲーム系の音楽担当だと折戸さんくらいしかやってないんじゃないだろうか。他のメディアの音楽担当なら当たり前だけど。

 考えてみれば自分もBGM単体だったらTacticsよりリーフの中上さんの曲の方が好きだったりしてMIDIで拾ったBGMを聞いてたりするんだけど、いざゲーム中聞いてみるとなんだかパッとしない気がしてがっかりする事が多かったりする。
 リーフのゲームが肌に合わないのって、BGMの配置が気に食わないっていうのもあるのかもなー。

 今回の結論。

 ゲームミュージックって、曲自体の良さよりも場面演出にちゃんとなってるかどうかのほうが大切。

 とりあえず私にとってはそう。
 劇伴万歳(私は古い人間なのかもだ…)。

8月6日 火垂るの墓…うーむ

 札幌有数のオーディオショップ「キャビン大阪屋」は品揃えや値段だけでなくメンバーサポートも優秀で、今日はお祭りに合わせた夕涼み企画で、会員に飲み物と粗品を進呈してくれるそうだ。
 で、雨の中それを貰いに出かける。ブランクMDが欲しかったんだけど、売り切れたのか安いパックが無かったんで、ポカリとビデオテープを貰うだけで店を出てきてしまう。
 厚かましい客ですんません。次、またなんか有ったときは買いに行きますんで>キャビン

 で、帰ってきたら今まで見る機会が無かった「火垂るの墓」を金曜ロードショーでやってたんで、視聴。
 原作者が試写で見てたら耐えられなくなって逃げたとか、映画館から出てくる人間が一様に真っ青な表情で無言だったとか、付き添いのお母さんが泣いていたとか、アメリカ人の子供が戦争で勲章貰った祖父に泣きながら抗議したとか、なんだか凄い逸話をたくさん聞いていたので、どんなに非道い映画なんだろうと期待しながら(…)挑んだわけなんだが…

 良く出来た戦時中映画、だね。

 戦争時の日常の破壊と非日常、それすら日常化する様が非常によく描けていると思う。変に大袈裟な感傷やヒューマニズムが無いのも良い。
 しかし覚悟していた妹の衰弱の様も予想よりずっとマイルドだったというのや、あの兄妹って可哀相っていうより馬鹿だわムカツクわっていうので、同情の涙なんか出てこなかった。
 心を揺さ振る程のものじゃないなー
 兄妹が嫌って出ていってしまった家のおばさんや、そこに帰れといったおじさんの言ってる事は正しいと思う、ホント。
 自分のエゴとくだらないプライドで結果的に妹を殺してしまった兄には本当にムカツいた。
 これ、今まで勘違いしてたけど厭戦映画じゃないんだね。
 日常が崩壊したときの自分のありようを考えさせるプロパガンダ映画なんだね。あの兄妹は反面教師で。

8月7日 色々と購入

 こちらのサウンドカードレビューを読んでいたら自分が使っているのが購入不可に認定されるほどの粗悪品だと評されていた。曰く。ノイズが酷い。
 …ヘッドホンで聞くときのノイズって、他のカードでは聞こえないモノなのだったのか!?
 YMF724チップだからって全部同じ音じゃないのか!?
 し、知らなかった…
 何にも考えないで一番安いの選んでたよ(お馬鹿)
 なんか悔しくなって今まで使っていたDCSのYMF724なサウンドカードを売り払い、同程度の値段だけど評価の良いやはりYMF724のXwaveを買ってくる。5000が欲しかったけど、Pro(デジタル端子付きで新型の6000より高かった)しか置いてなかったんで古いけれど192にする。2780円。
 ついでにブギーポップの新刊とピュアガールとgmを購入。散財。

 家に帰って早速Xwaveを取り付け。
 …ほんとだ。ノイズ無い。
 低音も聞こえやすくなってる。
 しかもYAMAHAのソフトシンセ「S-YXG50」までバンドルされてるしDCSのとは大違いだなー(今はS-YXG100が出てるんで複雑な心境だが)。今回のは良い買い物だったな、うん。

 でも初めのDCSを買ったお金を合わせると(売却を還元しても)Xwave6000が買えたのよね、トホホ…
 安物買いの銭失いとはよく言ったものである。
 やっぱなんか買うときはリサーチが必要だなー


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