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告死天使
駅の待合い室の椅子に腰掛けていた。
たった今、世界が始まったかの様に一切の過去から遠く離れ
窓辺の風景に見入っていた。
前頭葉に手術したかすかな痛みがかすめた。
頭蓋骨の振動が音楽にも聞き取れる。
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電子音に全意識を集中させた。
時空の狭間からこぼれていた旋律には
言葉が隠されていた。
「#$*の三千年間を`~&:@が支配し、
つぎの三千年間で支配が交代し、
最後の三千年間を,.-#">が支配するとしている。
本来の伝承の改<>+`)で
絶対的$%#&'として固定する意図;:@0が、
&%$<>-^:ちの教えが持っていた
本来の緊張感と易姓革命的な思想は
すっかり破壊:;@$#"">>>」
聞いた事もない声が耳鳴りみたいに響く。
言葉は幻聴だろうか。
免疫力が低下しているのかもしれない。
待っても誰も来ない駅舎。
雨雲は去り、水たまりに晴れ間と雲が映っている。
森の奥に急に開けた場所があり奇妙な校舎の前には独りの男が佇んでいた。
近づくと郵便配達人に変装しているキクオくんである事がわかった。
何か語りかけるが、影絵のような言葉を理解する事はできない。
手招きして笑っているので、彼を追ってみることにした。
講堂の中へ入る事をすすめているらしい。
「どうぞ!」と右手を出し奥へ招き入れる仕草をした。
硝子に写るわたしは小学生であるらしかった。
木造の香り立つ化学材質の通路を奥へ向かって行く。
壁は呼吸して、イオン発生させているようだ。
魂の年令が様々な子供達が、講堂に駆け込んでゆく。
わたしとキクオくんは、その流れにまぎれこんで走った。
空気にふくまれた気体が、胸一杯に吸い込まれ、
体中にチャイルドイオンがめぐる心地よさがめぐる。
此処は、ほんとうは学校なんかじゃないな。
子供たちを霊視すると、誰一人、校則を知る者はいない。
安心させる為に、空間を擬装しているのか。
ホイッスルが鳴ると、
バスケットボール位の透明な水の球体が、次々に投げられる。
子供達に混じって、水のボールを持った。
講堂の床に、縦横三十三cmの四角形の標的が
縦に三列、横に三列、合計九つ用意されて、
そこに不定形な水球を投げるゲーム。
子供に変装したキクオくんが、
テレパシィを使って、ルールを教えてくれた。
超古代の神話には、つぎのような要素があった。
(1)世界卵から宇宙が生まれた。
(2)英雄神が天地を分けて天地創造をはじめた。
(3)世界は球形をしていて、虚空の中に浮いている。
(4)原人の死によって、すべての生物が生まれた。
思念を浄化させるための遊戯なのかも知れない。
床の四角形の標的に床に、透明な水の球体が命中すると、
生き物か霊体ように浮遊した。
そして透明なまま球体廻転しながら、
それぞれの自在な変形をして消滅してゆく。
つづく。
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