神戸事件の真相の究明を願うすべての皆さんに、当会が「緊急出版」したパンフレット第八集『冤罪の証明』をお送りします。
周知のように、去る四月二日に文藝春秋社より、『「少年A」この子を生んで……』という本が出版されました。A少年の両親の「悔恨の手記」などと銘うって、この本は出版されたのです。
だがこの本は決して、凶悪犯罪者を子に持った両親の「悔恨の手記」などではありません。むしろ、わが子が酒鬼薔薇聖斗とはどうしても信じられないという両親の真情が、惻惻と伝わってくるのです。
そればかりではありません。わが子「少年A」と一つ屋根の下に暮らし、そしてわが子とともに突然歴史的大事件の渦中に投げこまれた両親が、この『手記』において初めて明らかにした数々の事実は、「A少年の犯行」などという権力の捏造した虚構の世界を、完全にうち砕くものなのです。
淳君殺害の当日、A少年は、供述調書に記されているように自転車で出かけたのではなく、徒歩で家を出たこと。A少年の描く「酒鬼薔薇聖斗のマーク」は、挑戦状に記されていたマークではなく、近くの宗教団体のそれと瓜二つであること。警察はルミノール反応の出ない押収物の抹殺を謀ったこと。また「マスコミがうるさい」ことを口実に、わが子との面会を願う両親の要求を拒絶したこと。……
まさしくこの『手記』こそは、「冤罪の証明」にほかならないのです。
ともに励ましあいたたかいぬいてきたすべての皆さん!
地獄の苦しみにある両親をも利用しつつ「A少年犯人説」の弥縫にのりだしている国家権力・悪質マスコミ・旧弁護団内一部悪質弁護士のこの策謀を暴きだし、私たちはさらに雄々しく、勝利にむかって前進しようではありませんか。
「はじめに」より
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