この聖画は、イエスのご生涯中のある特別な出来事を描いた物ではなく、イエスが幼い時から人としても、すでに将来のご苦難をよく知り、それについて考えておられたということと、聖母もまた予言によって来るべき御子のご苦難を知っておられ、それを心の中で耐え忍んでおられたことを私たちに表します。聖母は人類を深く愛し、また御子のご苦難とご死去によらなければ、その救いが不可能であることも知っておられたので、この内的殉教を忍ばれたのです。従って、その慈しみに満ちたまなざしは、この世の子等の上に注がれています。それゆえに、この聖画においての聖母は、神の御母、人類の母、あがないの協力者、すべての聖寵の仲介者として示されています。聖母はみ摂理によって与えられた使命を成し遂げる為にすべての悲しみを甘受し、全き愛と権能を授けられました。「絶えざる御助けの聖母」という美しいみ名は、聖母のこれらのすべての称号を余すところなく要約しています。

     
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   この聖画の原画は板の上に描かれたビザンチン式の絵で、非常に古いものであり、クレタ島で長い間崇敬を受けていましたが、15世紀にローマに移されました。聖母は度々出現して、ローマで崇敬を受けたいと望まれ、「絶えざる御助けの聖母」のみ名を告げ、聖マタイ聖堂を指定されました。聖画は3世紀の間、この聖堂に置かれ、多くの人々がここを訪れました。1798年フランス革命の際に、聖マタイ聖堂は破壊されましたが、幸いこの聖画は、聖堂を守っていたアウグスチノ会の修道者たちに救い出され、かれらはこれを会のある小聖堂に運び保管しましたが、このことは一般には知られていませんでした。しかし1866年、聖画は摂理的な出来事により見出され、時の教皇ピオ9世のご希望で、レデンプトール会の創立者聖アルフォンソに捧げられた聖堂において、再び崇敬を受けることになりました。それは、この聖堂が以前の聖マタイ聖堂の跡に建てられていたからです。それ以後この聖画にはいろいろの奇跡が起こり、そのため多数の人が特に「絶えざる御助けの聖母」というみ名をもって聖母に祈るようになりました。
 

 

 
    ギリシャ語で「神の母」の頭文字です。
     
   

聖母のヴェールの星、聖母は「海の星」と称されています。天国の港に私たちを導くため、闇夜にキリストの光を放たれるのです。

 
 
       
    大天使ミカエルです。ミカエルはキリストのご受難のさいに使われた槍と胆汁の器と、海綿を刺した草の茎を手にしています。その上にあるギリシア語は大天使ミカエルの頭文字です。
       
    大天使ガブリエルです。ガブリエルは十字架と釘とを手にしています。その上にあるギリシア語は大天使ガブリエルの頭文字です。
       
    イエズスキリストのギリシャ語での頭文字です。
       
    いつも私たちに視線を注ぎ、私たちのあらゆる悩みを思っておられます。彼女はイエスでも天国でも、周りの天使でもなく、大切なことを伝えるかのように、私たちをまっすぐにまなざしを向けています。
       
   

マリアとイエスの手、たなどころを御母のたなどころに向けています。これは贖罪の恵みを御母にゆだねたことを示しています。

       
    赤い胴着はキリスト時代の処女(未婚女性)の用いた色です。また、紺色に緑の布で裏打ちされたのマントの紺は、パレスチナの母親たちが用いた色です。マリアは処女(童貞)でありながら、母であることを示しています。しかも、赤・緑・紺は王族の色で、この絵が描かれた当時、皇后にしか使用が許されテいませんでした。
       
    マリアと同様、イエスも王族のみにゆるされた色を着用しています。皇帝だけが緑の胴着を着て赤い帯を締め、金襴の布をまとうことができました。
       
    落ちそうなサンダルは、一本の紐でやっとキリストにぶらさがっている人の魂のシンボルです。聖母への心身を表しています。これはたった一本の紐でもよいから、キリストにつながれていれば必ず救われるということを表しています。
   
 
 

参考文献 絶えざる御助けの聖母への祈り(絶えざる御助けの聖母信心会)/レデンプトール修道会パンフレット

   
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