西谷祥子作品
        
解説コメント集 NO.1



                       作品についての解説と 管理人がネット上で書きこんだコメント、
                       掲載に協力してくださった方々のコメントを集めてあります。









行ってしまった小鳥


デラックスマーガレット1970年春の号掲載 (コミックス未収録)


                                                    BGM「月の光」




       悲しく、そして美しい 読みきり短編です。

    モチーフとしては類似のものも見られますが、それを超えて
    西谷作品で短編中の最高傑作ではないかと思えるのです。



[ 鈴木めぐみさんの掲示板で西谷作品探求のおたずねがありました。その4時間後 斎藤は打てばひびくように(?)お答えして、とても喜んでもらいました(^^) 99年7月17日の書き込みです。]



《打てばひびく‥かな?》

おたずねの件ですが、・・・・・わたし 知ってます。(^^) 
おたずねの作品は昭和45年(1970)にデラマ春の号に掲載された読切り作品 「行ってしまった小鳥」です。  


こんなお話の読切短編でした。
  「一人の若者が広大な温室の中で小鳥と小鳥のような少女を育てていた。あるとき、外に出た若者は事故に会い、帰り着くことが出来ず死んでしまう。若者は名家からはじき出され隠された存在だった。事故ではじめてその存在を知った、妹にあたるヒロイン(彼女は若くして財閥の家を切り盛りする冷徹な実務家)は収拾するため温室をおとずれる。そこで見たものは若者の帰りを待っていた小鳥のようにさえずる事しか出来ない少女。少女はヒロインの手を逃れるように飛び、死んでしまう。後日、温室に残された若者の日記を読んだヒロインは、日のあたる路を歩んできた自分の身と引き比べ、若者と少女の絆を思い悔悟の念に泣き伏す。」

 「行ってしまった小鳥」はだいたい、こんなお話でした。
<ああああ、われながら文章力と記憶力が足りない!(笑)>
この作品については、情報としゃべりたいことがあるのですが、2時を回ってしまいました。今宵はこれくらいにしとうございます。(^^)
       
     [99年7月17日・鈴木めぐみさんの掲示板への書きこみより]


[続きです]

この作品は傑作でした。読み返した時
[西谷さんは明るさも暗さもキチンと描くことの 出来る作家さんだったんだなー]という思いを一層強くしたものです。楽園と現実、生と死。
作中、若者の残した日記の1節、
[赤ん坊を手に入れた。元気でよく笑ういい子だ。] というのがありました。 そこから、小鳥や樹木とともに楽園をつくっていったのですね。
 ドキッとします。うーん、あぶないです。(笑)
 じつはあぶなくて、そして美しく悲しいお話でした。西谷作品の短編群の中で必ずベストテンに入る傑作だと思っています。

    [99年7月23日・鈴木めぐみさんの掲示板への書きこみより]




[その後、しばらくしてからの書き込みです]


早稲田の現代マンガ図書館で、3年ぶりに読み返しました。
やはり、これは傑作中の傑作です!
 西谷さんは色々なもの、色々な要素が描ける作家でしたが、 これはかなりの要素が入っていて西谷作品フリーク向けであるような気もしますが 短編作品中のベスト1ではないかと思うのです。
 美しさと悲しさとは 気持ちのなかに 染み入ってくるようです。
  この作品がコミックスに収載されてないのは残念であり、「少女漫画」の損失だと思います。
 うーん、どうにかして何とかしたいです。( なんとかって何でしょう? (^^))


   [99年10月27日・鈴木めぐみさんの掲示板への書きこみより]












          
喪服のにあうエレクトラ
 


別冊マーガレット1972年1月号掲載(コミックス未収録)

 



   西谷先生の娯楽作短編では最高傑作であろうと思われます。シンデレラを下敷き にしていますが、その換案は実にたくみです。堂々たる娯楽作です。



          



        [ 99年7月23日・鈴木めぐみさんの掲示板への書きこみより ]

「エレクトラ」について

正直に言うと、この作品は読んでおりません。早くも齋藤の限界が
 露呈してしまいました(^^) ちょっと、口惜しいので友人の島崎さとしを呼んできました。 彼女は、好きな作品なのでよく覚えていると言っています。聞き書きしてみました。

 <エレクトラは末娘、二人いるお姉さんはおしゃれで美人。さえないエレクトラは小間使いのよう。お金持ちのおばあさまが、喪服の似合うことがわかったエレクトラを引き取ります。引き取られたお屋敷の中でもエレクトラは喪服しか着せてもらえません。でも、エレクトラは だんだん美しくなっていきました。>

というお話だそうで、印象に残っているセリフは、
お屋敷に出入りしている喪服コーディネーター(?)の お姉さん談
 「これからはピンクでもバイオレットでも大丈夫よ」というのと 
  取り入ろうとするお姉さまが自分の結婚式におばあさまを招待すると、
おばあさまはそこで一言、
「エレクトラ!新しい喪服を着ていけるパーティが見つかったよ!」   (笑)
「おばあさま!まさか私の結婚式に喪服でいらっしゃるおつもりッ!?」(大笑い)

   ・・とてもうれしそうに叫んだおばあさんの表情が忘れられない、と さとしくんは言っていました。ぽいママさん、こんな話でしたよね?????

  なお、別冊太陽 少女漫画の世界Uというムックで「エレクトラ」の扉絵を見ることが出来ます。 




        [99年10月22日・鈴木めぐみさんの掲示板への書きこみより]


16、17日の土日に東京に行ってきました。研修会場・投宿先はニューオータニでした。ご存知の人も、おいででしょうが、ここは国会図書館と目と鼻のさきなのです。会場を聞いた時、これは!と思いましたが、土日は基本的に休館日なんですねー。行ってみたかったんですが。いずれの日にか、平日に乱入してみたいと思います。

  日曜の昼に研修が終わったのでただちに地下鉄にのって江戸川橋駅まで。
早稲田のマンガ図書館へ行ったのです。

「喪服のにあうエレクトラ」(別マS47.1月号)読みました。
これはやっぱり、齋藤は未見の作品でした。読んでみたら、傑作でした!傑作でしたねー。これを読まずしては西谷祥子作品を語ることができない、というくらいの!
  齋藤、読まずしてすでにさんざん語りまくってますけど(笑)(^_^;)

西谷さんの「うまさ」が際立つすぐれた娯楽作です。好きだった人、強く印象に残っている人が多いのも うなづけます。

     末娘エレクトラのお姉さんは二人でなくて三人でした。

 一番上のお姉さんの結婚式に喪服姿のエレクトラを出席させないようにと、
一計を案じた姉達がだまして呼び寄せたのは「死神」と呼ばれている長髪の陰気な美青年(^^)  式から閉め出され、引き合わされた二人はあちこちの葬儀でよくみかける者どうし。たちまちにして意気投合いたします。
陰気なもの同士の二人でしたが一目会ったその日から、段々に顔が輝きはじめます。
ところがなんと青年は大伯母さまを上回る大富豪の息子。
とんとん拍子に話は進み、夢心地のまま結婚式。   この日ばかりはエレクトラも、大胆に胸元のあいた輝くばかりのウエディングドレスを身にまとうのでありました。   
さてさてこの続きは本編をごらんください。

 ・・・などと浜村純 調になってしまいましたが(^^)
ウエディングでエンディングです(^^)

    前にあらすじをきいたときにシンデレラを下敷きにしているのはわかりましたが、
読んでみると実に設定がたくみです。葬儀ときけばかならず参列するのは、
エレクトラと大伯母さまの場合は、似合っている喪服姿を見せびらかすため(^o^)
青年の場合は、極端な人ぎらいで口下手なのに人恋しくてたまらず 葬儀なら口を開く事もなく笑って見せる必要もなく人ごみのなかに身を置いておく事ができるから(^o^)という設定。
うまいです!堂々たる作品です。これがコミックス未収載とは惜しいです。残念です。

  でもマンガ図書館に行けば入館料300+100円でこの掲載誌の閲覧ができます。
あなたも西谷祥子作品の真髄にふれてみませんか?
などと、さしでがましい事言ってますけど、27年も前に発表された作品を 
やっと、やっと
5日前に、はじめてよんだ人間の言うセリフでしょうか、これが!(爆笑)
 われながらおこがましいったら  ありゃしませんねー (^o^)(^^)(^O^)(^_^;)

えーながながすみません。次の作品に付いては、また次回です(^^) では

               
              


  
                   





     結婚への招待



りぼんデラックス´76年冬の号掲載(コミックス未収録)





[2000年1月20日書き込み]

●齋藤が鮮明に覚えている西谷作品がありました。
【ヒロインのリリーは両親がいない女学生。育ててくれた祖母は良心的な結婚相談所を 開いている。おとなりの花屋さん、アンドレイは好青年。相談所の事業拡大をめざすリリーはクラスメートをまき込んで女性実業家として生きる決心をする。そのために、なぜかモーションをかけてきた学園のアイドル ミシェルの誘いを涙ながらにことわってしまう。すべりだした新しい結婚相談所にある日、場違いとしか思えない眉目秀麗な青年貴族があらわれて‥】       というお話でした。

ありありと良く覚えているのに[タイトル不明!] [掲載誌不明!]
[ なぜ、手元にないのかも不明!](^^)というけっこうキツい状況だったのです。 
今回、特別に資料をえいこさんに貸していただいて、それが判明しました!それは『結婚への招待』という作品だったのです!!!!わっ!この作品だったのか!!送っていただいた小包をあけたとき、見覚えのある表紙が目に飛び込んできました。「りぼんデラックス´76年冬の号」でした。じつは、以前 持っていたものだったのです。考えてみると多分、10年前の家の建て替えのとき、捨ててしまったのでしょう。ええ、記憶はありませんが間違いなく自分で捨てたのです。

齋藤は親にも兄弟にも配偶者にも 漫画を捨てられたことは1ぺんもありません(^^)
自分で捨ててしまうのです。馬鹿ですね−(^^)(^^)

もう1冊のりぼんデラックス(´76年春の号)には西谷さんの本格デビュー作『春子のみた夢』(´65年)が再録されていました。あっ!この表紙も覚えてる!(^^) わっ!この作品だったのか!!読んだことがあるどころか、齋藤が忘れられなかった
「そんなやくそくじゃなかったわ あたしはまだ子供です!」
というセリフが使われていたのは これだったのか!!この本は そうですね、推定15、6年前に手放したんだと思います。うーん (笑)

もう1冊、『3月・花のころ』が収載された りぼん´74年3月号も貸していただきました。この作品は未見のもので大収穫した。(でも広告を見るとこの次の4月号は読んでたと思います。付録の 
のがみけい『ガールフレンド』は はっきり覚えてますもの(^^)
まだらに読んでいたんですねえ(^^) )

この再会と出会いは感動的でした。謎がとけたこともあってか、思わず目頭がウルウルしてしまいました(^^)まだまだ、感動する心が残っているのか、それとも、なにかのせいで涙腺がゆるくなってきたのか、(^^)さあ、どっちかなー と自分でも思うのですが‥えーと、あなたは どっちだ思いますか? (^^)

>えいこさん 貴重な資料 ありがとうございました。

えー、 さらに オチもついております(^^)さて、一段落して そういえば「教えて!この作品」のコーナーに『結婚への招待』が まだ残っていたかな、と思い、行ってみると、以前の齋藤の書き込みがありました。じつは 内容をありありと覚えている作品に対して 言う事には‥
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●どうもー。西谷祥子さんの『結婚への招待』という作品ですか。私も知りませんでした。そのタイトルは初耳です。りぼんデラックスだと読んでいたかも知れませんが記憶にはありません。どんなお話だったのでしょうか。コミックスには収載されてないと思います。コミックスは、齋藤 全部もってますから。
(全部持ってるはずなんですけど‥(^^))逆に情報いただいてしまったようですみません。西谷作品リスト(探索)に加えさせてもらいます。いやー、やはり西谷作品は膨大ですねー。(99年11月12日)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
‥いやはや言うにことかいて
「(そういう作品があるとは)私もしりませんでした。」「そのタイトルは初耳です」「どんな作品だったのでしょうか?」   (爆)(爆)(爆)
(^^)(^O^)

あははははは‥

齋藤は しばらく タガが外れて笑っていました‥(^^)(^^)
  

     [00年1月20日・鈴木めぐみさんの掲示板への書きこみより]


 

解説2 解説3 解説4