よく会社の健康診断で血液検査を受けたときに、
GOT、GPTが高いとか低いとか言われて、お酒の飲み過ぎと言われたり肝臓が弱ってるとか言われた事はありませんか?
じゃ、このGOT、GPTが何故肝臓の善し悪しに関係してくるのでしょう。
それはこの二つが心筋、骨格筋、肝臓に存在してるからです。
そして、これらの臓器(組織)が痛んだときに、血液中にこれらがにじみ出てくるんですね。
そのため、これら諸臓器の疾病の判断材料になります。
GOTはグルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼと言う酵素の頭文字を取った略称です。検査項目の表現によってはASTと書いてくることもあります。
正常値ですが大体10〜40IU/lです。
GPTはグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼの頭文字を取ったものです。検査項目によってはALTと書いてきます。
正常値ですが大体4〜50IU/lです。
ちなみに僕は大学院時代に80〜100近くを記録した事があります。
しかし、GOT、GPTの2つが心筋、骨格筋、肝臓に存在してたら何処の臓器の障害か判断できないのでは?と思うでしょう。
でも、判断できるんですね。
まず、心筋梗塞(各種筋疾患)や筋肉注射後ではGOTが高い値を示すが、GPTは正常値です。
しかし、広範囲にわたる心筋梗塞や大量出血によるショック状態では肝臓に負担がかかり、その一部が壊死(壊れてしまう)するのでGOT、GPT共に高い値を示します。
それではどれくらいの値でどう言った症状かを書きますね。
ただし、正常値以上ってのが原則です。
まず値が100以下の場合でGOT、GPTの値が以下の様な場合
GOT>GPT・・・肝硬変・肝ガン
GOT=GPT・・・慢性的な肝炎(ちょっと落ち着いてる)
続いて100〜500の場合
GOT>GPT・・・心筋梗塞、胆石症、閉塞性黄疸、アルコール性肝炎
GOT=GPT・・・慢性肝炎
そして500以上の場合
GOT>GPT・・・劇症肝炎、うっ血肝
GOT=GPT・・・急性肝炎
ですが、皆さん一瞬あれっと思ったでしょう。
そうなんです。 100以下の場合の方が重い病なんですね。
しかし、これには訳があります。
まず100以下(まだ壊せる肝細胞がある)から大きく変動して100〜500か500以上(徹底的に肝細胞を破壊)を経た後、また100以下(これ以上壊れる肝臓の細胞が無い)に戻るんですね。
それが100以下の場合です。
ですから、100〜500を経験せずに正常値以上100以下の値を推移してるなら、それは慢性的に肝臓に負担をかけてる(アルコールの摂取等)証拠です。
実際はGOT、GPTだけで判断はしません。
幾つもある検査数値の組み合わせで疾病を判断します。
ただ、自分の肝臓の健康状態の目安にはなります。
ですから、血液検査でGOT、GPTに異常がでたら暫くは摂生して下さい。
それではまた次(肝臓シリーズ?)で。