あの日から1年

5・24シンポジウム

神戸小学生殺害事件を再検証する



       本当にA少年の犯行と断定できるのか?

            マスコミ報道は正しかったか?

               学校教育と少年審判に問われるものは?


 日本中の心ある国民に大きな衝撃をあたえた神戸小字生殺害事件から、やがて一年がたとうとしています。たとえA少年を医療少年院の〃壁〃の中に閉じこめたとしても、この事件をめぐるさまざまの疑問は何ひとつとして解決されてはいません。いや、「文塾春秋」三月号に掲載された「検事調書」を見るならば、謎はいよいよ深まったとさえ言えるのではないでしょうか。小学生J君が「絞殺」されたあの日から一年。私たちは、もう一度、あらゆる角度から光をあてて、この事件を再検証したいと思います。


日時

 5月24日(日)
 11時30分開場
  12時30分開会 


パネリスト(予定)

浅野健一(同志社大学教授)
酒井 博(大須事件元被告)
岡田 宏(神戸事件の真相を究明する会)


場所

神戸国際会館
ハーバーランド
プラザホール

神戸市中央区東川崎町1−7−1
JR神戸駅より徒歩5分


主催

5・24集会実行委員会

大阪市北区芝田2−5−1
明石ビル2F
TEL 06−373−5151
FAX 06−374−0290



 もう一度私たちは問う


 6月28日にA少年が逮捕された直後から、本当に一人の少年にあれだけの犯行ができるのか、黒いビニール袋の男はどこへ消えたのか、という疑問を誰もが抱きました。少年の審判の過程においても決定的な「物証」が明らかにされず、犯人の動機にいたっては、「字校への恨み」とか「祖母が死んで死に興味をもった」とかと、二転三転しました。「犯行声明」の筆跡の問題については、審判決定の第四項目でもとりあげられ、多くの専門家が疑問を提起しています。
 まだ「懲役13年」というあの見事な文章が、しかも寿岳文章訳のダンテの「神曲」や「FBI心理理分析官」(□パート・K・レスラー)の引用をちりばめた文章が、国語が苦手な中字三年生に書けるのかと、多くの識者が指摘しています。

 「犯罪の全貌」は明らかにされたか


 とりわけ「文藝春秋」三月号がA少年の「検事調書」を公表したことによって、 神戸事件をめぐる疑問はいよいよ深まったと私たちは考えます。評論家の立花隆氏や「文藝春秋」編集部は、 この「調書」を公表することによって少年の「犯罪の全貌」ガ明らかにされるかのようにキャンペーンしていますが、それは実に逆立ちした宣伝にほかなりません。
 そもそもあの「調書」は、もっともらしい粉飾がこらされているとはいえ、雨の日に中継基地の正面で格闘すれば二人とも泥だらけになるはずなのにそのことが全くふれられていなかったり、首を切断した凶器が突然「糸ノコ」から「金ノコ」にスリかえられたり、7キロ近い重さがあったであろう小学生の首をビニール袋に入れてA少年が持ち歩いたとされていることなど、指摘すれば枚挙にいとまがないほどの不審な「供述」になっているのです。現に「昭和の巌窟王」や免田事件などの幾多の冤罪事件にとりくんでこられた元検事の安倍治夫弁護士は、「書かれていることはあまりにも話がうますぎる」「この事件では少年ではない違う大人の犯人が別にいると思う」と提起され、あらためて冤罪の可能性が問題にされているほどなのです。

 全国民の力で事件の批判的な再検証を


  神戸小学生殺害事件は、 教育関係者に大きな衝撃をあたえてきました。また「フォーカス」によA少年の顔写真の掲載や、「文藝春秋」による「検事調書」の公表は、日本のマスコミ報道のあり方にとって重大な問題を投げかけています。そして政府・法務省はこの事件を契磯にして少年法の改悪を日程にのぼせ、また文部省は「心の教育」の名のもとに戦前のような道徳教育の必要を煽りたてています。
  事件から一年を迎えようとしている今日、あらためて神戸事件を批判的な”眼”をもって再検証することは、すベての国民、知識人、報道関係者、教育関係者、法曹関係者、市民、学生にとっての当然の権利であり、必須の義務ではないでしょうか。
 「5 .24シンボジウム−神戸小学生殺害事件を再検証する」に、すベての皆さんが参加されるように訴えます。


ホームに戻る