日本全国を揺るがした神戸小学生惨殺事件は、 警察が一人の少年を逮捕し7月25日に家裁へ送致したことにより、いま、ひとつの幕がひき降ろされようとしています。
だが、「一四歳の中学生の単独犯行」というのは、はたして本当なのでしょうか?
私たち「神戸事件の真相を究明する会」は、現地におもむき、長い時間をかけて調査を行ってきました。そこで驚くべき事実が、次々に浮かびあがってきたのです。
5月27日の午前1〜2時に頭部を中学校正門に置いたという少年の「自供」とは全く違って、犯人は午前5時頃から6時40分頃まで現場にとどまり頭部の置き場所をかえていた事実。アンテナ基地の管理者が、胴体部発見の直前に基地を視察していた事実。
連日タンク山では、行方不明になった淳君を探すための捜索が行われており、その真っただなかで「供述」通りに誰にもみられずに四回も山を往復したり遺体を切断したりすることは、絶対に不可能であること。……
現地に行って色んな人々の声を聞くなかで、また自分の目で見、自分の足で歩いてみるなかで、私たちははっきりと確信したのです−−少年は犯人ではありえない。警察が何の物証もないままに少年を逮捕し、彼の「供述」なるもののあとづけ捜査によって「凶器が見つかった」と称しているのは、まさに冤罪でっちあげの手口そのものではないか、と。
私たちは、労働者・学生・知識人のみなさんに、腹の底からの怒りをこめて訴えます。神戸事件の裏側にあるドス黒い権力犯罪を直視しよう、と。そしてジャーナリストの方々には、警察発表への盲信を拭いさり今こそ批判精神をよみがえらせよう、と。
真実はひとつ−私たちは神戸事件の真相を徹底的に究明していく決意です。
「はじめに」より
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