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《雑記帳10月》

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10月1日 語るための言葉

 私は基本的に何かについて語るのに他人の言葉や誰かが作った法則なんて物を使いたくない。
 自分で語りたいと思った物にまでラベルやレッテルを貼って安易に分類してしまいたくない。
 だから本当に語りたいものについてああいう風に書くことはないでしょう。
 皮肉やおちゃらけとしてああいう風に書けたら面白いだろうな、とは思いますが。
 同時に、自分に無い知識、語彙には感心と憧れというものがあったのも事実で、憧れるものを真似したがっていた自分も存在する。

 …真摯に聞いておきます。

 自分の思ったことが一言で言える、伝えられるならばナントカ説、ナントカ論という知識や語彙は有用だけど、確立しているからといって法則や説が絶対の真理などであるはずはなく、それを自分の正当化に使ったり、良く分からない言葉を無理して使うのはカッコ悪いよなぁとか考える。

 せっかくなので、今日は今木さんへの反応に終始しよう。
 時期逃してるけど、ONEのこれのラストの文について。

 確かに、ファンタジーであることを受け入れなくてもONEという物語を楽しむことはできますね。
 むしろ、浩平が状況に納得したわけではなく、状況を受け入れただけなのだと思う(主観的的体感を味わう)ことはONEのストレートな楽しみ方でしょう。
 ただし、それは「俺」という折原浩平の物語であって、「僕」である折原浩平の物語ではないですが。

 ONEは二つの別の物語が同時に描かれ、同時に収束していく。「俺」のラブストーリーと「ぼく」の永遠との戦い。
 「ぼく」は「俺」の物語を回想し、それを武器とすることで永遠に打ち勝つ。
 「俺」の物語は当初は永遠という障害が恋人を引き剥がす悲劇であるが、永遠が「ぼく」によって壊されることで再会のハッピーエンドへと変わる。
 「俺」の物語を楽しむには世界についてはどうでもいいけれど、「ぼく」の物語は不可思議な永遠の世界に一年間囚われた「僕」が現実へと帰還する様を描いたファンタジーなのだ。
 こっちの話を受け入れる為にはファンタジーであるという覚悟が必要かと。
 …って、良く考えれば「ぼく」も途中まで自分が置かれている状況を理解していないんだっけか。
 ファンタジーであることや世界については「ぼく」がそれに気づくまでは理解している必要ってない…というより、全ての物語においてそれがSFである、ファンタジーである、ホラーであるなんて事を読み手が理解している必要は全く無い? なんであれ物語世界に説得力さえあればいいわけで…って…ぐわぁ、こんがらがってきた。あとで世界考察修正か…? って、げげ、大作業かもだよ…(汗

余談。
 「俺」の物語はリアルワールド、「ぼく」の物語はインナーワールドでの物語で、俺も僕も同じ人物。

 観点を変えると「ぼく」の物語は実は「俺」が恋愛に際して発覚した乗り越えるべきトラウマについての心理的葛藤でしかない。
 永遠と僕の対決は、子供であり続けたい自分と大人になりたい自分の対決なのだ。
 浩平がヒロインと別れなければならないのは大人になりきれなかったからで、言ってしまえばToHeartのあかりシナリオであかりと子供関係のままでいたくて勃たなかったヒロと一緒である。
 ONEもトラウマから来る異常性癖やインポ、ヒステリー、暴力性等で表現し、それをヒロインとの愛やリハビリで克服していくということで内的葛藤を描くことも可能であっただろうが(事実、長森シナリオなんかそれをちょっとやっている)、エンタテイメントとしてそんなもの見たがる人間は少ない。
 かれの内的葛藤をリアルにただひたすら自己問答させても見たがるものはいないだろう。
 彼の私小説的な葛藤を心の中の悩み事でなく、戦いの物語にしてエンタテイメント性を付加するには、「子供の頃の自分」を物理的な敵や障害として表現、それを打ち破る彼の姿を見せることが最も相応しい。

 …ここ数ヶ月、ONEとKanon関連の事しか雑記に書いてない気がする。
 人として大丈夫なのか、俺?(涙)


10月2日 

 昨日の続きっぽく。
 議論や意見発表において、法則や事例を持ち出した時点で、その人は絶対にそれを自分に都合の良いように使っている。
 そのことに自覚的、或いは自虐的な人間の言は面白いが、そうでない人間の言はイタい。
 本田さんの我田引水は自覚的かつ自虐的で、ついでにギャグでしょう。
 あの人の論考とかレビューって、基本的に笑いをとることを目的の一つとしていると思います。
 分かんない人が見るともっともらしく感心しちゃうような事なんだけど、実は分かる人がみればギャグになってるっていう。
 で、ギャグに紛れさせて本当に言いたいけれど言いにくいことを自分の言葉でズバっと語ってるというか。

 収束宣言は出ても全然ほっとできない(笑顔で家に帰れた村民の子供の無邪気な笑顔が痛過ぎる)茨城県東海村の原発事故だけど…
 作業員に労災適用されるのだろうかっていうのが実は一番気になってたり。
 事故原因については、どこまでが本当でどこまでが嘘や建前なのか分からないんでなんとも言えない。だから言わない。

10月3日 アニメ最終回について色々と

 天使になるもんっ
 放映当初に某掲示板にて書いた第一印象「リアル・藤子アニメ」っていうのは正しかったと思う。
 非日常が日常化していく様、マンネリの後ろにある登場人物たちの心の動きをマンネリなストーリーの連続の中で少しずつ視聴者に突きつけていく。
 そういう物語。
 最終数話はドラえもんでいうところの「さようならドラえもん」関連の回で、だから最後にシルキーが転校してきて、また日常的な非日常が始まっていく。
 うん、やりたいことは分かるし、そこら辺は良く出来てたと思います。
 でも良く出来てるけど面白くはないんだよね。
 一話一話にオチがついてないのが問題なのかな?
 夏海ちゃんを活かして三角関係ラブコメとして、毎回、夏海ちゃんと上手くいきそうになるんだけどノエルに邪魔されてトホホな祐介っていう話でテンプレート作っておけば視聴者も藤子アニメライクに楽しく見れたのになぁ。
 それにマンネリ具合も心情描写のシリアスさも意味不明なギャグ部分も中途半端。
 それら全てがぶっ飛んでて笑いも泣きもとれたウテナという前例があるだけに、中途半端なのが本当に惜しい。
 エロスとミューズが人形に戻るシーンの緊張感、序盤のシルキーのギャグ、意味不明さ、個々の要素は良いのに、それらが話の中で全部突発的にしか機能していないのも勿体無い。
 毎回毎回の日常が面白く書けてればそれらがアクセントとして生きてくるんだけど、日常がつまらなかったからなぁ…
 ウテナとスタッフが重なってるだけに勿体無い気分いっぱい。
 ウテナの何があっても決闘やって終わりっていう様式美は偉大だった。

 下級生
 「ToHeart」の後番で、やってることは一緒でした。
 彼女持ちの主人公が、毎回色んな女の子に出会って、でも彼女の元に帰っていく的なお話。
 似たような美少女恋愛エロゲのアニメなんだから当然ですか。
 でも、何も起こらなかった鳩に対し、この番組のラスト付近は凄かった。
 あかりと志保という、ずっと主人公の傍にいた二人の女の子、一方は主人公とデキてて、もう一方は横恋慕、女の友情ぴーんち! という展開は全く一緒なんですが…
 下級生版志保たる美雪ちゃんは、ラスト前で主人公をあかり的愛から奪っちゃおうという行動に出るし、主人公、それに気づいてうわあーだし、その現場に愛ちゃん現れるし、その後で美雪は愛に戦うって宣言するし、もう、見てて呻き声あげちゃうくらいヤな展開でしたね。
 美雪と愛と主人公のこれまでの関係が非常に良好に描かれていただけに、美雪ちゃんの横恋慕してしまった事への悩みや思い切りがイタいイタい。
 作画がヤバいのがアレでしたが、その展開をしっかり描いた脚本や演出は凄い見事。
 台詞も何気ない行動も非常にそれっぽくて、カメラ位置も非常に良くて。音楽のインサートが凄い盛り上げてきて。
 嘘をついて買い物につきあって貰った後、主人公に選んで貰った服をプレゼントして告白して目をつぶる美雪、それをそっと拒絶する主人公の台詞がすんごく良くて。
 最終回はどうってことなかったですが、その前の回のあの展開と描写が見られただけでこのアニメには非常に満足でした。
 鳩でこれやってくれてればなぁって思ったり。

10月4日 ぼくの(わたしの)考えるマトリックス2

 マトリックスはサイバースペース(ネットダイブした世界)をサポートしたTRPGでなら再現可能なので、マスターをする人間としてはシナリオをちょっと考えたくなる。
 映画のあのラストの素直な続編というのはキアヌ一党のマトリクスにおける「現実に帰れ」な新興宗教的布教活動の後のターミネーター未来における知性化機械群VS人類のゲリラ戦だろうが、布教活動部分の時代の人類やコンピュータの反応を考えると非常に美味しい。なんぼでもシナリオが作れる(つーか、映画そのものがその一例なんだけど)。

 つーわけで幾つかマトリックス世界のエピソードを考えてみる。
 「エージェント+マトリクスに固執し、マトリクス内での望みを適える人間」と「マトリクスを抜けようとする人間」の対立、真実が見えない大衆っていう構造がデフォか。

1、マトリクス世界で病気の妹を抱えた青年がいる。
 病気を治す為に働いている。キアヌが「病気なんざ気の持ちようで治るんだぜ」的布教を。青年はマトリックスの真実を知らされ、妹にもマトリックスからの脱却を薦めるが妹には理解不能。
 そこにエージェントが現れ、妹を人質に。
 青年はキアヌの元で修行(笑)していたのでエージェントにも負けないが、エージェントは妹を人質にとって言う「キアヌを殺せば妹が病気だというプログラムを修正してやろう」と。

2、共にマトリックス世界を抜け出した恋人同士。
 しかし、身体の場所が別々だったので、現実世界ではナカナカ会えない。
 会えるのはマトリックスの中だけ。

3、コンピュータがキアヌに共鳴する人間を混乱させようと、エージェントにキアヌの姿をとらせる。

4、現実世界からジャックインする際の事故で記憶を喪った異性に恋してしまったマトリックスの一般人。
 徐々に記憶を思い出し、「この世界は嘘だ」とかなんとかいいながら超能力なんか使って見せる異性。
 エージェントも出張ってきて巻き込まれストーリー。

5、ONE〜輝く季節へ〜
 いや、意志力強い奴なら無意識にマトリックス内を改変できるんだから永遠の世界も作れるって!
 誰かONEを英訳してウォシャウスキー兄弟に送ってやってくれ!!(馬鹿)

 つーか、意志力絶対主義と外部からのプログラム操作でマトリックスって古今東西のあらゆるキテレツ物語の整合性が取れちゃうのよね。
 超能力も魔法も霊も全部だぜ。
 予知能力? アカシックレコード=マトリックスのプログラムでどうだい。
 便利で美味しすぎ。コンピュータでもネットでもテーブルトークでもいいからRPG化して欲しいよ。
 普通のサイバーパンク物のネットダイバーと一般人を逆転させただけなんだけど、これ物凄く面白いって!
 とっととゲーム化するべきだね!


#すげーおもしれーKanon漫画があるサイト「歌って踊る駄目人間」の日記から「ONEのメッセージってば<エロゲなんかやめて現実の彼女作れ>だよね」とか「マトリックスとONEって同じな、現実逃避はイカンての」的発言にリンク張ろうかと思いましたが、文章サイトは移転中とのことで、保留。


10月5日 STGのストーリー

 あんまり知られていないようだが、シューティングゲームのストーリーっていうのは結構SF的に凝っていて面白い。
 これは3Dのリアルなミッションクリア型のゲームではなく、2Dゲームの話ね。
 多くの2DのSTGでは基本的に「たった一機の戦闘機が一つの軍隊を壊滅させる」という凄いストーリーなわけだが、そこら辺を逆手にとって、現実ではなくバーチャルリアリティ世界に戦闘機パイロットを送り込んだ話である東亜プランの「V・V」だとか、人類の思い込みによって作り出されたかつての宿敵の「幻影」をトラウマ解消の為に物理兵器で倒す「ダライアス外伝」、たった一機で敵を殲滅可能な程圧倒的な戦闘機が存在する理由としてのオーバーテクノロジーの理由付けを行った「レイフォース」)、「サンダーフォース5」※2)といったちょっと燃えるSF設定があったりする。なもんだから、ひそかに一部の二次創作なんか凄いハードSFチックだったりして楽しかったり。タイトー系のSTGの二次創作小説なんか燃えるもの多いです。

 運動に対して受けるGの事だけを考えても自意識を持ったコンピュータ制御の無人戦闘機に対抗しうる有人兵器が無いことは自明だが、レイフォースの自機「X-RAY」は知性化機械に対抗するべく人間の身体を機械化し戦闘機と融合させた機体、機械と融合した人類であり、無人機を凌駕可能である。しかしX-RAYは「人間」「機械」「肉体」の認識が不可能な自我の崩壊に陥り実験中に事故を起こし、後に倫理的に問題があるとして封印される。しかし知性化機械群への人類最後の反攻作戦にただ一機(二機)、駄目元で射出される。そんなわけだからクリアしてもエンディングでは誰にも回収されないで宇宙を漂いつづける…

※2 TFシリーズにおいては、4までオリジナル宇宙の話であったが、5において地球が舞台となった。4のエンディングラストにおいて大破し、宇宙を漂っていた自機「ライネックス」は地球に流れ着き別星系のオーバーテクノロジーを地球にもたらして偉大なる(Vast)者共(〜ian)が作りし鉄塊(steel)という意味から「Vasteel」 (Vastian's steel)と呼称される。そのオーバーテクノロジーによって作られた自意識を持ったコンピュータ「ガーディアン」がTF5における敵であり、5の自機は「Vasteel」のリファイン・レプリカである「ガントレット」である。オーバーテクノロジーにはオーバーテクノロジーを。ガントレット部隊は「サンダーフォース」チームとして自らが生み出した兵器の群れに守られたガーディアンの懐へと突っ込んでいき、ガントレットはガーディアンが修理したバスティール・オリジナル「ライネックス」と対峙する…。かつて別星系でオペレーション「サンダーフォース」を完遂した機体と地球圏の「サンダーフォース」チームの戦い。プレイヤーの胸に去来する想いはケイン・マクドガルと同等かそれ以上! それを盛り上げる戦闘のBGMはなんとTF4のOPテーマ! 熱いぜ!!

 …つーわけでSTG。小島さんとこの掲示板で話題になっているPSソフト「フィロソマ」を買ってくる。
 4年前のゲームなんだけど、これに出てくる戦闘機がもう「雪風」以上に愛らしいって話だったんだけど…
 なるほど、女性系マシンボイス(非アイドル系声優)で起動チェックだの「スタート・エンジン」だの言われればそれ系のマニヤは溜まらんわな(笑)。
 ゲーム画面自体は奇麗だけど自機が背景から浮いちゃってて難だけど、ムービーはナカナカ格好良い…が、メガCD版「シルフィード」程の感動はなく、ゲーム画面とムービーの繋がりも頑張っているけれど、FF7やサンダーフォース5を見てしまった目にはちょっと物足りなかったり。…4年前だもんなー。
 ただ、ムービー中、もしくはゲーム中の「イェッサー!」「ラジャ!」が事ある毎に出てくるヴォイス演出は本当に素晴らしい。
 端々の設定等がなにやらミリタリーSF的にマニアックでもあるらしいので、そのうち頑張ってクリアして確かめてみよう。
 武装にディレイレーザーなんかがついてるし、背景から自機が浮いてるけど(しつこいな)絵も奇麗だし、ゲームがちょい単調なくせにどことなく攻撃が理不尽等の七難はそこら辺で隠せそう。

 ところで雪風といえば桂さんのところで秋子さんのジャム=雪風のジャム説から発展したネタが出ていた(笑)。マニアックな笑いですが、Kanonと雪風と両方知ってる人はかなり笑えるので是非見に行きましょう。


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