羽柴修弁護士(神戸事件対策協議会代表)による当会への中傷に抗議する
一九九八年二月六日 神戸事件の真相を究明する会
「自由法曹団通信」の一月二十一日号に、神戸事件の対策協議会(神戸弁護士会須磨・友が丘事件対策協議会)の代表をつとめた羽柴修弁護士の「神戸須磨・友が丘事件弁護団の活動と『神戸事件の真相を究明する会』について」という一文が掲載されています。
この文章は、北九州第一法律事務所事務局長の澤幸男氏から「北九州における『神戸事件の真相を究明する会』なる団体の諸活動について経緯の報告」が昨年末に自由法曹団本部に届いたので、本部が兵庫県支部に問い合わせたところ、団員の羽柴修氏が寄稿したもの、というように自由法曹団事務局は説明しています。
私たち「神戸事件の真相を究明する会」について論じた羽柴氏のこの文章を読んで、私たちは唖然としました。一体これが、いやしくも社会正義の守護者であるはずの弁護士の言なのでしょうか? あきれた事実の歪曲、見えすいたスリカエ、恥知らずな二枚舌、そして見苦しい自己保身で全文が埋めつくされているからです。
神戸事件の真相を究明する運動を前進させるためにも、私たちは、当会に加えられた羽柴氏の中傷を座視することはできません。以下、具体的に反論し、羽柴氏にこの一文の撤回を要求するものです。
(1)
まず私たちは、羽柴氏の一文が、事実をいちじるしく歪めているものであることを明らかにしなければなりません。
羽柴氏は、「審判決定が出たあと、『究明する会』と名乗る男性や女性が事務所に押しかけ、弁護団の事務所に電話をかけたりして、抗告するべきだ、しないのなら我々が両親と接触するから弁護団は手を引けと要求してきた」「私に対しては、『両親は抗告したいのに弁護団がさせないのではないか』と非難する」「[A少年のご両親に対して]弁護団の活動(無能)についてさんざん悪口を言い、工作する」等々と書いています。あたかも私たちが、羽柴氏や弁護団に対して}殴りこみ~でもかけたかのように描きだし、会への不信をさかんに煽っているのです。
だが、「ご両親にお会いして抗告の意味についてお話しし、抗告する意志の有無を確かめてみたい。そのため羽柴さんといっしょに一度ご両親に会わせてもらえませんか」という或る心ある弁護士の方のメッセージを伝えるために、昨年十月二十七日に会員の一人が羽柴氏の事務所(中神戸法律事務所)を訪問した、というのが事実なのです。この会の趣旨からしてまったく当たり前の、しかもきわめて正当な私たちの行為が、どうして「押しかけ」なのでしょうか? しかも、このとき応接室で数十分にわたって応対した羽柴氏は、最後に、「私は付添人ではないから、付添人にあたってほしい」と言いました。そこで私たちは、弁護団に属する弁護士の事務所を訪問したり電話をかけたりしたのです(しかし残念なことに、「あれはもう済んだこと。結論が出たことなので、勘弁してほしい」という返事が返ってくるばかりでした)。
さらに、私たち会の者がご両親と電話で話をして、お会いする約束までしていたのに、羽柴氏らが横やりを入れてこれを妨害した、ということもありました。羽柴氏は、どうしてこんなことをする必要があったのでしょうか? それは、彼がご両親に対して、「いまお子さんが世間に出たら殺されてしまう。医療少年院にいるのが一番」というような理由をあげて、「抗告しないということでいいですね」などと}説得~していたこと、このことが明るみに出ることを恐れたからではないでしょうか?
抗告期限の十月三十一日にも、私たち会の会員二人(男女一人ずつ)は、最後のお願いをするためにもう一度羽柴氏の事務所に行きました。このとき、「羽柴さん、ご両親にちゃんと説明していないじゃあないですか」の一言を聞くや、羽柴氏は、脱兎のごとくに階段を駆けのぼり、倉庫の中にたてこもってしまいました。はては「一一〇番だ、一一〇番しろ」などと居並ぶ事務員にわめきちらしだしました。彼がこんなにも取り乱してしまったのは、右のことを自ら告白したようなものではないでしょうか。
このように羽柴氏が、私たち会のメンバーがご両親に会ったり話をしたりすることを必死になって妨害し、あたかもそれが「犯罪行為」ででもあるかのように騒ぎたてるのは、彼(および弁護団)が少年の弁護活動を放棄したこと、しかもご両親に真実を語っていないことの故なのではないでしょうか?[これとは対照的に、なんと彼は、「A少年は治療不能のサイコパスだ」などと言って保安処分の必要性をさえ説くような某週刊誌には、ご両親をひき会わせようとしたといわれています。]
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