施設長コラム「つれづれ草」

つれづれ草

●平成30年8月

 7月に入りうだる様な暑さが続く中、国会ではカジノ法案の成立を巡って白熱した議論が展開されている。この法案の目的は「総合型リゾートを作って観光客を呼び込み、財政難を改善しよう」とのことで、経済的効果や雇用の促進などのメリットが見込まれているが、治安の悪化やギャンブル依存症の増加などデメリットな面も抱えている。
 そのギャンブル依存症対策として、日本人客がカジノ利用する際には①チップの購入は現金のみとすること②日本人にだけ一定の入場料を課すこと③利用回数は週3回(月10回)までとすることなどがあげられているが効果はあるだろうか。  
 そもそもギャンブル依存症に特効薬や効果的な治療法があるわけでもない。米国の「精神疾患の診断と統計マニュアル(DSM-5)」では衝動性をコントロールできない精神疾患として位置づけられている。そして厚生労働省の調査によれば日本人のギャンブル依存症の割合は諸外国に比べて突出して多いという。ギャンブル問題と向き合う専門の医療機関も少ないなかで、この法案の成立によりさらにギャンブル依存症が蔓延してしまったら、被害を受けるのは直接的・間接的を問わず私たち国民一人ひとりである。

●過去のつれづれ草

過去のコラムを1年ごとにまとめました。
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